ソファの購入を考えている方にとっては、多人数で座れる大きなソファも魅力ですが、そこまで大きなものが必要でなければ、「2人掛けソファ」で十分かもしれません。
とはいえ、さまざまな2人掛けソファがありますので、どんなものを選ぶべきか悩んでしまうかもしれません。
2人掛けといっても、良いソファは安い買い物ではありませんので、下手な選び方をしてしまうと後悔することになるでしょう。
そこで本記事では、2人掛けソファの選び方について解説します。
目次
2人掛けソファの魅力
2人掛けソファはとても機能的で、さまざまな生活スタイルに合わせることができるくつろぐスペースになります。具体的にどんなメリットがあるのかを見ていきましょう。
コンパクトなサイズで場所を選ばない
2人掛けソファの1つ目のメリットは「コンパクトなサイズで設置場所を選ばない」という点です。
ソファは家具の中でも比較的大きなサイズのものです。そのため部屋のどこに設置するのかということは他の家具を置く場所や生活動線にも影響を及ぼします。
設置したいソファの寸法を測って十分なスペースを確保したり、逆にソファを設置したいスペースの寸法を測ってサイズの合うソファを選定したり、という行動は欠かせないでしょう。
とくに3人掛け以上で使える大型ソファや、コーナーソファやカウチソファのようなL字型のソファを置く場合には、どこに設置するかということを決めるのにはひと苦労するかもしれません。
しかし、2人掛けソファなら、それほど苦労することはないでしょう。
2人掛けソファはソファの中でもあまり広いスペースを必要としないコンパクトなものであり、軽量なので移動も簡単にできます。
狭いスペースでも苦労せずに置けるソファなので、日本の住宅のように限られたスペースでも簡単に設置できるというサイズ面でのメリットがあります。
お部屋に圧迫感が生まれない
2人掛けソファの2つ目のメリットは「お部屋に圧迫感が生まれない」という点です。
上記したようにソファは大型の家具なので、スペースを確保したとしても、お部屋に与える印象を左右します。
コンパクトな部屋に大きなソファを置くと、場合によっては圧迫感が生まれ、なんとなく息苦しさが感じられるようなお部屋になってしまうこともあるかもしれません。
ソファというものは、リビングや寝室といったプライベート空間に置いてリラックスするための家具ですから、圧迫感が感じられたり、息苦しい思いをさせるような結果になってしまうことは、やはりデメリットと言えます。
家族の人数や、何人もの来客が頻繁に訪れるような家なら、大型のソファを置くことによって快適な時間を過ごせるようになりますが、そうでない場合は、部屋が息苦しくなるような大きすぎるソファを置くのは考えものです。
たとえばご夫婦で暮らしていて、来客を迎える機会もそれほどない家なら、2人掛けソファは大きすぎず小さすぎない、ちょうど良いサイズのソファと言えます。空いているスペースに自然に置け、お部屋に圧迫感を与えることもないでしょう。むろ、他の家具と組み合わせてちょっとしたアクセントとしてインテリアに組み込むこともでき、お部屋の雰囲気を引き立てることができるでしょう。
人によっては十分ベッド代わりに使える
2人掛けソファの3つ目のメリットは「人によってはベッド代わりに使える」という点です。
ソファはただ座るだけではなく、その上に寝転がるようなリラックスするための使い方が想定されているものです。
大型のソファに比べると、2人掛けのソファに寝転がるのは多少窮屈に感じるかもしれませんが、2人掛けの中でも余裕のあるサイズもあり、また人によって身長は異なりますので、2人掛けソファだからといって寝転がる使い方ができないとあきらめてしまうことはありません。
寝そべることを前提として2人掛けソファを選ぶなら、おすすめは「カウチソファ」です。
カウチソファは、まさに寝そべることを前提として作られているソファです。サイズ的にも、構造的にも、ベッド代わりに使用しても問題のない仕様になっています。
カウチソファでなくても上で寝そべることはできるかもしれませんが、長時間の寝そべるなら、やはりカウチソファの使い心地のほうが優れていると言えるでしょう。
匠ソファからのアドバイス
ソファの構造上の耐久性などについては、カタログに書いてあるスペックを見ただけではなかなかわかりません。
販売店のスタッフに相談してみると有用な情報を教えてくれることがありますので、購入前に販売店に足を運んで質問してみましょう。
2人掛けソファの選び方
次に、2人掛けソファの選び方について解説します。
サイズ
まず、その2人掛けソファを置く予定の部屋の空きスペースやレイアウトを考慮しましょう。
ひと口に2人掛けソファといっても、実際にはさまざまなサイズのものがあります。また、実際に2人で座った際に、どの程度リラックスできるか、窮屈な思いをしないですむかなどといったことも、ソファごとに異なります。
注意すべきなのは、座面だけでなくひじ掛け部分も含めた寸法で設置スペースを考えることです。
ソファを置く場所は部屋の中心というパターンと壁際に置くパターンがあります。部屋の面積に余裕があるなら中央に置くと空間全体を活用できます。狭い部屋でも壁際に置くことでスペースを有効利用できます。
一般的には、ソファの前にコーヒーテーブルを配置すると便利です。テーブルの高さやデザインはソファと調和させ、必要に応じてアクセサリーやリモコンを置くスペースとして活用できるでしょう。
ソファの横に小さなサイドテーブルを配置するのも、読書やコーヒーを楽しむのに便利なのでおすすめです。サイドテーブルの場合も、ソファや他の家具との調和を考慮して統一感のある印象を与えるものを選びましょう。
ソファの前にはラグやカーペットを敷くと、空間全体がまとまり、温かみを与えます。カラーやデザインは部屋の雰囲気に合わせて選びましょう。
部屋の広さに余裕があるなら、さらに追加のアクセントチェアやシェルフなどの家具を配置して、ソファ以外のくつろぎスペースを作ることも検討してみてください。
ソファ周りの照明も検討しましょう。フロアランプやテーブルランプを追加して、くつろぎの雰囲気を演出するのも素敵ですね。
こうしたインテリアアイデアを参考にして、部屋の大きさや好みに合わせて2人掛けソファのある自分だけのレイアウトを考えてください。
ソファのサイズはカタログやホームページの情報で調べることができますので、とくに設置スペースの寸法を測る際にはきちんとソファのサイズを調べておきましょう。
またサイズということでは、忘れがちなのがソファの搬入経路です。
玄関からリビングまでの廊下が狭く、ソファが通れないようだと、そもそも部屋にそのソファを置けない可能性があります。窓から搬入するということも考えられますが、高層階にお住まいの場合はそれも難しいでしょう。
座り心地
2人掛けに限らず、ソファという家具を選ぶときには、何と言っても「座り心地」が最大のポイントです。
ソファの座り心地、快適さとは、クッションの硬さや柔らかさ、背もたれの高さなどによって、どのようなくつろぎをそのソファが提供しているかということです。
中でも座り心地を最も大きく左右する要素は、座面に使用されているクッション材の質と言えるでしょう。
私たち匠ソファではクッション材に高品質ウレタンを使用しています。
同じウレタンでもどういった使い方をしているか、またどの程度の量を使用しているかということによって、座り心地は大きく変化します。
匠ソファだけでなく、そのソファに使用されているウレタンの情報についてはカタログやホームページなどを見れば知ることができることが多いと思いますが、実際に座った際の座り心地は、そうした文字情報だけでは実感することが難しいでしょう。また、座り心地の感じ方は人によっても異なります。
ソファの座り心地を実感するには、気になったソファを取り扱っている販売店やショールームなどに足を運び、スタッフに断って実際に座ってみるのが一番です。
耐久性
せっかく買ったソファは末永く愛用していきたいものですから、やはり「耐久性」が重要なポイントになります。
ソファの耐久性は、使用している素材やクッション部分の構造などによって異なります。これはソファの製造メーカーの技術力が大きく関わっています。
ソファを買おうと思ってネットなどで調べてみると、かなり安値で買えるものもあるということに気づかれるでしょう。
しかし、私たちソファのプロフェッショナルとしての見解を述べさせていただきますと、いわゆる「安かろう悪かろう」という言葉の通り(「安物買いの銭失い」という言葉もあります)、安価なソファには不安があると言わざるを得ません。
たとえばソファのフレームやクッションの中身、生地などがしっかりとした耐久性を持っていない可能性があります。品質の低い素材は劣化しやすく、長期間の使用に耐えられないでしょう。
縫製の精度も心配です。縫製技術が優れていない場合、生地の破損や縫い目のほつれが発生しやすくなります。生地も安価なものだと摩耗や色褪せが早かったり、撥水性やシワのなりにくさも低いでしょう。
また、ソファのフレームに十分な強度がないと、長期間の使用や負荷に耐えられなくなり、座面が沈み込んだり、ソファ全体が不安定になってしまいます。
クッションも安価なものは時間とともに劣化しやすくなります。座り心地が悪化し、身体をうまくサポートできなくなるかもしれません。
こうしたことから、ソファを長く愛用したいのなら、多少お値段が張っても耐久性に問題のないソファを購入することをおすすめします。
素材や製造者の技術力などにこだわりを持っているソファメーカーを探し、そのメーカーのラインナップから好みのものを選ぶのが良い方法です。
デザイン・カラーリング
ソファは部屋の印象を左右する家具なので、「デザイン」や「カラーリング」もこだわりたいポイントと言えます。
単にデザインが気に入ったというだけでなく、設置するお部屋の雰囲気との調和も重要です。
お部屋の雰囲気に調和すれば、良い買い物をしたという満足を得られますが、お部屋の雰囲気にちぐはくしてしまうソファを置いてしまうと違和感を感じて、「失敗したかな」と後悔することになりかねません。
ソファを選定するにあたっては、設置する予定のお部屋の雰囲気を考慮し、その雰囲気に調和する見た目のソファを購入しましょう。
匠ソファからのアドバイス
購入するソファ選びに悩んでいる場合は、販売店のスタッフの意見を取り入れるのも重要です。
スタッフはソファの専門家ですから、悩んでいる点を聞いてそれに適した意見を聞かせてくれることでしょう。
2人掛けソファの最適サイズとは?
前項でも書いたように、2人掛けのソファ選びにおいて、最適なサイズを選ぶことはとても重要です。総幅や座面幅、奥行き、高さによって、2人で座ったときの快適さは大きく異なります。
大人2人が快適に過ごせる座面幅は130〜140cm
まず大人が座るときに適度なゆとりを感じられる座面幅は50〜60cmと言われます。それより狭いと窮屈に感じてしまいます。
そこからソファのサイズを考えて、2人でリラックスしながら使用できる適切な幅サイズのものを選びましょう。
2人掛けソファとして一般的に売られているものは、総幅140〜160cm程度のものが多いですが、肝心の座面幅は130cm程度のものが多いです。総幅が140cmを超えていても、座面幅が120cm以下だと、2人で座ったときに窮屈に感じる可能性があります。
もちろん、座る人の体格や、求めている「ゆったり感」も関係します。大柄な人が座る場合や、大きなゆったり感を求めるなら、1人あたりの座面幅は80cm以上あったほうがいいかもしれません。この場合、総幅は180cm前後のソファということになるでしょう。それだけのサイズがあれば、2人で座ったときに程よい距離感を保てるというだけでなく、1人で使うときにはのんびり寝転ぶこともできるサイズになります。
ただし、設置する部屋の広さも十分に考慮する必要があります。
幅だけでなく奥行きにも注意
また、座面の奥行きによっても座り心地は変わります。
ソファの座面奥行きは一般的には50〜60cm程度ですが、体を預けてゆったりくつろぎたい人や、寝そべりたい人にとっては、60cm以上あるような座面奥行きの深いソファがおすすめです。
反対に、ソファの前にテーブルを置いて食事をする場合には、奥行きが大きすぎると使いにくいでしょう。
小柄な方や女性、子どもが座る場合も、奥行きは50cm前後が快適です。
2人掛けソファを購入する際の注意点
次に、2人掛けソファを選ぶ際の注意点について解説します。
「2人で座る」からと安易に決めない
2人掛けソファを購入する場合、ご夫婦などカップルでのご使用を想定している方が多いでしょう。
ただし、「2人掛け」といっても前述の通りソファによってサイズはさまざまですし、座る側も、体格には差があるため、どんなお二人がどんな2人掛けソファに座っても快適なものになるとは限りません。
できれば、実際に使用する二人で販売店に出かけて、実際に座ってみて窮屈でないかどうかを事前に確かめてから購入することをお勧めします。
ひじ掛けの有無で寝心地が変わる
2人掛け用に限らず、ソファのデザインには肘掛けがあるものとないものがあります。
特に2人掛けソファの上で寝そべる使い方をしたい場合には、「ひじ掛け」があるのと無いのとでは体感が大きく異なりますから、この違いは使い勝手に大きな差を生みます。
ひじ掛けはクッションを当てて枕代わりになるので便利ですが、両端にひじ掛けがある場合にはサイズによっては窮屈になるかもしれません。
寝転んで使用することを予定する場合は、できるだけサイズに余裕があり、ひじ掛けの有無も踏まえてソファを選定しましょう。
匠ソファからのアドバイス
ソファの上で快適に寝そべりたいと考えている人におすすめなのが、「カウチソファ」です。
カウチソファはまさに寝そべることを前提に作られているソファなので、サイズ的にも構造的にもベッド代わりになる最適なソファといえます。
2人掛けソファを設置する際の注意点
ソファを設置する際の一般的な注意点を解説します。
生活導線を意識する
ソファを設置するにあたっては「生活導線」を意識することが大事です。
ソファを置いたお部屋の中を移動する際に、ソファが邪魔になるような置き方や、大きすぎるソファを置くことはおすすめできません。
ちょっとした「邪魔」であっても、毎日のことになると大きなストレスにつながりかねません。設置場所やソファのサイズは総合的に考慮してください。
お部屋の雰囲気を壊さないようにする
ソファは存在感の大きな家具ですから、お部屋の雰囲気を壊さないことが重要です。
ソファを置いたことでお部屋の雰囲気を壊してしまうと、違和感を感じてしまう可能性が高くなります。
購入予定のソファのデザインと現状のお部屋の状態を比較して、置いても問題ないデザインのソファを選定しましょう。
匠ソファからのアドバイス
ソファのことで気になることがあれば、ホームページのメールフォームや販売店のスタッフに聞いてみましょう。意外なアドバイスを受けられる可能性があります。
匠ソファおすすめの2人掛けソファ
最後に、匠ソファが手掛ける2人掛けソファをいくつか紹介します。
PGソファ ~レイアウトに困らないコンパクトモデル
圧迫感を与えないすっきりとしたデザインとサイズ感で、多くの方の「あったら良いな」を形にしたソファです。
小さくてもくつろぎに妥協はなく、限られたスペースを最高のリラックス空間に変えてくれるコンパクトなフェザークッションソファとなっています。
PMソファ ~天然木のぬくもりとローデザイン
天然木無垢材をデザインに取り入れたローデザインのソファです。
和室用の家具に用いられることの多い「すり足」をデザインのアクセントとして採用し、費だの職人による伝統的な組み継ぎが洗練された印象を与えます。
クッションはしっとりふんわりと柔らかく、長時間座っていても疲れにくい底突き感のない座り心地となっています。
RX-Bソファ ~自然素材が生み出す涼やかなラタンウッド
日本人が古くから慣れ親しんだ「籐」を現代風にアレンジし、懐かしさを感じさせる新感覚ソファです。
コンパクトなサイズ感でありながらゆったりと広いクッション幅を実現し、日本の住空間にもマッチした仕上がりとなっています。
RX-Dソファ ~姿勢良くくつろげる高品質カジュアルソファ
リラックスしたい、けれど姿勢が崩れ過ぎるのは好きではないという方に、ぜひ試していただきたいソファです。
座った瞬間に背中に感じるフィット感で、安心感のある掛け心地をお楽しみいただけます。
匠ソファからのアドバイス
販売店のスタッフは、カタログなどの情報では知り得ないソファのアドバイスを持っています。
ソファを購入してから失敗したと後悔したくないのなら、販売店のスタッフに意見を聞いてみましょう。
【まとめ】後悔しないように丁寧に2人掛けソファを選定しよう
大型のソファに比べれば、2人掛けソファを買うことはあまり大きな決断は必要ないかもしれません。それでも選び方を間違えてしまうと、やはり後悔してしまうことになりかねません。
本記事で紹介したポイントをしっかりと把握して、慎重なソファ選びによって素敵名インテリアを実現してください。
満足度の高いソファをお探しの方は、「感動する座り心地」と「洗練されたデザイン」を両立したソファや各種家具類を多数取り扱っている匠ソファまで、ぜひお問い合わせくださいませ。