ソファは普通「座る」ためのものと思う人が多いでしょう。しかし中には、その上で「寝る」ことを想定しているソファもあります。
寝られるソファはそうではないソファと比べると、サイズをはじめ、さまざまな特長があります。
本記事では、寝られるソファの魅力や、満足できる選び方などについて解説します。
目次
寝られるソファとは?
日頃の生活の中でソファをどのように使うかということは、ご家庭によってさまざまだと思います。
では「寝られるソファ」とは、どのようなソファのことを言うのでしょうか。
普段はソファとして、時にベッド代わりに使えるソファ
「寝られるソファ」といっても、寝る専用というわけではありません。普段は座るためのソファとして利用でき、必要に応じてベッド代わりに使用できる形状やサイズのソファです。
そのようなソファが寝ることを想定しているのは子どもや小柄な人だけではなく、大人が楽々と上で寝られるような構造になっています。
もし、ベッド代わりにも使うということを想定してソファを選ぶなら、それを前提にしているカウチソファの購入をおすすめします。
どんなときに便利なの?
寝られるソファは、次のようなシーンで利便性を発揮するでしょう。
友人が泊まりに来るとき
たとえば友人が泊まりで遊びに来たとき、寝られるソファがあると大変便利です。
友人と一緒に夜を過ごし、そのまま泊まってもらう場合には、寝具の心配が生じます。
来客用の寝具を用意しているならいいのですが、それがないために泊まってもらうことができないことも考えられます。
そんなとき、寝られるソファがあれば、シーツと上掛けさえあればエキストラベッドとして活用することができるのです。
寝られるソファは、普段は普通のソファとして使うこともでき、寝具が足りないという事態にはベッド代わりにもなる利便性があります。
ゆっくりとテレビを見たいとき
ひと昔前にくらべてテレビはかなり大画面化が進み、定額制で楽しめる動画配信サービスも充実していることもあって、ご自宅の大画面テレビで映画などを楽しむ人も多くなっています。
ソファに座ってお菓子などをつまみながらテレビを楽しむのもいいのですが、それが長時間に及ぶと、だんだん腰やお尻に負担がかかってつらくなってくる思いをしたことのある人もいると思います。
そんなときは、腰がつらくなってきたらごろりと横になってテレビを見られる「寝られるソファ」は、非常に快適です。
そんなソファがあったら、仕事で疲れて帰った時や家事などで疲れた際に、ちょっと横になることもできます。
あまりの心地よさにウトウトしてしまいそうになるほどリラックスできるのが、カウチソファのような「寝られるソファ」です。
ソファベッドとの違い
ところで、「寝られるソファ」と言うと「ソファベッドのこと?」と思う人も多いと思います。
製品やブランドによる違いもあるので一概には言えないのですが、ソファベッドとカウチソファにはどのような違いがあるのかを、ここで説明しておきましょう。
ソファベッドは、ソファとして使うこともできる一方で、ベッドとして展開することもできるソファです。主な用途は、ソファとしてくつろぐことと、来客用のエキストラベッドとして使用することです。
ソファベッドをベッドとして使用する際には、一部を引き出したり、背もたれを倒したりすることが多いです。寝具を収納するスペースを内部にもっている場合もあります。そのような可変できる機能性を重視しているため、クッション性がそこまで高くなく、ソファやベッドと比較するとどちらにも劣ってしまうものが多いです。
またソファベッドは、ソファとベッドを切り替えする機能性を重視しているため、デザイン性を追及することが難しいという面もあります。
一方、カウチソファは広い座面と背もたれを備えているソファで、快適にくつろげるスペースを備えていることや、クッション性に優れている点が特長です。カウチソファにはベッドとして展開したり変換したりする機能はありません(一部のカウチソファはベッドとして使用する際に背もたれを倒せるものもあります)。
カウチソファはくつろぐための快適さに重点を置いているため、ソファベッドよりも高い快適性を求められるものが多いです。
つまり、「寝られるソファ」を購入する際には、ソファとベッドを一台で切り替えられる機能性を重視してソファベッドを選ぶのか、ソファとして快適にくつろぐためのクッション性を重視してカウチソファを選ぶのか、という二択になります。
匠ソファからのアドバイス
ソファベッドはソファとベッドの両方の機能を持たせることが目的として作られるため、座り心地にこだわったカウチソファと比較するクッション性が劣ってしまうケースが多いです。
とお部屋の広さや使用用途によってソファベッドにする必要性がある場合には、そういったことにも注意しておく必要があります。
寝られるソファのメリット・デメリット
寝られるソファには、普通のソファより使い方が幅広いというメリットがありますが、普通のソファに比べると大型のものが多いため、デメリットもあります。
寝られるソファのメリットとデメリットの両方を見ていきましょう。
寝られるソファのメリット
まずは、寝られるソファのメリットから解説していきます。
大人数で座れる
1つ目のメリットは「大人数で座れる」ことです。
これは座面が広いカウチソファならではのメリットとされており、一般的なソファは大きくても2~3人掛けというものがほとんどですが、寝られるほど座面の広いカウチソファは、4~5人でも座ることのできるものがあります。
家族の数が多かったり、大勢の友人を家に招いたりする機会の多い場合には、大人数で座ってくつろげるカウチソファがおすすめです。
カウチソファは、その上で寝そべることができるほど座面が広いので、全員が一度に座ることができ、友人との団らんや語らいの時間をより楽しく過ごせます。
寝そべることができる
2つ目のメリットは「寝そべることができる」ことです。
一般的な2~3人掛けソファでは、幅と奥行きが足りないので、上で寝そべるような使い方はできません。もしできたとしてもかなり窮屈なのでリラックスはできないでしょう。
カウチソファは寝そべることを前提としているほど座面が広いので、ベッドの代わりに使用することもできるでしょう。
高級感がある
3つ目のメリットは「高級感がある」ことです。
ソファの価格はピンキリで、一般的には数万円~数十万円、高級素材を使ったソファなら100万円を上回ることもあります。
ただしソファの高級感というものは必ずしも値段に比例していません。使用されている素材もさることながら、サイズの大きさ自体が高級な印象を与えてくれることがあります。
カウチソファのような座面の広いソファはスタイリッシュなデザインを凝らしたものが多く、部屋に置くだけで高級感をかもしだし、インテリアのグレードを引き上げる効果があります。
用途が広い
4つ目のメリットは「用途が広い」ことです。
一般的なソファは普通に「座る」という用途しか想定していないので、そこから逸脱するような使い方、つまりあぐらをかいたり、寝そべったりという使い方をすると、あまり快適ではありません。
もちろん、ソファにおいて最も重要なことは座り心地ですが、さまざまな用途で使えるカウチソファは、満足度の高い買い物になるでしょう。
カウチソファは座面が広いのであぐらをかいたり、ベッドのように寝そべったりと用途の幅が広いのです。子どもを遊ばせたりするスペースにもなります。
寝られるソファのデメリット
寝られるソファにはどんなデメリットがあるかということについても解説しましょう。
価格が高い
1つ目のデメリットは「価格が高い」ということです。
ソファの販売価格はさまざまな要素で決まりますが、サイズの大きさもその一つです。
一般的に、同じ素材・製法で生産されているソファなら、小さなものより大型のものの方が多くの素材を使用することになり、さらに製造の手間もかかるので、販売価格が高くなる傾向にあります。
さらにカウチソファは片肘ソファと置く行きの広いカウチを並べてL字型にするため、ソファ2台分の価格になります。
サイズと費用面も考慮しながら選ぶ必要があります。
部屋のスペースを占有する
2つ目のデメリットは「部屋のスペースを占有する」ということです
座面が広いソファは、それだけ全体の面積が大きくなるため、お部屋によっては設置スペースを確保することが難しいこともあります。
カウチソファを置くために既存の家具を移動したり処分したりしなければならないこともあるかもしれませんし、カウチソファを置いたために生活動線の邪魔になったり、何かと生活しにくいこともあるかもしれません。
大きいということは、搬入にも手間がかかるということです。部屋のドアを通すことができないほど大きなサイズの家具は、部屋の中に入れられない可能性があります。
このように、寝られるほど座面の広いカウチソファは、その大きさから部屋のスペースや搬入経路についてより慎重になる必要があります。
匠ソファからのアドバイス
上記のような大型ソファのメリットやデメリットは、販売店やショールームで実際に座ったり寝そべったりすることを体感すれば、具体的に実感できます。
カタログスペックだけでは実感できないことも多いので、ぜひ本物の使い心地をチェックしてください。
寝られるソファの特長
次に、寝られるソファの種類について解説します。
奥行きが深いソファ
寝られるソファは奥行きが深いという特長があります。同時に、座面の横幅も広いものが多いです。
座面の奥行きや横幅の広さは、快適に寝るためには必要な要素です。
狭くて寝返りを打てないベッドに寝て、窮屈で寝苦しい思いをしたことのある方もいるのではないでしょうか。
快適に寝るためにはある程度の広さが必要になりますので、ソファで快適に寝るためには座面が広い、つまり奥行きと横幅が広くなければならないのです。
とくに座面の奥行きの深さは寝返りを打つためには重要です。寝られるソファを求める際にはこのポイントを重視して選びましょう。
座面が広いワンアームソファ
ワンアームソファというのは、ひじ掛けが一方にだけあるソファのことです。
ソファに寝そべるとき、実際に使用しているのは「座面幅」の部分です。
しかし一般的には、ソファそのものの横幅は「座面幅」とイコールではなく、全幅からひじ掛けの長さの分だけ短くなります。
つまりひじ掛けがあるソファは、その分だけ寝そべる面積が小さくなるわけです。
片方にだけひじ掛けが付いているワンアームソファは、片方のひじ掛け分だけ座面幅が長くなるため、寝そべるための余裕があるのです。
身長の高い方がソファに寝そべるとき、座面幅が短いとリラックスできませんから、そのようなときにはワンアームソファを検討するのもおすすめです。
2つを兼ね備えているのがカウチソファ
上記2つの特長を兼ね備えているのが「カウチソファ」です。
カウチソファは、寝そべってくつろぐことを前提としているソファです。そのため4~5人で座れるほど座面が広くなっています。
寝られるソファを求めているのであれば、カウチソファは有力な選択肢になるでしょう。
ただ、寝そべることを前提としているということは、応接室のような接客スペースにはあまり適していないとも言えます。海外では応接スペースにカウチソファを置くと失礼にあたることがあります。あくまでもご自宅のリビングなどプライベートな空間に置くのがふさわしい使い方になります。
匠ソファからのアドバイス
寝られるソファを買いたいと思ったら、販売店でスタッフさんに伝えてみてください。
販売店スタッフは家具のプロですから、希望を叶えてくれるソファの見つけ方をアドバイスしてくれるはずです。
寝られるソファの選び方
次に、寝られるソファの選び方を解説します。
横幅と奥行きには余裕をもって
寝られることを重視するなら、横幅と奥行きに余裕があるソファを選びましょう。
座面が狭いソファではゆったりリラックスして寝ることはできません。
寝られるソファは基本的に通常のソファよりも大型になります。
設置するスペースがなかったり、設置できても生活動線の邪魔になったりしては意味がありませんので、お部屋に適したサイズの範囲内で、できるだけ座面の広いソファを選ぶのがおすすめです。
購入を決めたら、販売店スタッフにご自宅の見取り図などを見せ、搬入経路を検討してもらいましょう。
固さはある程度の固めがおすすめ
寝られることを重視するなら、クッションはある程度の固さが必要です。
クッションが柔らかいほど快適なように思ってしまいがちですが、実際には、人は眠っている間に何度も寝返りを打っていますので、睡眠の質を上げるには快適に寝返りを打てるかどうかが重要なのです。沈み込んでしまう柔らかいクッションでは、沈み込みが邪魔になって上手に寝返りをうつことができません。
寝返りを問題なくうてる、固めのクッションのほうが睡眠の質が良くなります。
お部屋の雰囲気に合ったデザインのものを
上記したように、寝られることを重視すると、ソファの候補は大型のものになります。
大型ソファは、通常サイズのソファよりお部屋の雰囲気に与える影響力が大きくなります。
このため、お部屋のインテリアに合わずに、お部屋の雰囲気を壊してしまうこともあります。
寝られるという機能面では満足できても、お部屋に合わないソファでは満足度は下がってしまうと思います。
寸法はさまざまな点で注意が必要
寝られるソファを選ぶ場合には、「寝心地」「設置スペース」「搬入経路」の3つのポイントからソファの寸法を測りましょう。
どれか1つでも無視してしまうと満足度を下げてしまうことにつながります。
必ずしも大きいほど良いわけではありませんので、搬入経路などについても販売店のスタッフと相談しつつ、バランスの良いサイズのソファを選んでください。
匠ソファからのアドバイス
座面の広さやクッション性は、カタログやホームページの写真では実感として分かりません。
数字上では十分に感じられたサイズでも実際に試すと小さかったり大き過ぎたりします。
昨今はネットでソファを買う人も増えていますが、やはり販売店で実際に目で確認して選ぶことををおすすめします。
匠ソファおすすめの寝られるソファ
最後に、私たち匠ソファがおすすめする、当社の寝られるソファを6つご紹介します。
LAカウチソファ
とても広い座面を確保できるソファで、あぐらをかいたり寝転んだり、ルーズな姿勢でゆったりとくつろぎたい方におすすめです。
国内最高級の超高密度ソフトウレタンをたっぷり10cmもの厚さで採用、柔らかさと反発力、高耐久性を備えた超高密度ウレタンがクッションに心地良い弾力を生み出します。
アームから背もたれに掛けてのソファ本体も贅沢に厚く高密度ウレタンで覆っていますので、体重を掛けて寄り掛かっても構造体の硬さを身体に感じる事はなく、クッションがない状態でも心地良く寄り掛かれます。
LBカウチソファ
3種類のフェザークッション(背 / ボルスター / 肘)を標準装備しており、フェザークッションならではのふんわりとした柔らかさに加え、細かくカットしたウレタンを混合して高い復元力とホールド力を実現している高級フェザークッションソファです。
圧倒的高密度でありながらもっちりと柔らかい超高密度ソフトウレタンを贅沢に使い、合計3層で構成された座面の「底突き感」を感じさせないクッションも大きな魅力です。
LDカウチソファ
片側のみにアームが付いているアシンメトリーデザインが大きな特徴のソファです。アームレス側は高さも抑えられるので、空間に圧迫感を与えません。
柔らかさと反発力を備えた最高級の超高密度ソフトウレタンを座面クッション最上部に採用し、さらに数種類の高密度ウレタンを積層することにより、ファーストタッチは少しふんわりしつつも沈み込みが少なく安定感のある座り心地になっています。
部屋の中央にソファをレイアウトされるご家庭も多いですが、すっと横に伸びる無垢材の水平ラインが後ろ姿のデザインを引き締めており、この後ろ姿に一目ぼれしてこのソファを選ぶお客様も多いです。
RX-Fカウチソファ
床座りをソファの上でも楽しめるように奥行きを広く設計しています。
「きちんと座りたい方」「寝転びたい方」「胡坐をかきたい方」とあらゆる座り心地ができ、このソファなら、ソファの上に上がり込むという贅沢を叶えられます。
直角にデザインされたソファの背もたれは、手前側に分厚い高密度ウレタンを使用しており、背もたれがクッションの役割を果たしているため、背中側にクッションを挟まなくても心地良く身体を受け止めてくれます。
アームは座面からの高さが約11cmと低く設計され、表面を高密度ウレタンで厚く立体的に覆っているので、横になった時には枕代わりにもなります。
PJカウチソファ
床からの高さが50cmのローアームデザインと、高さ12cmの流線美アルミ鋳物脚、本体の厚さは約38cmしかないため非常にすっきりとした印象を与えるソファです。
座面の奥行きが広いので、普通に腰掛けるだけでなく、あぐらをかいたり寝転んだりするのにも最適。座面クッションには後方に掛けて傾斜を設けてあるので腰掛けた際の膝裏のフィット感も心地良くできています。
低くデザインされたソファ本体は圧倒的なスタイリッシュさを生み出し、お部屋の中央に置いても圧迫感を与えないため、ソファの後ろに壁では無くダイニングが来るようなレイアウトにも適しています。
RX-Gソファ
座面クッションには高密度ウレタンをベースにウレタン混合フェザーを使用し、沈み込み過ぎないふかふかクッションを実現しました。
座面の奥行きは背クッションまで約65cmもあり(背クッションを取り外すと座面クッションの奥行きは約83cmに広がります)、ルーズな姿勢で寛ぎたい方やソファに上がり込みたい方、寝そべってくつろぎたい方に最適なソファです。また、L字型のカウチソファセットにも対応したリラックスソファです。
匠ソファからのアドバイス
各ソファの詳細ページには、スペックだけでなく実際にソファをご愛用いただいているオーナー様のお部屋の写真も掲載しています。
お部屋に置いた際のイメージの参考にしてみてください。
まとめ:寝られるソファでゆっくりとリラックスしよう
寝られることを重視すると、必然的に大型のソファが候補になります。大きなソファは扱いが難しいという面もありますが、やはり「上で寝てリラックスできる」という大型ならではの魅力は捨てがたいものがあります。
寝られるソファをお部屋に置けば、ひときわ存在感を放ち、お部屋のグレードも引き上げてくれるでしょう。
ただし搬入路についてはよくチェックして、トラブルなくお気に入りのソファを手にいれてください。
満足度の高いソファをお探しの方は、「感動する座り心地」と「洗練されたデザイン」を両立したソファや各種家具類を多数取り扱っている匠ソファまで、ぜひお問い合わせくださいませ。