ソファの中には、表面の張地がカバー仕様になっていて着せ替えが出来るソファもあります。
それは「カバーリングソファ」と呼ばれるもので、多くの場合、カバーが取り外せて洗えるという点がメリットと考えられています。
もしもカバーリングソファでない場合、カバーが汚れたらそれはずっと汚れたままになってしまうため、長年愛用したいソファを選ぶのであれば「カバーリングソファ」は必須条件だと思います。
今日はカバーリングソファの魅力について紹介します。
目次
カバーリングソファの種類
まずは「カバーリングソファ」の種類について説明します。
カバーの着せ替えが出来ると言われても、ソファのどこまでがカバーになっていて着せ替えが出来るのかは分からないという方が多いと思います。
まず前提として、カバーリングソファの種類は大きく分けて2つに分類されます。
ハーフカバーリングソファ
背クッション・座面クッションなどクッション類を着せ替え出来るソファです。
本体は着せ替え出来ないため、ファブリック(布)の場合もあれば合皮や本革などを使ったソファもあります。
フルカバーリングソファ
クッション類だけでなく、本体まで全てのパーツが着せ替え出来るソファです。

ただし、着せ替えが出来るのは「ファブリック(布)」に限定されている場合が多く、本革や合皮を選ぶと着せ替えが出来なくなるソファもあります。
全てフルカバーリングの国産ソファ
国産ソファブランド「匠ソファ」は、全てのソファが「フルカバーリングソファ」です。
また、ファブリックに限らず本革の場合にも着せ替え可能な「フルカバーリングソファ」ですので、ファブリックから本革への着せ替えを楽しむ、ということも可能です。
尚、ここから記載する「カバーリングソファ」は全て「フルカバーリングソファ」のことを指します。

カバーリングソファの魅力
カバーリングソファは表題の通り「カバーを取り外して洗えること」が最大のメリットと思われていますが、実はカバーリングソファの魅力は洗えることだけではないのです。
今日紹介する魅力をご覧いただければ、ソファ選びの基準のひとつに「フルカバーリングソファは必須!」と思っていただけるのではないかと思います。
①ソファカバーを洗える
思いがけずソファを汚してしまった時には、取り外して洗えるカバーリングソファは安心感がありますね。
水洗いの出来るウォッシャブル対応のファブリックもあれば、自然素材を含むドライクリーニング対応のファブリックもあります。
それぞれ適切な洗い方をしていただくことで、ソファを綺麗に保つことが出来ます。
もしもドライクリーニングのソファカバーを誤って水洗いしてしまうと、カバーが縮んだり変色する原因となりますのでご注意ください。
また、水洗い出来るソファカバーでも「洗濯機が可能」か「手洗い推奨」かを確認することを忘れずに。
②衣替えを楽しめる
ソファカバーを脱がせた時に「新しいソファカバー」を用意しておけば、ソファの着せ替えを楽しむことも出来ます。
カバーリングソファの場合は別売りでソファカバーが購入できるので、スペアを持っておくと衣替えが楽しめるのです。
一着目のファブリックとは異なる色や肌触りの二着目があれば、着せ替えるだけでインテリアの雰囲気をガラリと変えることが出来ます。
ソファの存在感は非常に大きいため、衣替えすることで大きくお部屋の印象が変わります。
匠ソファでは四季に合わせて「春~夏用」と「秋~冬用」で衣替えを楽しまれているオーナー様も多いです。


③機能を追加できる
カバーの着せ替えで季節感を楽しめるだけでなく、これまでにはなかった新しい機能を追加できるのもカバーリングソファの大きな魅力です。
例えば、肌触りの良い柔らかなファブリックでソファを購入されたオーナー様がいたとします。
新生活が始まって数年後に猫を飼うことになった時、猫にソファが引っ掻かれることが心配になりますよね。
そんな時には「引っ掻きに強い機能性ファブリック」で作ったソファカバーに着せ替えるだけで、これまでのソファを「ペット対応のソファ」に変えてしまうことが出来るのです。


ソファカバーは素材や種類によって機能性を持ったファブリックもあるので、その時のご家族の生活に合った機能性が追加できるのは嬉しいですよね。
カバーリングソファの注意点
万能で使い勝手の良さが際立つカバーリングソファですが、カバーリングソファならではの注意点もありますので、ここで紹介します。
①コストが高くなる
カバーリングソファは、ソファカバーの下にアンダーカバー(内側の素材を覆うカバー)を張り込む必要があります。
ソファカバーを脱がせた時に中のウレタンや綿などの中材がそのままむき出しになっていたらカバーが着せ替えにくいですし、ソファのフォルムを維持することが難しくなるからです。
アンダーカバーを張り込んで、別でソファカバーを縫製するため、着せ替え出来ない張り込み仕様のソファと比較すると若干コストは高くなります。


②カバーがずれる
カバーリングソファは、ソファが服を着ている状態だと思っていただければイメージしやすいかと思います。
ソファでくつろいでいると、人はリラックスして少しずつルーズな姿勢になってきます。
それが毎日続くと、少しずつですがカバーがずれてきます。
具体的には、背面のクッションカバーは背中に引っ張られて少しずつ下にずれて前回転します。
座面クッションについても、徐々にお尻に引っ張られて前にずれてカバーが前回転します。
このように徐々に回転してカバーがずれてくるのですが、そのまま一回転するということはなく、微妙にずれた状態で止まります。
これはカバーリングソファでは必ず起こることですので、定期的にカバーのファスナーを開けてずれを戻すようにしてください。


長く愛用するならカバーリングソファ
上記のような注意点もありますが、それでも長く愛用するソファを選ぶのであれば、絶対的にカバーリングソファがおすすめです。
特に、本体まで着せ替え可能なフルカバーリングソファを選ぶのがポイントです。
ソファは表面の張地だけでなくクッションの中材なども消耗品なのですが、中身をきちんと作り込んでいるソファの場合に最も早く消耗するのは表面の張地です。
ソファで日々くつろぐことによって起こる体との摩擦や陽射しを受けることによる日焼け、皮脂や汚れなど、実は色々なダメージを受けています。


カバーリングソファなのかそうではない張り込みソファなのかでは、将来的に傷んでしまったソファのリフォームを検討する際、非常に大きな差が生まれます。
カバーリングソファのリフォーム
カバーリングソファであればカバーを新調して着せ替えることでリフォーム出来ます。
カバーは新しく製作したものを宅配便でご自宅にお送りするため、送料も抑えられます。
長年の使用でクッションの中材が劣化してしまった時には、「匠ソファ」ではクッション中材のみの買い替えやフェザークッションのフェザー打ち直しなどのリフォームをすることも可能です。
張り込みソファのリフォーム
張り込み仕様のソファの場合、張地は綺麗にソファ本体に張り込まれ、タッカーで木枠に打ち付けてあります。
張り替えになると、この剥がれないようにしっかりと張り込んだファブリックや本革を、今度は反対に丁寧に剥がす作業から始まります。
新しく張地を用意して張り直すだけでなく上記のような様々な手間が掛かるためコストが掛かります。
また、張り替えの場合はソファ自体を工場に送る必要があるため、修理費用とは別で発生する往復の大型家具配送費用も馬鹿になりません。
多くの魅力を持つカバーリングソファについて紹介させていただきました。
これからソファ選びをされる方は是非、頭の片隅に「カバーリングソファ」も入れてソファ選びをしてみてください。