お部屋に置くソファを買うときは、さまざまなソファを比較したり、どんなソファを選ぶべきか悩んでしまうこともあると思います。
ソファを「寸法(サイズ)」で比較する際、どういう基準で選ぶべきかわからなくなってしまうこともあります。
本記事では、ソファの寸法をどのようにして決めるべきかについて解説します。
目次
ソファの4つの寸法
ソファには4つの寸法があり、それらが何に関わるのかということをきちんと理解しておきましょう。
幅
1つ目のポイントは「ソファの幅」です。
適切なソファの幅は、「置く場所のスペース」「何人で使うのか」「どのような使い方をするのか」ということで決まります。
家具屋さんなどに行くと、ソファに「2人用」「3人掛け」といった表記されているのを見かけると思います。あの表記は鵜呑みにしてしまわず、実際に使う人数とは関係ないものと思っておいたほうがいいでしょう。
同じ2人掛けという表記のソファでも、メーカーや商品によってその幅は異なるのです。
つまり、お店での表記はあくまでも目安ですので、2P(二人掛け)、2.5P(2.5人掛け)、3P(三人掛け)はS、M、Lと言う風に考えても良いかもしれません。
また、ソファ全体の幅だけでなく、肘掛けを除いた「実際に座れる座面の幅」も必ずチェックしてください。
たとえば20cmの肘掛けが付いていたら、ソファ全体の幅に対して両側で40cmも座面の幅が少なくなりますから、ひじ掛けのあるなしで一人あたりの座れる広さは大幅に変わるのです。
つまり、「ソファ全体の幅は設置する場所に関わる寸法」「座面幅は使い心地に関わる寸法」と考えてください。
「幅」には『ソファ全体の幅』と『座面幅』があることを知っておき、両方ともきちんと把握するようにしてください。
奥行
2つ目のポイントは「ソファの奥行き」です。
ソファの前後の寸法ということですが、これも「設置する場所に関わる寸法」と「座り心地に関わる寸法」があります。
お部屋の広さと、その中にどのようにソファを配置するかということによって、ソファの奥行きが大きすぎると生活導線を圧迫してしまうことがあります。
設置する予定の場所の寸法とソファの奥行きをきちんと把握しておくことをおすすめします。
また、リクライニングするような機能を持つソファの場合は、リクライニングするのに必要な奥行きも把握しておく必要があります。
次に座り心地の面からソファの奥行きについて考えてみましょう。
ソファは、奥行きが十分にあり、座面も広いほうがよりリラックスできます。
特にごろ寝をするような使い方をするなら、座面に奥行きがあるほど満足感の高いソファになるでしょう。
ただし、応接用のようにソファに腰掛けて来客応対をするという場合には、奥行きが広すぎると逆に座りにくく感じることになります。
奥行きがあるということは背もたれが遠いということになりますので、体を大きく倒すことになり、姿勢も崩してよりリラックスした体勢になります。
つまり、ソファの奥行きの広さは、そのソファの使い方によっても適切な寸法が異なります。どういった場所に置き、どのようなくつろぎ方をするのかをイメージして最適なサイズの奥行きのソファを選びましょう。
座面高
3つ目のポイントは「ソファの座面の高さ」です。
ソファの座面の高さも、座り心地や使い心地に大きな影響を与えます。
高さのあるソファは体を起こすのが楽なので、たとえばテレビを見ながら何かを飲んだり食べ物をつまんだりするのにはマッチします。
また、ソファに座らず、床に座ったときにはソファの座面の高さが背もたれにもなります。
一方で、座面の低いソファは、座椅子の延長のように使うことになります。
たとえば脚を伸ばして座るということができます。
赤ちゃんや小さなお子さんがいるご家庭では、落下の心配がなく安心して使用できます。
ただし、ソファの座面高はあくまでも誰も腰掛けていないニュートラルな状態での高さで表記されていますので、実際には座面クッションの柔らかさや座る人の体重・姿勢によって体感する高さは変わってきます。
表記されている数値が数cm程度の差であればあまり気にせず、実際にご自身が座ってみた感覚を大切にしてください。
背もたれの高さ
4つ目のポイントは「ソファの背もたれの高さ」です。
ソファの背もたれは頭部や首を預ける場所なので、快適さに大きく関わります。
背もたれの高いタイプのソファは、頭をゆったりと預けることができ、首が楽です。
正面を向いて映画館のように真っ直ぐに座ってくつろぐという方には向いているでしょう。
背もたれが低いソファは頭を首だけで支えなければならないので、長時間座って前を見るという使い方をすると首が疲れてしまうでしょう。
ただし、圧迫感は背もたれが低いほうが少なく、開放感のあるインテリアを実現できます。
部屋を広く開放的に見せたい場合や部屋の中央にソファを配置する場合には、広々としたゆとりが生まれるので背もたれが低いほうが適しているでしょう。
背もたれの高さはソファを置く場所や、求める座り心地によって検討する必要があります。
匠ソファからのアドバイス
ソファを初めて自分で買うという方は、どのような寸法のソファを選ぶべきかわからないということもあるでしょう。
販売店やショールームなどで実際に座り心地や見え方を試して、最適な寸法の感覚を持てるようになりましょう。
ソファの「幅」の選び方
ここからは、前項で述べた寸法それぞれにフォーカスしたソファの選び方を解説していきます。 まずは「幅」に着目したソファの選び方です。
適したソファ幅は「部屋の広さ」と「座る人数」に着目する
上にも書いたように、ソファの幅は「設置する際の使い勝手」と「使用する際の使い勝手」の双方を意識して最適なものを選んでください。
「設置する際の使い勝手」は、どんな家具でも考慮する必要がありますが、特にソファは家具としては大きなもので、広いスペースを占有しますので、重要になります。
狭い部屋には大きなソファを置けません。スペースに収まる幅のソファを選びましょう。
「使用する際の使い勝手」は、同時に座ることができる人数にも関係します。
広いソファには何人も座れますが、幅の狭いソファには同時に座れる人数が限られることになりますので、ご家族の人数などからソファの幅を決めることになるでしょう。
また、ソファで横になって寝転びたい場合にも、幅は重要なポイントとなります。
この二つの「使い勝手」のバランスをよく考えて、最適な幅のソファを選んでください。
「ソファ全体の幅」と「座面幅」は異なる点に注意
ソファの幅には「ソファ全体の幅」と「座面幅」があります。
- ソファ全体の幅:肘掛け部分を含めたソファ全体の幅
- 座面幅:肘掛けを除いた座面部分の幅だけ
ソファ全体の幅は設置個所の寸法に関係するもので、座面幅は実際に座れる広さに関係するものです。
カタログなどではこの二つが合わせて記載されていることが多いので、混同しないようにしましょう。
匠ソファからのアドバイス
ソファを購入する際には、ソファ設置個所の幅を正確に測っておきましょう。
ソファが届いてから設置個所の幅が足りないといったことがないように注意して下さい。
ソファの「奥行き」の選び方
次に「奥行き」に着目したソファの選び方を解説します。
これも「座面の奥行き」「ソファの総奥行き」の2つがあります。
座面の奥行きについて
座面奥行きは、座り心地やくつろぎ方などを左右する寸法です。
座るだけなら奥行き50cm前後で十分ですが、ゆったり寝転がったり、あぐらをかいたりする場合は、60cm以上の奥行きがあったほうがいいでしょう。
とくにカウチソファの場合は座面の奥行きは100㎝以上あるのが一般的です。
ソファの総奥行きについて
総奥行きは、背もたれなども含めたソファ全体の奥行きです。
ソファ設置後の生活動線を考えると、人ひとりが通れるスペースのために約70cmの幅を確保する必要があります。横歩きで通るとしても約40cmの幅が必要になります。
2人がすれ違えるくらいの幅なら約100~120cmのスペースになります。
ドアの近くや廊下、人の行き来が多い場所にソファを設置するなら、約90cm~120cmのスペースを確保することをおすすめします。
ソファの周囲やお部屋の通路にどのくらいのスペースが必要かを計算してソファを選びましょう。
匠ソファからのアドバイス
ソファの奥行きはソファでの過ごし方を左右するとても重要なポイントです。
部屋の広さを優先し過ぎることで奥行きの浅いソファを選んでしまうと、結果的にくつろげないソファになってしまうケースがよくあります。
生活動線を意識しながら、まずは自分の理想となるくつろぎを得られる座り心地のソファを選ぶのがおすすめです。
ソファの「高さ」の選び方
次に「高さ」に着目したソファの選び方を解説します。
ここでは主にソファの座面の高さについての内容となります。
高さの低いソファは、小さなお子さんやペットのいるご家庭におすすめです。
お子さんが自分で座りやすく、落下してケガするリスクも抑えられます。
また、ペットがソファに昇り降りする際に足腰への負担も少なくなります。
逆に座面の高いソファは、ご高齢者のいるご家庭におすすめです。
座る際に深く腰を落とす必要がなく、立ち座りの動作が楽に行うことができます。
実際の使い心地については、販売店で実際に座ってみることをおすすめします。
匠ソファからのアドバイス
今まで使っていたソファを買い換える場合には、今までと同じ高さのものを選ぶのか、今までよりも使い方にマッチした高さのものを選ぶのか、という観点でソファを見てみてください。
後悔しないソファの選び方と置き方
ソファは決して安い買い物ではありませんので、後悔しない選び方をしたいものです。
寸法の面も含めて、おすすめするソファの選び方と設置の仕方を解説します。
どんな生活にしたいかをイメージする
まず、「どんな生活を送りたいか」というイメージを固めましょう。
ソファは生活の中心になるものです。毎日の生活の中で、どんなときに、どんなふうにそのソファに座るのかということはソファ選びにおいて非常に重要です。
たとえば「寝そべってくつろぐことが多い」という場合は、カウチソファがおすすめになります。
ソファを購入する前に、どのようなソファの使い方をが中心になるのかをイメージして、それに最適なタイプのソファを購入してください。
部屋にある物をまとめてみる
次に「部屋にある物を移動してみる」こともポイントです。
ソファは大きな家具ですので、設置場所に困ることもあるかもしれません。
そんなときは、他の家具やインテリアを配置替えしてみると、意外にソファを置けるスペースが確保できることもあり、お部屋のイメージも変わるかもしれません。
ソファは部屋の印象のメインになりますので、ソファを買う際にはお部屋を整理する良い機会になります。お部屋にぴったりのソファを選びましょう。
ソファを置くべきではない場所
ソファを置くことをおすすめできないような場所もあります。
たとえば「動線の邪魔になる場所」にはソファを置かないほうがいいでしょう。
また、本革ソファの場合は陽射しの当たる窓際は避けた方が長持ちさせることが出来ます。
ソファの設置場所を決める際には、ソファの存在が問題にならない場所に設置するようにしましょう。
匠ソファからのアドバイス
どんなソファを選べばいいかわからなくなることもあると思います。
不明なことがあったら販売店のスタッフに相談してみてください。
匠ソファおすすめのソファ3選
最後に、私たち匠ソファのおすすめのソファを紹介します。
LBソファ
上質なフェザーを使った吸い込まれるような柔らかさと、圧倒的高密度な体圧分散に優れたクッションにより、「感動する座り心地」を追及する匠ソファの中でも座り心地人気NO1.のソファです。
しっとりふんわりと身体を優しく包み込むソフトクッションで、最高峰の気持ち良さを満喫できます。
高密度ウレタンを贅沢に合計3層使って、底突き感を感じさせない座面クッションを開発しました。
最上部に使用するもっちりとした柔らかさと反発力を持つ超高密度なソフトウレタンがお尻を優しくホールドし、2層目と3層目の高密度ウレタンが体重をしっかりと支えます。
LDソファ
片側のみにアームが付いているアシンメトリーデザインが特徴のソファです。アームレス側は高さも抑えられるので空間に圧迫感を与えません。
クッションはあえて硬めのハードクッションを採用していますが、長時間座ったままでもお尻が痛くならないよう高密度ウレタンを5層積層した上質な座面クッションになっています。柔らかさと反発力を備えた最高級の超高密度ソフトウレタンを座面クッション最上部に採用し、数種類の高密度ウレタンを積層しています。
背中の隙間を埋めて心地良くもたれられるダブルクッション、大きなクッションはフェザーの中に高密度ウレタンの芯を入れて体をサポートしてくれます。手前のクッションは芯を入れずにフェザー身体に沿うように設計しました。
この座面クッションと背のダブルクッションの絶妙なバランスが、硬めの座り心地が好きな方には堪らない座り心地を生み出しています。
LAカウチソファ
幅最大130cmと圧倒的スケール感があり、国産ソファで最大級の圧倒的な広さが魅力のカウチソファです。
「ワンアームソファ」と組み合わせると総幅は最大330cmにもなり、かつてないスケール感のL型カウチソファセットになります。幅広いアームデザインも相まってワンランク上のプライベート空間を演出します。
ソファの奥行きも110cmありますので、あぐらをかいたり横になったり、カウチで寝そべったり、充実したリラックスタイムを満喫できるカウチソファです。
匠ソファからのアドバイス
ソファの情報はカタログやホームページでも調べられますが、実際の座り心地などは本物に触れなければわかりません。
販売店やショールームに足を運んでぜひ試してみてください。
まとめ:最適な使用法ができる寸法でソファを選ぼう
ソファの寸法は、設置場所や使い勝手に深く関わるものですから、決して無視できない情報です。
寸法の情報をきちんと把握して、最適なソファを選ぶ判断材料にしてください。
満足度の高いソファをお探しの方は、「感動する座り心地」と「洗練されたデザイン」を両立したソファや各種家具類を多数取り扱っている匠ソファまで、ぜひお問い合わせくださいませ。