ベテランの職人が素材にこだわって作ったソファなら、長く愛用し続けることができます。ただし、どんなに優れたソファであっても、いつかは古くなって使い心地が悪くなったり、壊れてしまったりして、買い換えを検討しなければならないときが来るでしょう。その買い替え時期はどのくらいで来るのか、また古くなったソファはどのように処分すればいいのか、気になる人もいるのではないでしょうか。
本記事では、ソファの買い替えに関する重要な情報について解説します。
目次
ソファの買い替え時期の検討

ソファは安い家具ではありませんから、何か事情がない限りはそう頻繁に買い替えたりはしないと思います。しかし、今使っているソファがどんなにお気に入りのものであっても、いつかは買い替えを検討しなければならないときが来るでしょう。
とすると、「ソファを買い替える時期」にはどんな目安があるのでしょうか。
ソファの耐用年数・寿命は何年?
ソファの買い替えを検討する時期は、ソファの「耐用年数」「寿命」がどのくらいあるかということにつながります。
寿命を迎えて使えなくなってしまったり、使い心地が悪くなって使う気になれなかったりしたら、それが、残念ながらそのソファを買い替えるべきタイミングだということになるでしょう。
では、ソファというものはおおよそ何年くらい使えるのでしょうか。
実はソファの耐用年数は○年と言い切ることは簡単ではありません。
というのは、ソファの耐用年数は、そのソファの品質など、製品ごとの大きな違いによって決まるものだからです。
大量生産の安物ソファは、たった数年使いつづけただけでダメになってしまうことも珍しくありません。しかしその一方で、何十年と使い続けられる高品質なソファも存在しています。
そもそも、どんなに品質の高いソファであっても、日常的に雑な扱いをしていたら、比較的短い期間で壊れてしまうことになるでしょう。その代わり、大切に扱い続ければ、たとえ品多少質が悪くても、ある程度は長持ちする可能性が高くなるのです。
つまり、ソファの耐用年数や寿命がどのくらいかということを一概に言うことは難しいということになります。
そのため、ソファの買い替え時期を「買ってから○年後」というように明確に言い切ることは難しいでしょう。ソファを買い換えるタイミングは、次に述べるようなポイントに注目して測るのが現実的なのです。
ソファの買い替えを検討するべきタイミング
ソファの買い替え時期を測る最も大きなポイントは、「そのソファの使い心地」でしょう。
ソファは、座る人を心地よく包み込んでくれる家具です。それにより、座った人はリラックスしながら時間を快適に過ごすことができるのです。
その心地よさを生み出しているのが、クッション部分に使われているウレタンなどの素材です。このクッション素材は、ソファを使い続けるうちに徐々に劣化していき、ソファの座り心地を悪くしてしまいます。
多くのご家庭において、ソファはたまに使う家具ではなく、毎日のように普段使いする家具だと思います。それだけに、使いつづけることによって劣化していくのを止めるのは難しく、また使い心地がだんだん悪くなったことを明確に意識することも難しいでしょう。ある日、「なんだか使い心地が悪くなったような気がする」と気づくことになるのです。
ソファの座り心地などが悪くなったことを意識するようになったら、ソファを買い替えるべき時期だと判断できそうです。
ソファは修理するべき?それとも買い替えるべき?

ソファの座り心地が悪くなったので、ソファを買い替えたほうが良さそうだと判断したとしましょう。
しかし、長年愛用してきたソファの座り心地が悪くなったからといって、それをすぐに処分して、新しいソファを買おうという決心はすぐにはつかないのではないでしょうか。
前項で、座ったときの心地よさを生み出しているのはクッション部分に使われているウレタンだと書きました。もう少し詳しく説明すると、このウレタンがへたってしまうことによってクッションが劣化し、座り心地が悪化しているのです。
ということは、このウレタンを何とか元通りにすることができれば、座り心地が悪くなったソファでも、元のような座り心地を取り戻すことができます。
とはいえ、へたって古くなってしまったウレタンは元通りにはなりません。しかしウレタンなどのクッション部材は、新品と交換することができます。そうすれば、元のような快適な座り心地を取り戻すことができるのです。
実は、ソファ用のウレタンは、ホームセンター等に行くと買うことができます。しかし、完璧な座り心地を取り戻すためには、やはりプロの技術力が必要になります。
そのため、ソファを修理しようと思ったら、そのソファを買った販売店に依頼するか、ソファ修理を請け負っている専門業者に依頼することをおすすめします。
修理することによって愛着のあるソファを使い続けることができるでしょう。
ただし修理には費用がかかります。修理費用はケースバイケースですが、新品に買い替えるより高くなってしまうこともあるでしょう。
そのとき、初めて「買い替えるべきか」「修理するべきか」と、それぞれのメリットを比べることになります。費用と相談しつつ買い替えと修理どちらを選ぶかを検討しましょう。
古いソファを使い続けるデメリット

昨今ではSDGsやサスティナビリティの考え方から、まだ使えるものは修理して使い続けることが望ましいとされています。ましてや、長い間愛用してきたソファには愛着がありますから、修理して使い続けられることはメリットであると言えるでしょう。
ただし、そのメリットがあるのは修理することによって元のような心地よさを取り戻せる場合です。
というのも、ソファに使われている部品はクッション部分だけでなく、全体を支える構造部分もありますので、使いつづけたことによって、その部分も劣化していた場合には、修理はいっそう困難になるからです。
ソファというものは座る人の体重がかかりますので、ウレタンがへたるだけでなく、構造全体に負荷がかかり続けます。そのため重要部分が負荷に耐えきれずに劣化し、場合によっては座っている最中に壊れてしまうこともあるかもしれません。
プロのソファ修理専門業者であっても、どんな状態のソファでも修理できるというわけではありません。長く使い続けてきたソファは、やはりいつかは買い替えを検討しなければならないときが来るのです。
匠ソファからのアドバイス
ソファを修理したいと思ったら、まずは購入した店に相談してみるのが手っ取り早いでしょう。
しかし長年使いつづけたことによって修理しなければならなくなるわけですから、その期間に販売店がなくなってしまったりすることもあるでしょう。そのような場合は修理専門業者に依頼することになります。
一般的に、業者に修理を依頼する場合は、販売店が首里するよりも費用が割高になることが多いでしょう。
劣化以外の理由でソファを買い換えるケース

ソファが劣化していない場合でも、ソファを買い換えるケースはあります。たとえば下にあげたようなケースです。
インテリアを一新するためにソファを買い換えるケース
模様替えなどインテリアの一新に伴ってソファを買い換えるケースです。模様替えは住む人に新鮮な気分を与え、気分を転換させ、ストレスを軽減させます。思わぬスペースを有効活用できたり、部屋をすっきりさせたりできることもあり、住空間が快適になるでしょう。
たとえばミニマリスト的なインテリアからミッドセンチュリーモダンのインテリアにコンセプトを変える場合、シンプルで無機的なソファからレトロでウッディなデザインのソファに買い換えるケースです。
ミッドセンチュリーモダンとは1950~1960年代のレトロなデザインをしていますが、時代を超えたデザインがさまざまなインテリアスタイルにフィットするということで根強い人気があります。特徴としては、天然木材が広く使用されていることで、レザーやウールなども好まれます。デザインはシンプルで実用性が重視され、過剰な装飾はありません。座面は広く、クッションは取り外し可能であることが多いでしょう。カバーの色は落ち着いたネイビーやグリーン、ブラウンなどです。
逆に、トラディショナルからモダンインテリアに模様替えをするなら、重厚な木製家具から、シンプルで洗練された家具に買い換えることになるでしょう。
モダンインテリア的なソファは、直線的で幾何学的な形状のスタイリッシュなものが多く、色は黒、白、グレー、ベージュなどが基調で、どのようなインテリアにも合わせやすいソファです。長時間座っていても疲れにくいように人間工学に基づいて設計されています。設置する空間や用途に応じて配置を変えられるものもあります。不必要な要素が排除された必要最小限の美しさを追求する機能美がモダンインテリアです。
ライフスタイルや家族の変化によりソファを買い換えるケース
ライフスタイルや家族の変化によって、それに合わせたソファを選び直し、家族全員が快適に過ごすことができるリビングにすることがあるでしょう。
端的な例は、より広い家に引っ越した場合です。多くの人が、新しいリビングに合わせたサイズや形状、スタイルのソファに買い換えることを考えるのではないでしょうか。
それ以外にも、家族が増えたら、より大きなソファに買い換えたくなるはずです。赤ちゃんが生まれたら、安全性に配慮したデザインのソファに買い換える必要も生じます。高齢の家族が同居するようになったり、家族に腰痛などの健康上の問題を生じた場合には、立ち座りしやすい高さのソファに買い換える必要が出てくると思います。子どもが成長してゲームや映画を家族で楽しむようになると、広くて快適な座面をもつソファや、リクライニング機能の付いたソファに買い換えることもあるでしょう。
またペットを飼い始めると、ペットの毛がつきにくかったり、傷がつきにくいなど耐久性が高く、汚れに強い素材のソファに買い換えることを考える人がいるはずです。
昨今では、仕事がリモートワークになるなど在宅勤務が増えるケースも珍しくありません。そのような場合、作業に適したスペースをソファの近くに設けるために、テーブル付きのソファや、ソファベッドに買い換えるケースもあるようです。
このように、ライフスタイルが変わったり、家族がさまざまに変化することでソファを買い換えるニーズが生まれます。
匠ソファからのアドバイス
長く使いつづけるソファは、家族の歴史に常によりそっている家具です。
赤ちゃんが生まれたり、ペットを飼い始めたり……そうした家族の変化とともに、必要とされるソファは変化していくことになるでしょう。
古くなったソファの処分方法

さて、いよいよソファの買い換えを決意したとします。
そうなると、今まで使っていたソファは処分しなければなりません。
しかしソファというものはかなり大きな家具です。日常的なゴミにはなりません。では、どのように処分すべきでしょうか。
購入店や販売店に引き取ってもらう
ソファ販売店の中には、元々そのソファを買ったお店だったり、もしくはそのお店で新しいソファを買ったりする場合には、不要になった古いソファを引き取ってくれるサービスを提供しているところがあります。
どのような流れで処分するのかということはお店によっても違うと思いますが、たとえば新しいソファを買い、そのソファが配送された際に、そのまま古いソファを引き取ってもらうような流れが一般的だと思います。
このような流れであれば、余計な手続きもなく古いソファを引き取ってもらえるので楽です。ただし、基本的には引き取り費用がかかることが多いと思いますので、詳しくはその販売店に質問してみてください。
粗大ごみとして捨てる
古い家具を処分する方法としては、もちろん「粗大ごみ」として出すことも考えられます。
ほとんどの自治体では、回収する粗大ごみの一種としてソファを含めています。自治体が指定した手続きを行うことにより、大きな費用を負担せずにソファを処分できるでしょう。
ただし、それなりに手間がかかるので、前項の販売店引き取りよりは面倒なことが多いと思います。
手続きは自治体ごとに異なりますが、まず自治体の担当部署に連絡し、引き取り費用の支払いをすることになります。
また、面倒なことに、粗大ごみの回収場所までソファを運ばなければなりません。ソファは大型であり重量もありますので、回収場所が遠い場所は苦労することになるでしょう。
男手がある場合には問題ありませんが、女性の一人暮らしの場合など、ソファを運ぶことが現実的でない場合は、ほかの処分方法を検討せざるを得ないこともあるでしょう。
不用品回収業者に引き取ってもらう
最近では「不用品回収業者」というものがあり、それを利用する手段も考えられます。
電話などで業者に連絡すれば、自宅まで担当者が出向いてくれ、不用品を引き取ってもらえます。
業者ですから、基本的に引き取り費用をとられますが、引き取りする品に価値がある場合は、逆に買取という形で売却金を得られるかもしれません。
不用品回収業者はソファに限らず、さまざまなものを引き取ってくれるので、たとえば引っ越しを機に複数の家具を買い替えようとしているような場合は、それらを一気に引き取ってもらうこともできるでしょう。
中古品として買い取ってもらう
完全に壊れてしまっているのでなければ、中古家具としてソファを売却する手段も考えられます。
リサイクルショップには出張買取サービスを提供しているところもあるので、そういった店に依頼すれば、担当者が自宅まで出向いて査定・買い取りをしてくれるので、大変便利です。
中古家具ということなら、お店に買い取ってもらう以外にも、最近ではフリマアプリなどで個人取引もできます。
もちろん、肝心のソファが完全に壊れてしまっているような場合は価値が付かないので、リサイクルショップが買い取ってくれないこともありますし、個人間取引をするとトラブルになってしまう可能性もあるので、注意が必要です。
匠ソファからのアドバイス
引っ越しを機にソファを処分する場合には、引越し業者が提供している不用品引き取りをサービスを利用することも考えられます。これも費用がかかることがありますが、手間がかからないのでおすすめの処分方法です。
買い替えるソファの選び方

さて、残念ながら長く愛用してきた古いソファは無事処分することができました。次に新しいソファを買うことになります。せっかくですから、やはり満足できるソファを買いたいですよね。
買い替えるソファの選び方について解説していきます。
ライフスタイルに合わせる

後悔しないソファを買うには、ライフスタイルに合わせてソファを選びましょう。
たとえば3人家族なら、新しいソファを比較的大きな3人掛けソファにしてみてはいかがでしょうか。
また、寝そべってリラックスしたいのなら、ただ大型のソファを選ぶだけでなく、カウチソファというベッド代わりにも使えるソファも有力な候補になるはずです。
引越しを機にソファを買い替える方なら、新居の広さに合わせてソファを選べば、より満足できる買い物になるでしょう。
ソファと一緒にどんな生活をしたいのかという観点で考え、それに応じたソファを選びましょう。
座り心地を確かめる

新しくソファを買うのであれば、やはり重視してほしいのは「座り心地」です。
ソファは座ってナンボの家具ですから、座り心地が自分好みであることこそ、ソファの最も重視したいステータスポイントではないでしょうか。
硬い座り心地が良いのか、柔らかい座り心地が良いのか、人によって好みは違うでしょう。
しかし座り心地は数値や文字などでは表せない要素ですから、販売店で実際に座らせてもらって、リアルな座り心地を確かめてから購入することを決めてください。
耐久性の高いものを選ぶ
ソファは長く愛用したい家具ですから、耐久性が高いほうがいいと言えます。
ソファの耐用年数は品質の高さによって決まりますので、値段やデザインだけ見て、買うソファを決めてしまうと、予想していなかった短い期間でダメになってしまうこともあります。
ソファの耐久性は、使用されている素材、ソファの製法、内部構造などさまざまな要素によって決まります。カタログやホームページに掲載されている情報を参考に、高耐久のソファを選びましょう。
お部屋の雰囲気に合わせる
ソファの満足感を高めるためには、設置する部屋のインテリアに調和していることが欠かせません。
ソファは存在感の大きな家具なので、部屋のインテリアを左右してしまいます。部屋の雰囲気に合わないソファを選んでしまうと、部屋の雰囲気とちぐはぐなインテリアになってしまうでしょう。
部屋のインテリアへの影響は、ソファのデザインやカラーリングとの相性が大きいでしょう。ほかの家具や壁紙などの雰囲気に関わるポイントに注目し、雰囲気に調和するようなソファを選びましょう。
匠ソファからのアドバイス
カタログやホームページに掲載されているソファの写真と実際の見た目とは、印象が微妙に異なることもあります。販売店で実物を見て、確かなイメージでソファを選ぶようにしてください。
【まとめ】適切な時期を見計らってソファの買い替えを検討しよう
ソファの買い替えを検討するなら、ネットで調べた「ソファの耐用年数」などに頼らず、実際の使い心地の変化、もしくはライフスタイルの変化などで判断するようにしてください。
ソファの買い換えを決断したら、古いソファを処分したり、買い替える新しいソファの選定など、忙しくなります。買い替えるソファは、より満足度の高いものを選びましょう。
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