-2015年-
匠ソファブランドスタートから5年。
更なる高品質ソファを目指し、トップ家具デザイナー・岩倉榮利さんとのソファ造りが始まりました。
匠ソファからのリクエストは、
「これまでの匠ソファラインナップを超える、国産最高峰のソファを造りたい」
そんな中、岩倉さんから提案されたデザインアイデアは、
「カウチソファを中心とした、ラグジュアリーなデザインのソファ」が数点。
国産ソファのイメージというよりは、イタリアのトップブランドのソファに近いスケール感。
これまでのソファ造りとは違った考え方、感覚が必要になります。
■LAカウチソファ デザインスケッチ
「柔らかなルーズクッション」
このラグジュアリーなデザインのソファを具現化するのに、
デザイナーの岩倉さんがこだわったのが、「ルーズクッション」。
「日本のソファはパンパンに詰め込んだクッションが多い。
イタリアなどトップブランドのソファは、しっとりと柔らかく、体が包み込まれるようなルーズなクッションが多い。」
と話す岩倉さん。
確かに、日本のソファはデザイン、クッションともに、真面目というか、しっかりとしたソファが多い印象です。
いわゆるデザイン、クッションともに、「遊び」が少なく、きちんと造られたソファが多いものです。
例えば、背クッション一つとっても、日本のソファは「しっかりとしたクッション」が受け入れられます。
「しっかりとしたクッション」は、「安心」「丈夫」という印象があります。
逆に、フワッと体を包み込む柔らかなクッションは、「物足りない」「頼りない」という印象を感じる方は多いようです。
しかも、座った後の型崩れも目立つので、「へたりやすい」というイメージがどうしても出てしまいます。
よって、日本では「ルーズクッション」は比較的受け入れられないものでした。
「ルーズクッション」にこだわったLBソファ
■LBカウチソファ デザインスケッチ
「ルーズクッション」に特にこだわって開発したソファが、RIAN第2弾の「LB SOFA」です。
しっとりと包まれる心地良さは格別で、匠ソファでは4年連続売上NO.1のソファです。
しかし、開発段階では、どこまでクッションを柔らかく、ルーズにするか、試行錯誤が続きました。
私たちソファコンシェルジュの感覚としても、あまりに柔らかいとサポート力に欠けるのでは?という考えでした。
ただ、デザイナー岩倉さん提案の「ルーズクッション」は、確かにしっとりとした柔らかさで心地良い。
またソファ職人も、「ルーズクッション」のしっとり感や復元力を出すために、様々な工夫を施します。
ソファコンシェルジュ、デザイナー、ソファ職人が三位一体となり、何度もクッションを作り替え、
ようやく「贅沢空間/LB SOFA」が発売されることになりました。
写真からも伝わる「ルーズクッション」のしっとり感。
体感されたお客様は、「こんな座り心地は他にはない!」とコメントされます。
もし、LBソファのデザインを、これまでの日本的なソファのようにしっかりと造れば、
おそらく写真での見た目や雰囲気は変わっていたことでしょう。
匠ソファのラグジュアリーシリーズ「RIAN-利庵」は、
ラグジュアリーな雰囲気を演出するために、まず「ルーズクッション」からこだわったのです。