世に出ている国産ソファで脚のデザインが美しいものはそう多くありません。
一般的にソファ脚自体はシンプルなものが多く、デザインはソファ本体で工夫されていることが多いです。
これはソファ全体に対しての脚製作に掛かる手間やコスト面からシンプルに落ち着く事が多い為で、美しい脚デザインの選択肢は海外ブランドソファに絞られていました。
この度、匠ソファでは岩倉榮利デザインと熟練の職人技術を駆使し、これまでに無かった全く新しい【ソファ脚】を開発。
この脚はこれから発表する2つの新作ソファに採用しています。
鋳造
新作脚は溶接などを行わず美しくデザインを具現化出来る【鋳物脚(いものあし)】で制作しました。
【鋳物脚】は、砂型を作り、そこに熔材を流し込んで形にする【鋳造(ちゅうぞう)】と呼ばれる製法で作られています。
▼特徴
①複雑なデザインでも、通常の金物脚と異なり継ぎ目のない美しい成型が可能。
②砂型や鋳造方法にこだわることで高密度の高い耐久性を持たせることが可能。
匠ソファは今回、美しいデザインと強度に絶対的な自信を持つ鋳物作りに精通した国内の工場と手を組みました。
デザイナー岩倉榮利、匠ソファ、鋳物職人で打ち合わせを重ね、着想から約1年の歳月を掛けて完成した渾身のソファ脚が誕生しました。
■岩倉榮利(左)と鋳物職人(右)
オリジナル:アルミ鋳物脚
▼デザインスケッチ
岩倉榮利デザインのスケッチ画です。
これを元に職人と打ち合わせを行い、強度などの問題点を探っていきます。
デザイナーのこだわりと、実際に製品化するにあたって強度面での課題や素材についてじっくりと吟味していきます。
▼デザインCG
厚みや長さなどの仕様が決まり、製品としての完成イメージが出来上がります。
今回は軽量且つ仕上がり後に高級感のあるアルミで制作することとなりました。
ここからは実際に砂型を作り、【鋳造】と光沢を出す仕上げの工程に移ります。
仕上げの研磨についてはコストと仕上り具合を見て何度も試作を重ねます。
▼完成
素材にはアルミを採用、艶やかな光沢は全て職人の手作業で磨かれています。
難易度の高い流線形デザインが特徴の脚の内側カーブにも見事な光沢を持たせることに成功しました。
継ぎ目のない流れるような美しいデザインは、見れば見る程に深い味わいを感じられます。
この鋳物脚を採用した2つの新作ソファはこの冬、順次販売を開始致します。
是非、楽しみにお待ちくださいませ。
カテゴリ
RIAN-利庵