ここ最近、匠ソファで急上昇のソファがあります。
エレガントで光沢ある「アルミ鋳物脚」がアクセントの、
「ファーストクラス/PFハイバックソファ」と、
「ロー&ディープ/PJ SOFA」
今回は、デザインのポイントとなる「アルミ鋳物脚」開発秘話をお届けします。


目次
開発に1年。価値あるアルミ鋳物脚。
RIANデザイナー・岩倉榮利デザイン

RIANの「プレミアムコンパクトモデル」のデザインとして考案されたのが、
この「アルミ鋳物脚」です。
デザイナー・岩倉榮利と鋳物の産地を訪れ、最も高品質な物作りを行うある工房を訪ねました。

鋳物で製作するので強度はあるとはいえ、
「このデザインの脚でソファを支えられるか?」が当然ながら課題となりました。
工房からは、「もう少し太くできないだろうか?」
「根元を少し太くして、アール形状を緩やかに出来ないか?」
など、工房とデザイナーとのやり取りは続きます。
ソファの重量だけでなく、ソファに座る人の重さも支えます。
デザインが良くても、頑丈でなくてはなりません。

依頼した工房は高品質な物作りにこだわっております。
高品質なだけに、慎重に丁寧に開発を進めていきます。
もちろん安価ではありません。
おそらく探せばもっと安価に製造できる工房はありますが、
「必ず使用後の品質に差が出る」とのことでした。
試作に試作を重ね、次第に完成していく

まずは原型の試作から始まります。
立体で確認することで、より仕上がりのイメージが膨らみます。
アルミ鋳物脚は、溶かした金属を砂で作った型に流し込む「砂型鋳造法」で作られます。
今回の脚のデザインのように、自由曲線の多い製品に適した製造方法です。

次に、実際に鋳造で出来上がった製品の形状を確認し、
仕上がりを決めていきます。

職人の研磨の工程で、光沢は変わります。
もちろん手作業で、一つ一つ仕上げていきます。

研磨の工程で、これだけ光沢が変わります。
こちらはまだ確認段階の写真で、完成写真ではありません。
RIANの「アルミ鋳物脚」では、左の「マット仕上げ」と、一番右の「クリア仕上げ」から選ぶことができます。
良く見ると一番右の「クリア仕上げ」の根元部分は、この段階では光沢がありません。
こういった部分の研磨がかなり難しいのです。
美しく輝く「アルミ鋳物脚/クリア仕上げ」

長い工程を経て仕上がった、RIANの「アルミ鋳物脚/クリア仕上げ」です。
床の模様が映り込んでしまうほど、輝いています。
光沢はありますが、アルミなのでとても上品です。
こだわった脚元の美しさ

開発から1年。ようやくRIANの「アルミ鋳物脚」が完成しました。
本来ならば、シンプルな既製品の金属脚もありますし、
もっと簡単に製造できる脚はあります。
しかし、RIANのデザイナーである岩倉榮利の考えるデザインを具現化するためには、
脚の開発に妥協はできません。
それは、「脚元の美しさ」が、ソファ全体のデザインに大きな影響を与えるからです。
小さなブランドだからこだわれる

匠ソファは小さな国産ソファブランドです。
小さなブランドだからこそ、一つ一つ手間をかけた物作りができます。
もし大手ソファメーカーなら、「脚」にこれだけコストと時間はかけないでしょう。
全く合理的ではないからです。
デザインと高品質にこだわった、RIANの「アルミ鋳物脚」は、
ここ最近でたくさんのお客様に評価いただき、欠品しておりましたが、間もなく再入荷の予定です。
是非、匠ソファショップで確認してみて下さい。