ソファ選びを始めると、ソファのクッションに使用する「ウレタン」が気になってきます。
「ウレタン」を気にされずにソファを購入するということは、
そのソファの品質や耐久性を知らずに、外見だけを見て購入してしまうようなものです。
同じ家財道具の家電製品だと、ある程度のスペックを確認して購入するのに、
ソファや家具はそこまで確認しないというのは本来おかしいことです。
ソファの場合、「耐久性」や「座り心地」を大きく左右するのが「ウレタン」なので、
その品質をしっかり確認して、ソファ選びをすることをオススメいたします。
そこで、ソファに使われる「ウレタン」なのですが、
一体どれほど重要なのでしょうか?
本記事では、【ソファ選びのプロ】が「ソファのウレタンの重要性について」を解説してきます。
【ソファ選びのプロ=ソファコンシェルジュ】
国産ソファブランド「匠ソファ」の「ソファコンシェルジュ」は、ソファ選びのエキスパートです。
お客様が「納得・満足できるソファ選び」のサポートから、購入後のアフターメンテナンスまでサポートする「ソファの販売」に関するプロフェッショナルです。
ソファやソファに関連する詳しい知識(ソファのくつろぎ方や構造を含む選び方、カスタムオーダー、空間レイアウト、ファブリックコーディネート、アフターメンテナンス、搬入経路の確認)はもちろんのこと、ソファの商品開発(ソファの企画、デザイン、座り心地の作り込み、ファブリックセレクト)から販売後の品質改善、商品プロデュースまで全てに携わる場合もあります。
※「ソファコンシェルジュ」は「匠ソファ」の登録商標です。
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ソファのウレタンの重要性について
ソファに使われる「ウレタン」とは?
一般的にソファのクッションに使われる「ウレタン」。
ウレタンの種類は様々で、一般的なウレタンフォームから、ソフトタッチウレタン、低反発ウレタン、チップウレタンなど、
様々なウレタンの中から、ソファのクッション性や耐久性に合わせて使われます。
ウレタンによって、沈み込みの感覚や、触れ心地が異なるので、
使用するウレタン次第で「ソファのクッション性」が大きく変わります。
※こちら(下の写真)は加工前のウレタンの塊です。あらゆる種類のウレタンを加工して、ソファメーカーに出荷し、ソファ用のウレタンとして使用します。

ソファの「ウレタン」で耐久性が変わる
ソファ選びにおいて「ウレタン」を調べられた方が気になるのは、やはり「耐久性」でしょう。
まさにその通りで、「密度の低いウレタンは、早期にへたります」。
逆に「密度の高いウレタンほど、耐久性があり、長持ちします」。
では、なぜ「密度の低いウレタン」を使用するソファが多いのでしょうか??
答えは、「ウレタンの価格が安いから」と、「柔らかいクッション性を作れる」からです。
一般的に密度の高いウレタンは価格も高く、硬さもあります。
ソファとして使うなら、クッション性が感じられて、コストも安い、密度の低いウレタンを使用することが多いのです。
ただ、密度の低い、コストの安いウレタンは、やはり早期にへたる可能性は高くなるのです。
ソファに多く使われる「チップウレタン」は注意が必要
この密度が低く、クッション性の柔らかいウレタンは、クッションの上部(体に触れる部分)に使うことが多いのです。
でも、このウレタンだけではへたりが早いので、
クッションの下層部には、「チップウレタン」を使用することが多くあります。
チップウレタンとはウレタンの端材を集め、圧縮し再加工したウレタンのことで、
密度が高く、耐久性があり、価格も安いのが特徴です。

ただ、デメリットとしては非常に硬いので、
座った時にチップウレタンの硬さを感じたら、「底突感」を強く感じてしまいます。
チップウレタンはソファのあらゆる箇所で適材適所に使うのが好ましく、
クッションでメインに使用すると、硬すぎて、圧迫感を感じてしまいます。
ただ現実的には、ソファのクッションのメインに「チップウレタン」が使用されることが多くあります。
理由は、コストを安く抑えられ、耐久性があるからです。
しかし、「座り心地の良さ」を求めるなら、「チップウレタン」が主となるクッションは硬くてオススメできません。
ソファの「ウレタン」で座り心地は変わる
ソファの「ウレタン」次第で、耐久性だけでなく、「座り心地」も大きく変わります。
どんな種類のウレタンを使うか?
異なるウレタンをどのように積層するか?
ウレタン毎の厚みをどうするか?
「座り心地」を良くするための工夫を「ウレタン」で行うことが多いのです。

ソファのウレタンの見極め方

「ウレタン」の品質を確認しましょう
ソファを検討する際は、必ずクッションの「ウレタン」を確認しましょう。
クッション内部を直接確認するか、或いは、内部が見れない仕様の場合は、
サンプル等で、実際にどのような品質のウレタンを使用しているか、確認できます。
また、ソファのスペック表などで、
「クッションのウレタンは何層で、どの比重の、どういった種類のウレタンを使用しているか」
を確認することが重要です。
詳しくは、ソファを販売しているスタッフに確認しましょう。
「耐久性」を確認する場合、密度の高いウレタンが使用されているか確認して下さい。
1㎥30kg以上のウレタンが使用されていると、「耐久性」は良い方だと言えます。
それ以上のウレタンになると、さらに「耐久性」は良くなります。
1㎥50kg以上の高密度ウレタンをメインに使用しているソファは、かなり耐久性があります。
ただ使用しているだけでなく、「どのぐらいの厚み(量)を使用してるか」が重要です。
このクラスになると「高級ソファ」になりますので、耐久性も座り心地も上位クラスのソファと思って良いです。
ただし、チップウレタンの場合は、座り心地がかなり硬くなるので、注意が必要です。
チップウレタンは型崩れ防止の意味合いで使用されているか、
或いは最下部に使われているぐらいが望ましいと思います。
また、「モールドウレタン」のクッションも非常に耐久性があります。「モールドウレタン」は鋳造で型を作りウレタンの液を注入して発砲させる手法になります。一般的なスラブウレタンはウレタンをカットして使用するのに対し、「モールドウレタン」は周囲を高密度ウレタンで覆っているため、耐久性があるのです。

上質な「ウレタン」は触っただけで違いがわかります

「ウレタン」には実際にサンプル等で触れて、触り心地を確認することをオススメします。
上質な「高密度ウレタン」は弾力がしっかりしていて、しっとり感があります。
一般的なウレタンを比較すると一目瞭然で、気泡などが少なく、密度がしっかりと詰まってきれいです。
上質な「高密度ウレタン」が使われているならば、「耐久性」の面では安心ですし、
あとは積層具合いや、フェザーなど上部の素材等を確認すれば、「座り心地」もきちんと確認できます。
「ウレタン」の説明がないソファ
もし「ウレタン」の説明がなく、品質も確認できないようであれば、購入は少し考えた方が良いです。
「中身がわからず買ってしまい、後で後悔する」のは、ソファの失敗談で良くあることです。
ソファは目に見えない内部構造が重要ですので、その確認を怠ると、後々後悔します。
匠ソファは「ウレタン加工」から行います!
国産ソファブランド「匠ソファ」は、「座り心地の良さ」にこだわったソファブランドです。
ソファの「座り心地の良さ」の決め手は、「ウレタン」にあります。
よって「匠ソファ」では、高品質・高密度のウレタンのみを使用し、とことんこだわったソファ作りを行っております。

「ウレタン加工」から行う「ソファブランド」
国内のソファブランド・ソファメーカーの中でも、「ウレタン加工」から行うブランド・メーカーはほんの一握りです。
ほとんどのソファブランド・ソファメーカーは、ソファのクッションに合わせたウレタンを「ウレタン加工メーカー」に依頼し、仕入れたウレタンでソファを作っていきます。
「匠ソファ」は「ウレタン加工」から行い、そのウレタンを使用してソファを作っていくので、他には出来ないようなソファ作りが可能になるのです。
「ウレタン加工」からソファ作りまで

あらゆる種類の「大きなウレタンの塊」を選ぶことから、ウレタン加工が始まります。
「匠ソファ」ではあらゆる種類のウレタンを使用出来ますので、ソファのボディやクッションなど、適材適所でたくさんの異なるウレタンを使用していきます。
「匠ソファ」のウレタン加工技術

こちらは「ウレタン二次元加工」の様子です。
「ウレタン二次元加工」とは、
特殊な刃物を自在に操って、クッション材である「ウレタン」を自由な形状に加工する技術です。
CADデータを読み込み、ひと筆書きの容量で、ウレタンを自由な形状にカット・加工します。
例えば、ソファのボディの丸み(膨らみ)や形状を作るのも、クッションのアール形状を作るにもこの技術が必要になるのです。

こちらはウレタンを薄くスライスする工程です。


「ウレタン二次元加工」で作られたウレタンパーツは、このようなたくさんの形状になり、ソファのボディや座面クッションに使用されます。
これだけの異なる密度、形状のウレタンを適材適所に使用することで、耐久性の良い高品質ソファが出来上がるのです。

ソファのボディにも適材適所であらゆるウレタンパーツが使われます。
写真では、薄くスライスしたウレタンを重ね合わせていますが、この工程が最終的にソファの背の膨らみになっていくのです。
このような細かな工程まで行うソファブランド・メーカーは他にはありません。
「匠ソファ」は「ウレタン加工」から行うため、このような工程が可能になるのです。
「匠ソファ」の高品質な座面クッション

「座面クッションのウレタンの品質」に興味がある方は、是非、こちらのクッションの写真をご覧下さい。
そして、現在検討しているソファの「座面クッション」と比較してみて下さい。
こちらは「匠ソファ」で座り心地が最も良いと評価される「LB SOFA」の座面クッションです。
上から「1㎥75kg+45kg+50kgの高密度ウレタン」を積層しております。
最上部の「1㎥75kg」のウレタンは高密度ソフトウレタンで、しっとりと柔らかなウレタンで「プレミアムウレタン」と呼ばれている高価なウレタンになります。
その「プレミアムウレタン」をこれだけの厚みで使用しております。

ウレタンも傾斜しているのがわかると思います。「座り心地」を考えて、座面クッションの前方と後方で高さを変える必要があるので、このあたりも一工夫しております。
また、座面クッションの前方の下部には、異なるチップウレタンを接合しております。
座面クッションの前方は型崩れすることが多いので、長期に渡って使用しても型崩れしないよう、このような加工をしております。

クッションの型崩れ対策はそれだけではありません。
クッションの四方、底面にも、再度高密度ウレタンで覆います。この手間を加えることで、「型崩れのないクッション」が出来上がるのです。

さらに最上部には、柔らかな座り心地を実現するために「特殊配合のフェザークッション」を取り付けます。
フェザークッションは動きやすいので、ウレタンにきちんと貼り付けないと、型崩れの原因になります。

国産ソファブランド「匠ソファ」は、高品質のウレタンを独自の「ウレタン加工技術」を用いて作られる、国産最高品質のソファなのです。
⇒匠ソファの【製造工程】と業界No.1の【ウレタン比重】をご紹介
「ウレタンの質の高さ」を感じられる匠ソファをご紹介!
「ウレタン」にこだわる「匠ソファ」の中でも、「ラグジュアリーシリーズ/RIAN-利庵」の3モデルは、特にウレタンの質の高さを意識して開発したソファになります。
2016年発売以来、現在もTOP5以内の人気を誇る、匠ソファの人気ソファをご紹介したいと思います。
「プレミアムウレタン」を贅沢に使用した最高級ソファ
【LA SOFA】

国内最高品質のウレタンを使用していると自負する「匠ソファ」の中で、最も「ウレタンの質の高さ」を感じることが出来るのが、匠ソファのフラッグシップモデル「LA SOFA」です。

座面クッションのメインに使用しているウレタンは、「プレミアムウレタン」と称される、超高密度でソフトな柔らかさのウレタンです。
1㎥75kgの「プレミアムウレタン」を座面クッション上部に16cmの厚さで使用。
しかも、アール形状に加工しているので、座った時のフィット感が抜群です。

また、ボディ全体にも高密度ウレタンを貼り込んでいます。
丸く貼り込んだウレタンはラグジュアリーな雰囲気を演出するだけでなく、ボディやアーム内側はクッション性も優れていますので、座った時のホールド感が抜群です。
座面クッション仕様 | 高密度ウレタンフォーム75kg/㎥、50kg/㎥ チップウレタン ウレタン混合フェザー |
「包み込まれる心地良さ」で人気NO.1の座り心地
【LB SOFA】

ソファとしての「座り心地の良さ」に関しては、パーフェクトと言えるほどの「心地良さ」と「サポート力」を持ち合わせたソファです。
「包み込まれるような柔らかな座り心地」と表現されるソファなのですが、それは複数の「フェザークッション(背・腰・肘)にあります。
背から腰、肩にかけて、柔らかなフェザークッションが包み込んでいく感覚が、「しっとりとした柔らかさ」に繋がります。

「座面クッション」は前述したように、3層の高密度ウレタンで積層されており、型崩れのないサポート力抜群の座り心地になっています。
この「しっとりとした柔らかさ」と「安定感のあるサポート力」とが、「LB SOFA」の「座り心地の良さ」を決定づけているのです。
座面クッション仕様 | 高密度ウレタンフォーム75kg/㎥、45kg/㎥、50kg/㎥ ウレタン混合フェザー |
「ウレタンクッションの最高品質」を堪能できる
【LD SOFA】

人気3モデルのソファの中で唯一の「木枠フレームソファ」が「LD SOFA」です。
一般的に木枠ソファと言えば、クッションは単調なベンチクッションのような座り心地が多いのですが、「LD SOFA」は5層の高密度ウレタンで積層された、「しっとりと程良い硬さの座り心地」が魅力です。

スッキリとしたワンシートのウレタン座面。座る場所を選ばず、どの場所に座っても同じような心地良さが感じられます。
背の「ダブル・フェザークッション」が体を柔らかく包み込むので、ゆったりとしたくつろぎを感じることが出来ます。
座面クッション仕様 | 高密度ウレタンフォーム75kg/㎥、45kg/㎥、40kg/㎥ 低反発ウレタンフォーム チップウレタン |
まとめ
以上、「【ソファ選びのプロが解説】ソファのウレタンの重要性について」についてお伝えいたしました。
ソファで最も重要なのは、「ウレタン」になります。
ソファのボディ形状やクッション、全てに「ウレタン」が使われます。
「座り心地」と「耐久性」に優れたソファをお探しの方は、必ず「ウレタン」をご確認してみて下さい。
また、「ウレタンの重要性」について詳しく知りたい方は、是非「匠ソファショップ」にお越し下さいませ。