ソファを購入する際、ほとんどの方が「品質」の良いソファを選びたいと思います。
滅多に買い替えない大型家具なので、出来る限り長く使いたいと思うことでしょう。
でも、ソファは滅多に買い替えないため、「ソファの品質が良くわからない」という方は多いのではないでしょうか?
確かに、高額ソファだから「品質」が良いとは限りません。
また、「品質」に対して、比較的お値打ちなソファも実際は存在します。
では、「本当に品質の良いソファ」はどうやって見極めれば良いでしょうか?
ソファを実際に企画から開発、販売まで出掛けるプロの目からお伝えしたいと思います。
目次
本当に品質の良いソファの見極め方
長期保証が設定されている
ソファはどれぐらいの耐久性があるものでしょうか?
一般的には、6~8年ぐらいと言われます。
これはソファの破損というより、クッションのヘタリや表面材の消耗の年数と言えます。
実際は劣化した状態でも、長く使っていくことが多いでしょう。
ただ、やはり良い状態で、長く心地良く使っていきたいですよね。
その見極めの一つとして、「ソファの保証年数」を確認すると良いです。
家具やソファは、メーカー「1年保証」が設定されているのが一般的です。
5年や10年という保証は長期保証の分類に入りますので、
購入検討するソファが、「5年保証」や「10年保証」が設定されている場合は、
それだけ品質に自信があると考えて良いです。
(※最近リーズナブルな家具やソファに、一般的な基準を超える長期保証が設定されているケースがあります。こういった場合、保証規定をきちんと確認することをオススメします。)
クッションに高密度な素材を使用している
最近は、ソファのクッションに使用している素材や構造をオープンに開示するケースが増えてきました。
ソファは中身の見えない家具なので、これはとても良い傾向です。
お客様のイメージされる「本当に品質が良い」とは、やはり「長く使っていける=高耐久」であることが多いでしょう。
ソファはボディよりも、先にクッションがヘタってしまうことが多いので、
クッションのウレタンの密度が高密度であるほど、耐久性が良くなります。
高密度ウレタンの中にも品質の差は存在しますが、やはり高密度である方がクッションは長持ちします。
スペアカバーの価格設定がされている
ソファの表面材(ファブリックや本革)が「張り込み仕様」だと、表面材が劣化しても、お客様でカバーを替えることが出来ません。
逆に「フルカバーリング仕様」だと、お客様自身でカバーの着せ替えが可能です。
張り込み仕様のソファでも、当然品質の高いソファは多く存在します。
ただ、「長く使っていく」ためには、「フルカバーリング仕様」のソファをオススメします。
ソファの品質を見極める方法の一つとして、
「スペアカバー(替えカバー)」の価格設定がされているかどうかを確認してみて下さい。
「スペアカバー」の価格設定がされているということは、
「カバーを替えて、出来る限り長く使って欲しい」という作り手のメッセージが込められています。
本当に品質の良いソファは、お客様自身でカバーを着せ替えながら、長く使っていくことが出来るのです。
ファブリックや本革の品質が良い
ソファの品質を見極めるのはとても難しいので、どうしても「価格」で判断しがちですよね。
上記で紹介した3つの見極めるポイント以外に、
プロの目から見た時に、オススメしたい見極め方をご紹介します。
それは、「ファブリックや本革」の品質を確認することです。
あまり品質が良くないソファに、高品質なファブリックや本革を張るケースは多くありません。
「品質を抑えている=販売価格を抑えたい」狙いがあるので、
こういった場合は、比較的リーズナブルなファブリックや本革を合わせることでしょう。
逆に高品質なソファに、比較的リーズナブルなファブリックや本革を合わせることはあります。
ただ、作り手としては、「高品質なソファには、それに見合った高品質のファブリックや本革を合わせたい」と考えることが多いので、
「高品質なファブリックや本革」を張っているソファは、「高品質なソファ」であることが多いのです。
アームやボディに触れてみる
最後に、比較的マニアックですが、プロの視点からの見極め方をご紹介します。
それは、
「ソファのアームやボディに触れてみる」ことです。
この際、「アームやボディ内部の木部がわかる」ソファは、あまり高品質とは言えません。
高品質なソファのアームやボディは、構造体である木部を、ウレタンや綿などでしっかりと覆います。
ソファを衝撃から守る目的もあれば、ソファに触れた時のクッション性、
或いは、ソファのボディラインをきれいに保つなどの理由があります。
ソファのボディをウレタンや綿でしっかりときれいに覆うという作業は、
非常に手間がかかりますので、その分、品質にも価格にも反映されます。
これは、非常にわかりやすい見極め方ですので、是非参考にしてみて下さい。