ソファは長く使い続けるとカバーが劣化したり、破損したり、クッションがつぶれたりといったデメリットも生じます。
いつか最終的には、「買い替え」か「修理」かという二択を迫られる日も来るでしょう。
しかし本革張りのソファは、使い続けることによる経年変化の風合いもまた「味」として楽しむことができ、愛着を深めます。
そんなソファはいつまでも長く使っていきたくなりますね。
本記事では、革ソファの張替え修理について解説します。
目次
革張りソファの張替え修理の基本
まず、ソファの張替え修理とはどのようなものなのか、その基本を解説しましょう。
革の張替え修理とは
ソファの張替え修理とは、文字通りソファの表面の生地を取り外し、新しい生地と交換する作業です。
生地の張り替えに合わせて、クッションも劣化していればクッション材を交換して快適な座り心地を取り戻したり、ほかに修理箇所があるときは可能な範囲で修理します。
革素材のソファは、経年変化による味わい深い質感を楽しむことができますが、使い込みつづけると、どうしても劣化が発生してしまうものです。
いっそのこと新しいソファに買い替えるという選択肢もありますが、そこまで使い続けると、愛着のあるソファを廃棄する気になれないという人もいます。
そのような場合に、張替え修理によって劣化したり破損したりした生地を新しいものに取り換え、ソファとしての機能性を回復させ、今後も快適に使い続けるという選択肢があります。
今、世界で取り組んでいるSDGsは、物を大切に使うことをひとつの目標にしています。生地やクッションが劣化してしまっても、張替え修理によってソファの魅力を取り戻せるということを覚えておいてください。
革の張替え修理の依頼先とコストの問題
ソファの革張替えは大がかりな作業ですから、一般的には業者に依頼します(本記事の最後に、DIYでこの作業を行うことに対するプロフェッショナルとしての意見を書いています)。
ここで重要なのは、どの業者にソファ張替え修理を依頼するかということです。
ソファの張替え修理を専門に請け負っている業者もあるのですが、できればソファを買った販売元メーカーに依頼するのがおすすめです。
その理由は、コストの問題です。
販売元メーカーではそのソファを作ったのですから、修理交換すべき革素材などの資材が手元にあるはずです。
ソファ各部の寸法がわかる設計図データなどももちろん持っています。
つまり修理に必要な資材や工程をわざわざ調べなくても、持っている・知っているところから修理を始められるわけなので、余計なコストをかけずに修理でき、最小限の費用でソファの張替え修理を行えるでしょう。
もし製造元ではない業者に張替え修理を依頼すると、必要な素材や型紙などを一から準備しなければならなくなります。
もちろん修理料金は、業者の利益設定や素材費用によって決まりますが、理論上は、上記のように販売元メーカーのほうが安く修理できるはずだということはご理解いただけたと思います。
張替え修理を依頼するにあたってまとめておくべき情報
張替え修理を依頼する際には、業者に連絡し、見積もりをもらうことをおすすめします。
業者に連絡する際には、前もって以下の情報をまとめておきましょう。
- ・依頼者の住所などの基本情報
- ・張り替えを希望するソファの具体的な寸法(幅・奥行・高さ)
- ・ソファの購入価格
- ・ソファの販売元やブランド
- ・現在のソファの生地の種類
- ・新しく張り替えたい生地の希望
- ・クッションの中身の状態
- ・クッションなどの交換の必要性の有無
自宅まで出張してくれて、その場で修理するという業者も中にはありますが、基本的には、ソファを修理工場に持ち込んで修理してもらうのが一般的で、それまでは電話やオンラインでやりとりをすることになります。
スムーズにソファの張替え修理をしてもらうには、なるばく業者とスムーズなやりとりをしたほうが良いので、上記の情報をまとめておき、業者に説明しやすいようにしておきましょう。
匠ソファからのアドバイス
古いソファの場合だと、製造元メーカーでもすでに廃番になっていて、同じ素材や設計データなどが残っていないこともあります。
それ以前に、そのメーカー自体が倒産して存在していないこともあるかもしれません。
その場合は修理専門業者に頼るしかありません。
革張りソファ張替えのメリット・デメリット
ソファが古くなったとき、新しいソファを買い替えるのではなく、張替え修理を行うというのは、あくまでもひとつの選択肢です。張り替えを選択することにはどんなメリットやデメリットがあるでしょうか。
革張り替え修理のメリット
張替え修理を行うメリットとして最も大きいのは、愛着のあるソファを処分せずに、元のような使用感を取り戻せるということでしょう。
新しいソファに買い替えるとなれば、今まで使っていたソファは誰かに譲るか、どこかにしまい込むか、粗大ごみとして処分するか、ということになります。
長く使い続けてきたソファにはやはり愛着があるはずです。大切な思い出もあるでしょう。
新しさにはそれなりのメリットもありますが、張替え修理を選ぶことには、大切なソファをこれからも使い続けることができる、というそれ以上のメリットがあります。
生地やクッション材が劣化したために使用感が悪くなっているだけなら、業者が適切な処置をして新しい部材と交換することで、新品に近い使用感を再び得ることができるでしょう。
昨今、世界ではサステナビリティが重視されています。ソファが古くなっても、まだ使えるなら修理して使い続けることは環境的にも正しいことなのです。
修理には費用がかかりますが、新しいソファを買うより、修理したほうが安く済むはずです。
革張り替え修理のデメリット
張替え修理を選択することにはデメリットもあります。そのひとつは、修理しても新品と同じにはならないケースもあるということです。
古くなったソファは、経年劣化でさまざまな部位がダメージを被っています。
表面の生地やクッションは張替え修理で新品と交換できますが、基礎部分などは修理できない部分もあります。
重要な部分が破損している場合だと、それを直してまた使えるようにすることが難しいこともあります。
その他のデメリットとしては、やはり費用がかかるということです。
前項に書いたように、修理費用が新品を買うよりも高くなることは基本的にないでしょう。とはいえ、修理費用は想定よりも高額になるケースが多いのです。
実際に見積もりを受け取って金額に驚く方も珍しくありません。
修理にかかる費用は、使用する資材や製法などにもよりますが、思ったより高額になりがちだということを念頭に置いておきましょう。
匠ソファからのアドバイス
張替え修理の内訳は、主に資材費と工賃ですが、そのほかにも往復の運賃がかかることに注意してください。
大型の家具であるソファはかなり高額の運賃がかかります。
革張りソファの張替え修理を行うべきか要検討のケース
前項で、ソファの張替え修理を行うメリットとデメリットを説明しましたが、張替え修理を行うべきか、よく検討したほうがいいケースもあります。
革張りソファに愛着があるとき
お使いのソファに強い愛着があるなら、革張替え修理を行うことをおすすめします。
新しいソファに買い替えると、邪魔な古いソファは誰かに譲るか、どこかにしまい込むか、粗大ごみにするしかありません。
家族との時間を過ごしてきたソファに愛着をもっていたら、きっとためらうはずです。
処分することなく使い続けたいけど、生地やクッションが傷んで使い勝手が良くない、という場合には、張替え修理で問題を解決できます。
革張りソファを購入してから年数が経過していないとき
お使いのソファがまだそこまで古くなっていないのなら、革張替え修理がおすすめです。
ソファの生地やクッションの劣化は、使い方によって変わります。
小さなお子さんがいたり、ペットを飼っていたりするご家庭では、やはりどうしても表面の生地が傷みやすく、短期間のうちにボロボロになってしまいがちです。
ただ、買ってからあまり時間が経っていないうちなら、その劣化は修理することが可能なはずです。
新しいソファを買うとなると費用も大きくなりますが、張替え修理なら、少しでも費用を抑えることができ、経済的です。
修理費用がどのくらいになるかは、ソファの劣化状態次第なので、まずは見積もりを依頼してみてください。
交換できる部分以外の傷みが少ないとき
あまりに劣化が大きく、ソファの構造に及んでいるような場合は、いっそのことソファを新しいものに買い替えたほうがいいかもしれません。
しかし、お使いのソファの劣化があまり激しくない場合は、張替え修理で十分に復旧可能です。表面の生地の質感や見た目、クッション部分が劣化し、使用感が良好ではなくなっている、というケースなら、部材の交換だけで元の使い心地に近いところまで復旧できますので、新しくソファを買い換える費用を節約できるでしょう。
内部の構造がどこまで劣化しているかということは、実際に張替え作業に入らないとわからないこともあるので、最終的には業者の判断を聞いてみてください。
匠ソファからのアドバイス
張替え修理には、修理作業と往復の搬送がありますので、ある程度日数を要します。
直近でソファがないと困るような予定がある場合は、間に合うかどうか、業者に修理スケジュールを確認してください。
ソファの革張替えはDIYでできる? カバー交換でもOK?
最後に、ソファの張替え修理に関して2つのことをお伝えしたいと思います。
革張りソファの張替えはDIYでも可能ですが…
ソファの張替え修理は、意外と費用がかかると書きました。
実は、時間と資材が揃っていればDIYでも修理を行うことはできます。
インターネットで検索してみると、修理の仕方を解説しているサイトなどもありますし、動画投稿サイトにもいくつか実際に修理を行っている動画があります。
それらを参考にして自分で修理すれば、業者に支払う費用を節約できるでしょう。
ただ、ソファのプロフェッショナルとして申し上げると、実はソファの張替え修理をDIYで行うことはおすすめできません。
時間がかかり、資材を準備するのが大変ということもありますが、何よりも、技術的に簡単なものではないということがその理由です。
特に革素材の生地は、仕上がりの美しさは素人のDIYではなかなかうまくいかないと思います。
ありていに言えば、DIYで行った修理はやはり「手作り感」を隠せないものであり、見た目が今ひとつなので、ソファの満足度としては低下してしまうと思います。
やはりきちんとした技術をもち、必要な資材も揃えているプロの業者に任せたほうが、費用は掛かっても確かな仕事をしてくれますし、手間もかかりません。
カバーリングソファであれば簡単にカバーを交換できる
「カバーリングソファ」なら、表面のカバーを簡単に交換できるので、ソファ表面の生地だけが汚れたり劣化してしまったという場合に便利です。布系や革系のカバーがありますので、自宅から注文して新しいソファ生地に交換できます。
ペットを飼っているご家庭など、猫の爪とぎしたり犬が粗相したりして生地が傷んでしまうケースも多く見られます。そんなとき、業者に依頼せずに生地を交換できるカバーリングソファは大変おすすめです。
匠ソファからのアドバイス
私たち匠ソファでラインナップしているソファは、全てフルカバーリングソファです。
カバーの種類もファブリックや本革など数多くご用意しています。
劣化による交換だけではなく、お部屋の雰囲気を変えたい際には、カバーだけ交換するだけで雰囲気を一新できます。
匠ソファのフルカバーリングについて、下記のページで詳しくご紹介していますのでぜひご覧ください。
【まとめ】革張りソファは張替えできる!修理か買い替えかは入念に検討しよう
お気に入りの愛着のあるソファが劣化してしまった場合は、張替え修理をして、新たな気持ちで今後も使い続けることをおすすめします。
あまりに劣化が激しいときは買い替えたほうが良いケースもありますので、お使いのソファの状態をきちんとチェックして、修理業者と話し合ってください。
買い換えをご検討の際は、カバー交換のしやすい「フルカバーリングソファ」も候補に入れてソファを選ばれることをおすすめします。
カバーの交換やお手入れのしやすい「フルカバーリングソファ」をお探しの方は、「感動する座り心地」と「洗練されたデザイン」を両立したソファや各種家具類を多数取り扱っている匠ソファまで、ぜひお問い合わせくださいませ。