ソファには、脚のあるものと脚がないものがあります。
そのようなソファの脚の違いはただのデザインで、座り心地には関係しないものと思われがちですが、本当にそうなのでしょうか。
本記事では、脚つきソファと脚なしソファのそれぞれのメリットや魅力を解説します。
目次
脚つきソファのメリット

まずは、脚つきソファのメリットについて解説します。
立ったり座ったりしやすくなる
脚つきソファの1つ目のメリットは「立ったり座ったりしやすくなる」ということです。
ソファに脚が付いているということは、その分だけ座面が高くなるということです。
座面が低いソファは、座る時には深く沈み込んでしまうことになるので、立ち上がる時により力をかけなければならなくなります。
人間は、立ち上がりの動作をする際、低い場所から立つよりも高い場所から立つ方が、体にかかる負担がより軽くなります。座る場合も同じで、低い場所に座るより、高い場所に座る方が負担が少なく、楽に座ることができます。
とくに足腰を傷めているような方にとっては、座面が低い脚なしのソファは、座ったり立ったりするたびに足腰に負担がかかり、腰痛が悪化してしまうことになりかねません。
また、ソファには正しい座り方でくつろぐことが大切です。深く座って、腰を背もたれにしっかりとくっつけることで、座面と背もたれで腰をしっかり支えられるため、腰への負担を軽減できます。脚は組まずに床につけるほうが理想的です。
脚つきソファは、脚の分だけ座面の高さが高くなっているので、脚がない座面が低いソファに比べて、上記のような正しい座り方をしやすいでしょう。
お部屋が広く見える

脚つきソファの2つ目のメリットは「お部屋が広く見える」ということです。
脚がないソファは、ソファが床に直接どっしりと乗っている状態になるので、なんとなくボテッという印象を与えます。
ソファは大型の家具なので尚更そういう印象を与えがちです。またそれがカウチソファだったりする場合は、さらに大きいので、場合によってはお部屋がなんとなく狭くなったように感じさせてしまうかもしれません。
部屋が窮屈に感じてしまうようだと、あまりリラックスできないこともありますので、ボテッとした印象を与えることは、デメリットになると言えます。
脚の下に空間がある脚つきソファは見た目の印象が軽くなり、実際に風通しも良いため、脚なしのソファに比べると、お部屋をすっきり広く見せる効果があります。
ソファ下を収納スペースに活用できる
脚つきソファの3つ目のメリットは「ソファ下を収納スペースに活用できる」ことです。
ソファの脚の寸法にもよりますが、脚つきソファは基本的にソファ本体と床の間に、脚の長さだけの空間がありますので、このスペースを収納に利用できる場合があります。
本格的なタンスなどに匹敵するような収納力はありませんが、ちょっとしたものを身近なソファの下に収納できると、便利さを実感できるでしょう。
たとえばソファで横になるときのためのブラケットなどをソファ下に入れておくことができれば、その便利さを享受することができます。
ただし、物をそのままソファ下に放り込むのは生活感が出てしまうのであまりおすすめできません。ソファの色やテイストに合わせた収納ケースを利用しましょう。いくつか同じもので揃えた収納ケースを使えば、統一感が出てすっきり見えるでしょう。
ホームセンターなどで収納用のボックスなどを手に入れることで、脚付きソファの下の空間を便利に利用することができます。
ソファ下を掃除しやすい

脚つきソファの4つ目のメリットは「ソファ下を掃除しやすい」ということです。
脚つきソファの下の空間は、前項のように収納スペースにしないのなら、ただ空いている空間になりますので、生活の中で発生するほこりやゴミが溜まりやすいでしょう。
ソファの脚の寸法が十分にあれば、掃除機やフローリングモップなどでの掃除の際にも困りません。サイズがあえばお掃除ロボットなども入れるので、とても便利です。
ソファ下の空間に溜まった汚れを簡単に掃除することができれば、ハウスダストなどの問題も起こりにくいでしょう。 また、脚つきソファは通気性にも優れているため、梅雨の時季のカビなどの心配も要らないことはメリットになります。
匠ソファからのアドバイス
ソファ下の空間は、犬や猫などのペットが好んで入り込むスペースとも言えます。
多くのペットはそのような狭苦しい空間が好きで、安心してくつろぐことが多いので、ペットのストレス対策としても脚つきソファは重宝します。
脚つきソファの脚の素材
脚つきソファの脚の素材にはさまざまなものがあり、それぞれ与える印象が異なります。
木材の脚のあるソファ

脚つきソファの中では、最もポピュラーなのが木材の脚でしょう。木という素材ならではのぬくもりは、なんといっても人を落ち着かせる効果があります。特に本革と組み合わせることにより、柔らかい印象を与えてくれるでしょう。
昨今、北欧インテリアが洗練された癒しの空間づくりをしたい人から強い支持を得ています。木製の脚はそんな北欧インテリアにぴったりで、シンプルモダンやナチュラルモダンなインテリアに、木材の脚のあるソファはよくマッチします。
天然木を使用したソファなら、さらに木目の美しさや色合いを楽しむことができるでしょう。
アルミの脚のあるソファ

アルミ(アルミニウム)脚のソファは、ラグジュアリーな印象を与えてくれます。
シルバーの光沢を放つソファの脚にはクールな高級感を備えています。木製の脚とは異なり、どっしりとしたソファでもどこか軽やかな印象に見せてくれる効果があります。
シルバー系のアルミの脚ならゴージャスな印象になりますし、ブラックのアルミならかっこいい印象になります。
特にカウチソファは大型のものが多いので、部屋に重量感を与えてしまいますが、アルミの脚がついていると、すっきりしたクールな印象でまとめてくれます。お部屋をすっきり見せてくれるのでおすすめです。
ラグジュアリー感のあるレザーソファにアルミの脚がついていると、大変スタイリッシュな空間になります。
また、アルミは水分にも傷にも強いので、お手入れが楽です。飲み物をこぼして汚れてしまったときでも、水拭きと乾拭きで脚を拭いてあげれば、すぐにピカピカな状態に戻せます。
アイアンの脚のあるソファ
アイアン(鉄)の脚は、同じ金属のアルミの脚に比べて、なんとなく無骨で、独特の味わい深い雰囲気があります。ブラックに塗装したアイアンが一般的ですが、中にはスチールを塗装したものもあります。
アイアンの脚は細身で、重量を支えきれるのか不安になる人もいるかもしれませんが、実は頑丈な素材で、木材との相性も良いので、木製の天板にアイアン脚を組み合わせたテーブルやラックなどもあります。
派手すぎないアイアンのソファの脚は、クールモダンなブルックリンスタイルのインテリアに似合います。
シャープな黒い細身の脚ならすっきりとした印象に、太目のアイアンの脚なら、ちょっと大人っぽい印象を与えてくれます。
脚なしソファのメリット

では次に、脚がないソファにはどんなメリットがあるかということを解説します。
安定感がある
脚なしソファの1つ目のメリットは「安定感がある」ということです。
脚がないソファはソファ本体がの距離が近く、床と接しているように見えます。
前項では脚つきソファが軽い印象なのに対し、ボテッとした印象になると書きましたが、これは言い換えれば安定感があるということになります。床に座っている人と同じ目線になるため、部屋に一体感が生まれて、くつろぎやすい印象を与えます。
どっしりと床に面している脚なしソファは、ソファ全体で人間の体重を受け止めてくれる安心感があり、ソファの上でリラックスする安心した時間を満喫できます。
また、脚つきのソファは、脚の分、座面が高くなるので、ソファのサイズによっては存在感が大きすぎて、圧迫感を与えてしまうことがありますが、脚なしのソファは視界を遮らないため、部屋を開放的に見せる効果があります。
床に傷や跡が残りにくい
脚なしソファの2つ目のメリットは「床に傷や跡が残りにくい」という点です。
脚つきソファの場合、ソファにかかる重量は最終的に脚に集中していきます。このため、脚が接している床に傷が付いたり、重みで跡が残ったりすることは避けられないでしょう。
模様替えでもしない限り、一度設置したソファは日常的に移動することはないと思います。つまり長年にわたって床の同じ部分にソファの脚が負担をかけ続けることになるので、その部分の畳やフローリングにダメージを与えてしまうわけです。特に脚が細いタイプのソファは、床に接している面積が狭い分、かなりの圧力が集中しています。もし模様替えなどのためにソファを移動させるなら、なるべく二人以上の人で、脚を持ち上げるように移動するようにしましょう。
もちろん脚なしソファであっても、重みは床に影響を与えますが、脚つきソファと比較すると全体に重みが分散されるため、特定の箇所だけに大きなダメージが及ぶようなことはありません。
もし賃貸住宅にお住まいの場合は、退去する際には原状回復をしなければなりません。床にソファがあけた凹みが付いていると補修を要求されるケースがあるでしょう。脚なしソファなら、そのようなダメージが低くなるというメリットがあります。
また、床を傷つけないようにする工夫もいくつかあります。
たとえば脚カバーを使用すれば、ソファの移動の際に付く傷を予防できますし、毛足の長いタイプのタグを敷いた上にソファを置けば、クッション性があるので傷がつきにくいでしょう。
ソファ下の汚れがあまり気にならない
脚なしソファの3つ目のメリットは「ソファ下の汚れがあまり気にならない」ことです。
脚なしソファは、ソファと床の間に空間があまりありません。
脚つきソファは、脚の長さの分の空間が床との間にできます。収納スペースとして利用できることはメリットですが、ほこりやゴミが溜まってしまうので定期的に掃除をしなければならないのはデメリットと言えるでしょう。
脚なしソファは、ソファの下を収納スペースとして活用したりすることはできませんが、ほこりやゴミが溜まるスペースが少ないため、ソファ下を掃除しなければならないということは気になりません。
匠ソファからのアドバイス
ソファによっては、脚を取り外して脚なしソファにできるタイプもあります。
脚の着脱でソファから受ける印象は大きく変わりますので、お部屋の模様替えの際に試してみるのもいいでしょう。
脚つき?脚なし?どっちが良いか

ここまで、「脚つきソファ」「脚なしソファ」それぞれのメリットを解説してきました。
では結局のところ、どちらのソファのほうが優れているのでしょうか。
答えは人によって異なる
脚つきソファと脚なしソファの違いとは、「ソファ下に空間があるかどうか」ということです。
空間がある場合は収納スペースとして活用できることがメリットになる一方、その空間にほこりなどが溜まるので掃除をしなければならないデメリットが生まれます。
ソファの良し悪しで最も重要な「座り心地」の点ではどうでしょうか。
脚つきソファは、脚なしソファに比べて座ったり立ち上がったりするのが楽です。
ただ、脚なしソファは立ち上がるときに負担がかかるものの、一度座ると包み込んでくれるような安定感を感じられるということがメリットになるでしょう。
このように、脚つきのソファにも脚なしのソファにもそれぞれメリット・デメリットがあり、どちらかが優れているということを一概に判断することはできません。ソファごとに個別のメリットはありますが、基本的には一長一短であり、いかなるデメリットも存在しないというソファはないのではないでしょうか。
ソファに何を求めるかで決める
最終的には、ソファに対して何を求めるのか、何を重視するのかということが、ソファの選定にかかわるポイントになるでしょう。
たとえば、足腰が弱っているご家族がいるなら、座りやすさに重点を置いて、脚つきソファを選ぶべきかもしれません。
テレビを見たり、ソファに寝そべったり、本を読んだり、というリラックスの時間のためにソファを買うのなら、座面が高い脚つきのソファよりも、少し低めの脚なしのソファが適しているかもしれません。
また、小さな子どもがいるご家庭や、ペットを飼っているご家庭では、ソファから落ちてケガをしたりすることのないように、脚なしの低めのソファが安全と言えるでしょう。
こうした事情やソファに求めるものはご家庭や人によってさまざまなので、ソファ選びにおいては、ソファをどのように使いたいのか、どういった特徴があるとうれしいのか、ということを把握しておくことが重要です。
ソファに求めるものがはっきりとしていれば、数あるソファの中からどれが自分たちにとって最適な一品であるのかを探しやすくなるでしょう。
ソファに求めるものがはっきりとしていれば、販売店やショールームを訪れたときに、スタッフに適切な質問を投げかけることもできるはずです。
これまでに使ってきたソファに対する評価も踏まえて、どのようなソファを自分や家族が今欲しているのかということを考えて、販売店のスタッフの意見も聞きつつ、ソファ選びを進めていきましょう。
匠ソファからのアドバイス
これまで使ってきたソファが脚つきか脚なしかということから、それぞれのタイプのメリット・デメリットは把握していると思います。
デメリットを改善したいという要望があれば、もう一方のタイプのソファを選ぶ理由になるでしょう。
匠ソファおすすめの脚つきソファ

最後に、匠ソファが手掛ける脚つきソファをいくつか紹介します。
PGソファ ~レイアウトに困らないコンパクトモデルのソファ

圧迫感を与えないすっきりとしたデザインとサイズ感でありながらも、小さくてもくつろぎに妥協していない脚つきソファです。
限られたスペースを最高のリラックス空間に変えてくれるコンパクトなフェザークッションソファとなっています。
PGカウチソファ ~サイズバリエーション豊富なカウチソファ

コンパクトなサイズ感でデザインした、サイズバリエーション豊富な脚つきのカウチソファです。
スリムなアームは木枠の周囲を複数の高密度ウレタンを組み合わせた立体構造で製造するため、細いアームですがぶつかっても硬さを感じない安全設計になっています。
PJソファ ~洗練されたアーバンモダンなソファ

座面の上で胡坐がかけるほどのゆったりとした広さも魅力の、圧迫感を与えないローデザインのモダンな脚つきソファです。
海外ブランドのソファと比較されることも多い高級感あふれるモダンデザインと、ウレタン多層技術で作り出した上質な座り心地が自慢となっています。
PJカウチソファ ~スタイリッシュで高級感のある空間を演出するカウチソファ

スタイリッシュなデザインとスケール感で、高級感のある空間を演出することができる脚つきのカウチソファです。
ロー(低く)でディープ(奥行きの深い)なデザイナーズソファらしさを感じられるモダンデザインは、リビングでの暮らしをより豊かで贅沢なものに変えてくれます。
PFソファ ~座ったまま眠れる、ハイバックのソファ

背もたれの高さがありながらもディテールを徹底してシャープに仕上げることで、機能性とデザイン性を兼ね備えたスタイリッシュなデザインの脚つきソファです。
首や肩に優しいハイバックソファで、座ったまま眠れるほどの深いリラックスを体験できます。
RX-Dソファ|本革 ~使い込むほど愛着が湧く本革ソファ

厚手のアニリンレザーを採用し、本革の経年変化を楽しみながら愛着を持って育てることをコンセプトにした脚つきソファです。
このソファはファブリック同様に本革もカバーの着せ替えで対応可能なため、将来的な手間もコストも抑えることができます。
RX-Dカウチソファ ~姿勢良くくつろげるカウチソファ

脚を上げて伸び伸びとくつろげるカウチをプラスすることで、くつろぎの幅がぐんと広がる脚つきソファです。
きちんと座る方や寝そべってくつろぐ方、どちらも楽しめるサイズ感となっています。
RX-Gソファ ~ふかふかクッションの「眠れるソファ」

ふかふかとした上質なお布団の上でくつろぐような、ルーズな姿勢でのリラックスタイムに最適な脚つきソファです。
座面クッションには高密度ウレタンをベースにウレタン混合フェザーを使用することで、沈み込み過ぎないふかふかクッションを実現しています。
匠ソファからのアドバイス
カタログやホームページの画像と、実際に見た時に受ける印象には微妙な差が生じることがあります。
実物を目にした時の感動は画像ではわかりにくいので、ソファ選びにおいては、販売店で実物を見て比較することを忘れないでください。
【まとめ】脚の有無でメリットが異なる、双方のメリットをしっかり判断しよう
「脚つき」と「脚なし」では、ソファを利用する上でのメリットに違いがあります。
実際にソファをどのようにして使用するのか、どういったメリットを受けたいかによって、購入するソファを選定してください。
満足度の高いソファをお探しの方は、「感動する座り心地」と「洗練されたデザイン」を両立したソファや各種家具類を多数取り扱っている匠ソファまで、ぜひお問い合わせくださいませ。
