ソファを購入するにあたっては、種類やメーカー(ブランド)など、さまざまなポイントで製品を吟味することをお勧めします。
ソファの選定ポイントのひとつとして特に重要なのは、「サイズ」です。
サイズ選びを間違えると、せっかくソファを買っても高い満足は得られません。
購入したことを後悔してしまうことすらあります。
本記事では、ソファのサイズ選びについて役立つ情報について解説します。
目次
ソファの大きさは何で決まるのか?

ソファを探す場合、販売店やショールームに足を運んで自分の目で確認するか、カタログのスペック情報を参考に探すことになるでしょう。
実際に目で見て触ってみれば求めるサイズのソファを見つけることも難しくありませんが、カタログスペックを頼りにソファを探す場合は、具体的にどこのサイズを参照すれば良いのかわからないと、望むサイズのソファを探すことはできません。
そこで「ソファの大きさ」を決める3つの要素について解説します。
幅
ソファのサイズを決める要素の1つ目は「幅」です。
要するにソファの横幅のことで、幅の大きさによって「何人座れるか」、そして「設置スペースを確保できるか」ということが決まります。
基本的に横幅の広いソファのほうがさまざまな用途に使うことができ、一度に多くの人数が座ることができます。ただし幅の広すぎるソファは、置き場所に困ってしまうデメリットもあるので注意が必要です。
幅の広いソファはお部屋の中で大きな存在感を発揮するでしょう。お部屋のイメージに与える影響力が大きいので、お部屋の雰囲気と調和するソファを選べばメリットになりますが、お部屋の雰囲気とケンカしてしまうようなデザインのソファだと、お部屋のイメージを壊してしまいかねません。
一方、幅の狭いソファは、1人~2人で座ることを前提としているソファです。
そのようなソファは、大家族や友人を招く機会の多い方にはあまり向いていませんが、その分、置き場所に困ることも少なく、さまざまなレイアウトを試すことができるでしょう。
このように、ソファの幅はソファを選ぶ際の重要なポイントです。用途や設置スペースなどを考慮して最適な幅のソファを選ぶことが、満足できるソファを購入する要因となります。
奥行き
ソファのサイズを決める要素の2つ目は「奥行き」です。
ソファの奥行きとはソファの縦方向の長さのことです。
奥行きは「座り心地」「用途」「設置後の生活導線への影響」という3つに影響します。
必ずしも奥行きの広いソファが良いというわけではありませんが、とくにカウチソファのようにソファの上で寝そべるという使い方をする場合、横幅も重要ですが奥行きの広さも大変重要です。
奥行きが広いと、快適に上で寝そべることができるだけでなく、ソファの上であぐらをかいたりもでき、ただ座るだけ以外のソファの楽しみ方が増えて、リラックスした時間を満喫できるでしょう。
一方、奥行きの広いソファは少なからず生活導線に影響することが多いでしょう。
奥行きが広いことでお部屋のスペースを占有し、たとえばソファとテーブルの間が狭く通りにくくなってしまったり、生活するうえでなんらかの不便を生じさせてしまうことがあるからです。
このように、ソファの奥行きは意外にも生活に与える影響が大きいので、利用シーンや設置スペースも考慮し、より利便性が最い奥行きのソファを選ぶことが重要です。
高さ
ソファのサイズを決める3つ目の要素は「高さ」です。
ソファの高さには大きく分けて2つあります。座りやすさに影響する「座面高」と、お部屋に与えるイメージの違いに影響する「総高さ」です。
座面高とは、座る位置が地面からどれだけ離れているかということです。
同居家族の年齢や腰痛の有無なども考慮して座面高を決めることをおすすめします。
座面高が低いと座る位置が地面から近いため、小さいお子さんでも助けなしで座れます。
反対に座面高が高いと、腰痛の症状を抱えている方ちや高齢者のように、深く座り込むことの難しいご家族でも、座ったり立ち上がったりがしやすく、利便性が高くなります。
一方の総高さですが、ソファ全体が高いほどお部屋の中で存在感を増します。ただしソファの後ろは見えなくなってしまうため、壁際にソファを置くことになる場合が多いでしょう。
総高さが低いとソファの後ろも見えているので、壁際以外に、お部屋の中央に設置しても開放感のあるレイアウトを実現できます。 多くの方がソファの高さを重要視していないことが多いのですが、高さというポイントは生活に少なからず影響を与えますので、ほかの幅、奥行きとあわせて理想的な高さのソファを選んでください。
匠ソファからのアドバイス
「総高さ」という言葉は聞きなれないかもしれませんが、「座面高・総高さ」のように、同じ高さでも意味が異なる複数の項目があるサイズもあります。
それぞれのサイズによってはさまざまな要素に影響を与える可能性がありますので、本記事では、この後、それぞれのサイズについて詳しく解説していきます。
ソファのサイズ選びで知っておくべきポイント

前項でソファのサイズについて簡単に説明しましたが、その中でもとくに重要なのは「幅」です。
ソファを選ぶ際には、しっかりと幅を確認することをおすすめします。
間違った幅のソファを買ってしまうと、満足度が大幅に低くなるかもしれません。
どういうことなのか、詳しく説明しましょう。
「全体幅」と「内幅」の違いについて

ソファのカタログなどを見るとサイズが記載されています。
このとき、「全体幅」と「内幅」という2つの幅のサイズがあることを念頭に置いておきましょう。
ソファの全体幅とは
ソファの全体幅とは、文字どおりソファ全体の横幅のことをいいます。
設置スペースの横幅に合わせた全体幅のソファを選ぶ必要があります。
たとえばソファの全体幅が150㎝なら、それを置くスペースは150㎝以上の幅がなければなりません。
注意すべきなのは、次項で説明する内幅が全体幅よりも小さいことです。
内幅だけ見てスペースを確保すると、そのソファは設置できない可能性が高いということを言えます。設置スペースを確保する際には、必ず全体幅を確認してください。
ソファの内幅とは
ソファの内幅とは、座面の横幅のことです。
全体幅より小さくなることが多いのは、ひじ掛けの部分の幅が含まれていないからです。
このため、内幅だけを見て設置スペースを決めてしまうと、ひじ掛け分の幅だけ設置スペースが足りなくなってしまいます。
内幅の大きさは、一度に何人が座ることができるのかということを示しています。
内幅が大きいほど多くの人数がゆったり座ることができます。
また、内幅が大きいソファはその分だけ全体幅も大きくなりますので、設置スペースの面積を考慮して選ぶ必要があります。
「○人掛け」というのは実際にどういうサイズになるのか
ソファを探していると、「〇人掛け」という表記のものがあると思います。
文字通り何人で座ることのできるソファであるかという目安となる表示ですが、具体的な内幅サイズでいうとどのくらいの大きさでしょうか。
じつは以下のような目安の内幅であることが多くなっています。
- 1人掛けサイズ:内幅90cm〜100cmが主流
- 2人掛けサイズ:内幅140cm〜160cmが主流
- 3人掛けサイズ:内幅170cm〜200cmが主流
上記の内幅値はあくまでも目安です。実際の内幅の長さは製品ごとに異なりますので、具体的な数値はスペックを確認するか、販売店のスタッフに質問してください。
匠ソファからのアドバイス
カウチソファやコーナーソファのように、L字型のソファは、その分の幅の寸法も把握しなければなりません。
I字型のソファの場合より、必要な設置スペースが複雑になりますので、きちんと設置スペースの採寸をしておきましょう。
最適なソファの幅を見きわめるポイント

前項で述べたように、ソファの幅選びは単純ではありません。寸法的にはぎりぎり設置することができたとしても、実際に置いてみたら窮屈な印象を与えてしまうこともあるでしょうし、場合によっては、もう一回り大きなソファにしておけばよかったと後悔してしまうこともあるかもしれません。
そこで、最適なソファの幅を簡単に見極めるためのポイントを解説します。
部屋の広さ別(6畳、8畳、10畳)での選び方
お部屋が狭いと、幅の広いソファを置くのは難しくなります。
たとえば6畳のお部屋なら、そこに置く最適なソファは1人掛けか2人掛けだと思います。
8畳のお部屋なら2~3人掛けのソファを置くことができるでしょう。でもL字型のソファを置くのはちょっと難しいと思います。
10畳以上の広いお部屋なら、カウチソファやコーナーソファのように4人以上で座れる大型のソファも設置できるでしょう。
設置するお部屋の広さに合わせてソファのサイズを決めるというのはわかりやすい判断基準の1つとなります。
ただし、実際にはその部屋にある家具などにもよります。
座る人数別(一人暮らし、二人暮らし、3人以上)での選び方
ソファの適切な幅を判断する際に考慮してほしいのは、「何人で座ることになるのか」ということです。
たとえば3人家族なら最大3人で同時に座ることになります。
1人暮らしの場合でも、友人などを呼ぶ機会が多いなら2人以上で同時に座ることを考慮したほうがいいでしょう。
このような「同時に座りたい人数」に合わない幅のソファを選んでしまうと、ソファに座れなくなる人が出てしまい、居心地が悪くなってしまう可能性があります。
もちろん、そもそもの設置スペースの問題もありますので、必ずしも家族全員が座れるソファを購入できるわけではありませんが、できるだけ座りたい人が全員同時に座れるソファを選ぶことをおすすめします。
匠ソファからのアドバイス
場合によっては、ソファを複数購入するという選択肢もあります。
家族の数が多かったり、大人数でホームパーティを開くことがある方の場合、ソファがひとつだと足りないことが多いでしょう。
ソファが複数あれば、多彩なレイアウトを実現することもできるでしょう。
最適な奥行きと高さについて

ここまでソファの「幅」を中心に解説してきましたが、「奥行き」「高さ」の要素もやはり重要です。
最適なソファの奥行き、高さはどのような基準で考えるべきでしょうか。

実は、「高さ」に「座面高」と「総高さ」があるように、奥行きにも「座面奥行き」と「総奥行き」の2つのサイズがあります。
座面奥行きは座面部分の奥行き、総奥行きは背もたれ部分なども含めたソファ全体の奥行きのことです。
座面奥行きは、ただ座るだけなら50㎝もあれば十分かもしれませんが、ソファの上であぐらをかいたり寝そべったりしたい場合には、やはり60㎝以上の奥行きが欲しいところです。
また総奥行きのほうは、ソファを設置した後の生活導線に影響する寸法です。総奥行きが大きいとソファの存在感が大きくなり、生活導線を圧迫することが多くなるでしょう。
このように、ソファの奥行きもまたソファの使い勝手に大きく影響します。
ソファをどこに置くのかということだけでなく、どのように使うことになるのかということもよく検討して選定しましょう。
ソファの最適な高さについて

ソファの高さにも2種類あります。地面から座面までの高さである「座面高」と、背もたれの部分までのすべての高さである「総高さ」です。
ソファを設置するときには設置スペースの面積ばかり気になるので、高さは意外と無視されがちな要素です。しかし最適な高さのソファを選ばないと使い勝手は悪くなります。
座面高はソファの使いやすさに大きく関わるサイズです。
ご自身やご家族の体格、使い方によって最適な高さは異なります。
ソファを利用する人の体格や座り方を前提に最適な高さのソファを選ぶようにしてください。
「ロータイプ」「標準タイプ」「ハイタイプ」の違いについて
ソファの座面高は、「36cm以下のロータイプ」「36cm〜40cmの標準タイプ」「40cm以上のハイタイプ」の3つに分類されます。
座面高が低いソファは、より床に近く座ることになります。小さなお子さんでも無理なくソファに座れるので、万一落下したりした場合にもリスクは小さくなるでしょう。
反対に、座面高が高いソファは、立ち座りがスムーズにできて腰にかかる負担を小さくできますので、高齢者や腰痛持ちの方にもおすすめできます。ハイバックのソファは首から頭までを背もたれが支えてくれるので、座り心地がいいというメリットもあります。
標準の高さはこの中間で、誰でも比較的簡単に立ち座りができるソファです。さまざまな年代の家族がいるご家庭にはおすすめです。
このように、ソファの座面高は意外と重要な要素が多く、使う人の事情を考慮して使いやすい高さのソファを選ぶのがおすすめです。
ソファの高さは「部屋の開放感」にも関係する
ソファの総高さは、設置スペースとは基本的に関係しませんが、「お部屋の開放感」に影響します。
総高さが大きいソファは存在感が増し、お部屋に与える印象が大きくなります。一方でソファの後ろ部分が見えなくなってしまうので、壁際に設置するケースが多くなるでしょう。
一方、総高さの低いソファは、座り方によっては背もたれが足りない感じがすることがあるかもしれませんが、背もたれの後ろ部分は見通せるので、開放感があり、お部屋の中央に置いても圧迫感を与えません。
このように、ソファの総高さがお部屋に与える影響は小さくありません。せっかくソファを購入したという満足感を高めるためには、総高さもよく検討するようにしましょう。
匠ソファからのアドバイス
すでに家にソファがあり、新品への買い替えをする方は、今まで使っていたソファの奥行きや高さが自分たちの条件に合っていたかどうかを考えてみると、新しいソファを選ぶ参考になるでしょう。
より理想的な奥行きと高さのソファを選定してください。
横になるのに最適なサイズのソファとは?

ソファは座るだけでなく、その上で寝そべったりもする家具です。
小さなソファだと、窮屈で横になることはできません。
横になることを前提に、最適なソファのサイズについて解説します。
幅
ソファの形状や寝転ぶ方の身長にもよりますが、ソファで横になるには最低でも180cm以上の幅が欲しいところです。
女性がメインで使用するソファなら、もう少し小さいサイズでも良いかもしれません。
幅180cmのソファは最も人気のあるサイズのソファです。
アーム
横になるということを考えると、ソファのアームは低いほうが快適でしょう。
アームの高さが低いというのは、座面の高さと比べてアームの高さが高くないということです。
そのようなソファなら、アームを枕代わりにして、あるいはクッションを挟んで快適に横になれるでしょう。
座面幅だけでなく、アームの幅も使うことになるので、より使用スペースを広くとれます。また感覚的にも、アームが低いソファは枕代わりにしやすく見えると思います。
奥行き
横になることを前提にするなら、奥行き90cm以上あるソファがおすすめです。
最近では、奥行きが1mを超えるような大型のソファも増えています。
このようなソファは、少し前まで「圧迫感がある」と敬遠されることもあったのですが、広いソファとともに過ごすライフスタイルが一般的になり、最近では奥行きの深いソファの人気が急上昇しています。
フレーム
フレームは、ナチュラルな風合いとオシャレなイメージで「木枠フレームソファ」が人気ですが、中でも木アームが高く、木枠フレームで囲まれたデザインのソファはあまり横になりやすいとは言えません。
クッションがないと木アームに直接頭を置くことができず、横になることは難しいでしょう。
木アームの高さによってはクッションをはさむこともできますが、「木にぶつかる」感触があり、あまり快適とは言えません。
シートの数
一般的なソファの座面クッションは、2つ分かれになっていることが多いでしょう。
座面クッションが分かれていない「ワンシートタイプ」は、横になっても座面クッションの隙間を感じることがないので、横になりやすいソファとしておすすめできます。
「カウチソファ」という選択肢

幅180cm以上のソファでも、通常の2シートのソファだと、誰かがそこで横になってしまうと、他の人はもう座れません。
二人でゆったり横になりたいという使い方をするなら、「カウチソファ」がおすすめです。
L字形のカウチソファなら、ソファの片方が前方に長くなっているので、二人が悠々と横になることができます。昨今では人気のソファスタイルです。
横になるなら「クッション」選びも重要
ソファのクッションは長時間座っても疲れないものが優れていますが、ソファで横になるという使い方をする場合にも、これは重要なポイントです。
長時間座って疲れない座面クッションは、体圧分散に優れているということです。
沈み込み過ぎず、硬すぎないため、長時間座っていることができるので、横になったときの感触も優れています。
「長時間座って疲れない座面クッション」には、必ず良い素材が使用されています。
匠ソファからのアドバイス
実際の座り心地や寝心地は、販売店で実際にソファに触れて確かめることをおすすめします。
スタッフに断って、できるだけ普段着でソファの上に寝そべって、使い心地を確かめてみてください。
【まとめ】最適なサイズのソファを選んで快適な生活を実現しよう
ソファのサイズ選びは、快適にソファを使用するための重要なポイントです。
カタログスペックだけを見ても感覚的にわからない部分も多いので、実際に販売店に足を運び、ソファのサイズ感を目で確かめ、使い勝手を確認しておきましょう。
満足度の高いソファをお探しの方は、「感動する座り心地」と「洗練されたデザイン」を両立したソファや各種家具類を多数取り扱っている匠ソファまで、ぜひお問い合わせくださいませ。
