ご自身やご家族、ご友人などに「腰痛」に悩んでいる方はいらっしゃいますか? 腰痛はとても厄介なもので、なかなか完治させることが難しい疾患です。
日常生活を送る中で急に症状が襲ってくると、人間らしい生活をできなくなってしまうこともあります。
腰痛を緩和させる可能性がある方法にはさまざまなものがありますが、「腰痛に優しいソファ」を選ぶことも重要だということをご存じでしょうか。
本記事では、腰痛に悩んでいる方がソファ選びの際に知っておいていただきたいことを解説します。
目次
まずは腰痛の基本から押さえておこう

そもそも「腰痛」とはどのような疾患なのかということから解説しましょう。
腰痛の症状
「腰痛」それ自体は、病気の名前ではありません。
腰部を主とした痛みや張りなどの不快感のある症状の総称が腰痛です。
座骨神経痛などによる下肢の症状を伴う場合もあります。
軽い症状も含めれば、腰痛は誰もが経験しうる痛みです。
高齢者につきものの症状と思いがちですが、実は若年層の方でも突発的または慢性的な要因で腰痛を発症するリスクがあります。腰痛が続き、日常的なものになってしまうと、まともに日常生活を送ることが難しくなってしまう可能性があります。
腰痛の症状の出方は人によって違います。痛みの強さ、症状を感じる部位の広さなどは人によってまちまちで、日常生活に与える影響の大きさも人によって異なります。
腰痛になる原因
腰痛が厄介なのは、それを起こす要因が、腰そのものにあるとは限らないことです。
職業や生活習慣、ストレスなどの要因が複雑に絡んでいるケースもあり、原因を特定し、その原因を生活から完全に取り除くことは簡単ではありません。
腰痛は大きく分けて「特異的腰痛」と「非特異的腰痛」の2種類があり、それぞれ要因が異なります。
特異的腰痛は、病院の診断で原因を特定できる腰痛です。
たとえば腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、変形性股関節症、子宮内膜症などが原因の腰痛です。最近では、統合失調症のような心因性の病気も腰痛の原因と考えられています。
一方、非特異的腰痛は原因が不明な腰痛です。腰に負担がかかるような生活そのものが主な原因と考えられており、それにストレスや女性特有の生理痛などの要因が重なったりするため、原因を特定することが非常に難しいとされています。
腰痛の実に8割以上が原因を特定することができず、治療はもとより、原因を除去することが難しいと言われています。日常生活におけるリスクを少しでも減らし、腰痛の発症を少しでも抑えるアプローチを継続するしかありません。
腰痛の予防法
何らかの疾患が原因である特異的腰痛以外は、原因が特定できない非特異的腰痛とみなされますが、腰痛を引き起こす要因として共通しているのは「腰への負担」です。
このため、腰痛の予防法として有効なのは、日常生活での腰への負担を軽減することです。
とくにデスクワークが多い方は、座る姿勢を改善して、腰に負担のかかりにくい座り方を身につけたり、日常的に体操やストレッチを行うことで体の柔軟性を保ったり、適度な運動習慣を身に着けたりすることで、腰痛になりにくい体作りを心がけるようにしてください。
腰痛はひとつの職業病として発症するケースもあります。
デスクワーク以外にも、肉体労働系で腰に大きな負担がかかる仕事に従事している方は、腰痛のリスクの高さを自覚して日常的に腰痛対策を行うことが必要です。
寝るときの姿勢や寝具選びも重要です。
以前は、硬いマットレスのほうが腰痛が起きにくいと言われていたこともありますが、今では硬いだけでなく、少し柔らかめのマットレスが良いと言われています。
日常的に腰痛のリスクを抑える対策を講じて発症リスクを減らすことが、原因不明の腰痛を回避するために重要です。日常生活の中で習慣づけてこれらを継続していくことを心掛けてください。
腰痛の方がやってはいけないこと
すでに腰痛を発症している場合、その症状を悪化させないために「やってはいけないこと」は何かということを理解して、日常生活の中で極力それを取り除くようにしてください。
たとえば長時間同じ姿勢でいることは、腰に負担がかかるため腰痛を悪化させます。
デスクワークで長時間座っていなければならないような場合では、定期的に立ち上がって軽めのストレッチを行うことが腰痛対策になります。
また、むやみに腰を温めたり冷やしたりすることも避けたほうが良いでしょう。
原因がわかっていないのに腰を温めたり冷やしたりすると、腰痛の症状を悪化させる可能性があるからです。
腰に負担がかかる仕事や家事を行わざるを得ない場合は、できるだけほかの人に代わってもらいましょう。
さらに、椅子やソファのような「座る家具」の選び方でも腰痛リスクを意識してください。問題のある椅子やソファに座り続けると腰痛を悪化させます。
腰痛に悩んでいる方は、病院で診てもらって、日常生活で何に気を付けるべきか医師から指導を受けて、その通りに生活するようにしてください。
匠ソファからのアドバイス
一部の腰痛は、腰椎椎間板ヘルニアのような疾患が原因で起こっています。
それが判明している場合は、まずその疾患の治療を行う必要があります。
腰痛の原因はわかりにくいと決めつけず、腰痛に悩まされている場合は病院で診てもらうことが重要です。
ソファに座ることで腰痛になる原因

前項でも少し触れましたが、腰痛は「座る動作」を行う対象であるソファに大きな関わりがあります。
ソファに座ることで腰痛が引き起こされてしまう場合もあるのです。
その原因はどこにあるのか、少し詳しく見ていきましょう。
負担が大きくなる座り方をしている
1つ目に考えられる要因は「腰に負担がかかるような座り方をしている場合」です。
腰への負担が大きくなる座り方とは、たとえば、座面の浅い部分に座ってダラッと座るような姿勢です。
これは一見するとくつろいでいるようでもありますが、骨盤が後ろに倒れてしまっている姿勢なので、歪みが生じており、背中の筋肉も常に緊張してピンッと張った状態になってしまっています。
そのため腰に大きな負荷がかかっており、長時間その状態が続くと腰痛を引き起こすことがあります。
ソファの座り方には、人によって癖があります。
上記のような座り方が癖になっている方は、ソファに座ることそのものが腰痛を引き起こすリスクを高めていることになってしまいます。
家のソファに座っていて腰痛に悩んでいる方は、ご自身のソファの座り方が腰痛に良くない姿勢ではないかということを見直し、癖を早めに改善することをおすすめします。
負担が大きくなる構造のソファに座っている
2つ目に考えられる要因は「腰に負担が大きくなるようなソファに座っている場合」です。
ソファにもさまざまな特徴をもつものがあり、使用されている素材や構造、サイズなどもさまざまです。
それらの要素が重なることで、腰痛のリスクを高める条件を構成してしまっているソファがあります。
詳しくは後ほど解説しますが、腰に負担がかかるソファを使い続けると腰痛のリスクが高まり、すでに腰痛に悩まされている方だと症状が悪化してしまいます。
とはいえ、ソファはそうそう頻繁に買い換えるものではなく、長く使い続けて愛着を持っている方も多いでしょう。ソファが原因かもしれないとわかっていても、なかなか買い替えられないかもしれません。
しかし、普段使いしているソファが腰痛の原因だと疑われる場合は、そのソファを使うことをやめ、腰痛のリスクが低いソファに買い替えることもぜひ検討してほしいと思います。
ソファによってストレスを感じている
3つ目に考えられる要因は「ソファによってストレスを感じている場合」です。
ソファの使い心地やデザイン、カラーリングなどはソファによってさまざまです。ソファの選び方によっては、お部屋のイメージとうまく調和していたり、ちぐはぐになってしまっていたりすることもあるでしょう。
そのような調和の状態が、ソファに座ってリラックスする時間の質に関わっています。
人によっては、安価なソファを衝動買いして、いざ使ってみると想像していたような満足感を得られなかったにもかかわらず、使い続けていることもあるかもしれません。
そのような場合、ソファに座っていてもリラックスできず、逆に大きなストレスになってしまうことがあります。
ストレスは腰痛の原因である可能性があるもののひとつです。
満足度の低いソファを買ってしまったことでストレスが溜まり、腰痛を発症してしまうケースもあるのです。
こうしたリスクを避けるためには、ソファを購入する際に機能や品質、サイズなどの諸条件をよく検討し、満足度できる買い物をすることが重要です。
ソファの選び方を間違えていませんか?
ソファは入念に検討してから購入すべきもので、思いつきで買ったりすべきではありません。
慎重に選定することによって、買って良かったという満足度を高めることができます。
「期間限定セール」「限定品」などといったお店の煽り文句に誘われてソファを衝動買いしてしまう人もいますが、安物買いの銭失いという言葉を思い出していただきたいと思います。
腰痛に悩んでいる方ならなおさらです。
症状を悪化させないためには正しいソファ選びが非常に重要です。
ソファ選びの際に検討するポイントは、使用されている素材、内部構造、サイズ、デザインなどです。これらの条件を総合的に考慮し、購入するソファを選びます。
どれか1つのポイントだけを重視して購入するソファを決めてしまうと、他のポイントを満たしていないために買い物としての満足度が下がる可能性があるだけでなく、腰痛対策を考慮しなかったために症状を悪化させてしまうことも考えられます。
これからソファを購入するという方は、まずは「腰痛のリスクを高めない」という条件を念頭に置き、それに合致するソファを選定できているかをよく意識してください。
ソファによって腰痛に悩まされた女性の体験談

ある女性の体験談を紹介します。
この女性は若いころに夫婦でソファを購入し、長年愛用していました。そしてご主人に先立たれた後も、思い出のあるソファとしてそれを使い続けていたそうです。
ところが、年齢を重ねるにつれて、やがて腰痛に悩まされるようになってしまいました。
あれこれと原因を考えましたが、わかりません。
ある日、懇意にしている家具屋さんをお客さんとして家に招き入れると、その家具屋さんの指摘で、昔から使っているソファが腰痛の原因になっていることが判明したのです。
毎日使っているソファには誰しも愛着をもっています。この事例のように長年愛用し続けている人も多いでしょう。
しかし、ソファのプロフェッショナルとしての目線で見ると、腰痛の原因になるような特徴を備えているソファというものがあるのです。
毎日ソファに座り、腰痛に悩んでいる方は、お持ちのソファが腰痛の原因になっているのではないかということを、一度考えてみてください。必要に応じて新しいソファを購入することを検討してみてください。
匠ソファからのアドバイス
ストレスは万病の元と言われますので、腰痛以外にもさまざまな症状をもたらす可能性があります。
使っていてストレスを感じるようなソファは早めに手放し、腰痛にもストレスにもならないような理想的なソファを見つけましょう。
腰痛の方が避けるべきソファの特徴

ここまで述べてきた通り、適切なソファ選びをしていなかったために腰痛を発症したり、元からある腰痛を悪化させる原因になってしまうことがあります。
では、いよいよ、どんなソファが腰痛のリスクを高めるのかということを具体的に説明しましょう。
「ローソファ」や「フロアソファ」

まず腰痛の方は「ローソファ」や「フロアソファ」を避けたほうがいいでしょう。
高さが低いローソファやフロアソファは、圧迫感が少ないためお部屋が広く見えるので、日本の狭い住空間では人気があります。なかなかスタイリッシュなデザインのものもあり、とくに若い世代が好む傾向があります。
ローソファは、文字通り「座面の低いソファ」です。
座面が低いということは、座ると足が「く」の字に曲がり、腰も曲がった状態で座ることになるということです。その状態で長く座っていると当然ながら腰が痛くなってしまいます。
腰痛持ちの方がこうしたソファに深く座ってしまう日常を送ると、座るときにも立ち上がるときにも大きな負担が腰にかかり、ソファを利用することが苦痛になるはずです。
座面が柔らかすぎるソファ
腰痛がある方のためのソファ選びでとくに重要なのが「座面のクッション性」です。
まず、「座面が柔らかすぎる」ソファは腰に良くありません。
座面が柔らかすぎると座った際に深く沈みこんでしまい、姿勢が崩れやすくなって、腰への負担が大きくなってしまいます。
ソファの好みは人によってまちまちなので、「柔らかく包み込んでくれるようなクッション性のソファがいい」という方も少なくありませんが、上記のような腰への悪影響を考慮すると、座面が柔らかすぎるソファは避けたほうが安全です。
座面が硬すぎるソファ
一方、「硬すぎる座面」も問題があります。
硬すぎる座面クッションは、下からの圧迫で腰への負担が強まることになります。
例えば、電車の座面はかなり硬い部類ですが(新幹線でもそうです)、長時間座っていると腰が痛くなると思います。
飛行機の座面もかなり硬く、シートも狭くて動きが取りづらいということも相まって、腰が痛くなってしまう人は珍しくありません。
公園のベンチを思い浮かべていただくとわかりやすいと思いますが、硬い座面に座ると体圧が分散されないので、腰が圧迫されて痛くなります。
硬すぎる座面は、安定感はありますが、腰への負担が大きいため、硬いソファを愛用していると腰痛を悪化させる原因になりやすいということが言えます。
幅が狭めのソファ
腰痛の方は、ソファの「幅」についてもよくチェックしていただきたいです。
幅の狭いソファは、大人数が同時に座ったりすることはできません。
無理をしてぎゅうぎゅう詰めに座ると、身動きがとれなくなり、腰への負担が大きくなります。
幅が狭いソファは、1人で座っている分には問題なくても、家族みんなで座る場合には一人当たりの幅が狭く、その分だけ腰への負担が大きくなっているかもしれません。
家族の人数が多い場合は幅の広いソファに買い替えるか、2つ目以降のソファを追加で買って一人当たりのソファの幅に余裕を持たせるようにしましょう。
座面の奥行きが広めのソファ
ソファによっては、「座面の奥行きが広い」ことが腰痛の原因になることもあります。
座面の奥行きが広いと、あぐらをかいたりすることもできて便利なのですが、座っているときの姿勢が不安定になる可能性があり、これが腰痛の原因になるのです。
とくに、体圧分散ができないような安物のクッションを使っていると、そのリスクが高くなり、腰痛を悪化させてしまいます。
カウチソファのように上で寝そべることが前提のソファなら別ですが、ソファの奥行きについては、姿勢を正して座れる奥行きであることを確認してソファを選びましょう。
匠ソファからのアドバイス
ソファのサイズは、腰痛のリスクだけでなく、そもそも設置スペースに置けるかという問題にも関わるものです。
腰痛のリスクを考慮しつつ、問題なく設置できるサイズのソファを選びましょう。
腰痛の方にとって負担が少ないソファの特徴

前項で述べたような腰痛を悪化させてしまうソファもある一方で、腰痛のリスクがあまり高くないソファもあります。
それは具体的にどのようなソファでしょうか?
クッションがほどよく硬めである
1つ目の特徴は「クッションがほどよく硬めである」ということです。
先ほども述べたように、ソファの座面はクッションが柔らかすぎても硬すぎても腰への負担が大きく、腰痛のリスクを高める可能性があります。
座面が硬めの座り心地のソファもあれば、柔らかい座り心地のソファもありますが、腰痛になることを防ぎたかったり、悪化させたくなかったりする場合は、硬めでありつつも適度に弾力があるような座面のソファを選びましょう。
クッションが硬めのソファは比較的沈み込みが少ないので、姿勢が崩れにくく、正しい姿勢をキープできるという特徴があります。
座面が硬いだけでなく適度に弾力があれば、クッション性もアップするので、快適に座りつつも腰への負担を軽減できるでしょう。
カタログスペックには、座面の柔らかさについても掲載されていることがあります。しかし実際の座り心地は必ず販売店で実物に座って確かめてください。
体圧を分散できる構造である
2つ目の特徴は「体圧を分散できる構造である」ことです。
体圧とは、ソファから体の表面に加わる圧力のことです。
体圧が分散されるソファは、座った際に体への圧力が分散され、体の一ヶ所に負担がかかりすぎないようにします。
ソファに座っているときに体圧が均等に分散されていれば、長時間ソファに座っていても腰が痛くなりにくく、腰を痛めたり体が疲れたりすることなくくつろぎつづけることができます。
安価なソファは体圧分散機能のことなどまったく考えていないものもありますので、構造にこだわってソファを作っているメーカーのソファを選ぶようにしてください。
あとは、実際に販売店でソファに座ってみることが重要です。腰や体にかかる負担がどのような具合になっているのかをぜひ実物で確かめてください。
正しい姿勢を取りやすい
3つ目の特徴は「正しい姿勢をとりやすい」ことです。
ソファに座っている姿勢は、上半身の全体重を腰で支えている状態です。
そう考えると、立っている状態よりも腰への負担がかかりやすい姿勢なので、腰への負担を減らすためには、より正しい姿勢で座るべきということになります。
正しい姿勢をとりやすいかどうかは、座面のクッション性や、座面の奥行きなどが関係しています。
奥行きが深くても腰や背中が支えられるようにクッションがついているソファや、座りズレ防止加工が施されているソファも、正しい姿勢で座れるよう設計されています。
正しい姿勢で座ることができれば腰への負担を減らすことができるので、腰痛がある人におすすめできます。
これも実際にソファに座って確かめるのが一番わかりやすいので、腰に気を付けて販売店に足を運び、店員にお願いしてソファに座らせてもらってください。
座っている最中に姿勢を変えやすい
4つ目の条件は「座っている最中に姿勢を変えやすい」ことです。
長時間同じ姿勢でいると腰への負担が大きくなり、腰痛を悪化させてしまいます。
ソファに長時間座り続けるのも同じです。
適度な硬さの座面と適度な奥行きがあるソファなら、座っている最中に姿勢を変えるのも比較的簡単でしょう。
これはカタログスペックで確認できる情報ですが、やはり確実なのは販売店で実物のソファに座って、姿勢を変えやすいかどうかをチェックすることです。
肩と背中と太ももを支えてくれる
5つ目の特徴は「肩・背中・太ももを支えてくれる構造である」ことです。
ソファに座ったとき、肩と背中、太ももがクッションに支えられていると、全体重が腰にかからず分散されます。
そのようなソファなら腰に負担が集中することが少なくなり、腰痛を悪化させるリスクが小さいと言えます。長時間座っていても疲れないでしょう。
これはカタログスペックには掲載されていない情報です。実際にソファに座って、肩や背中がしっかり支えられている状態かどうかということを確認してみてください。
立ち上がりやすい高さである
6つ目の特徴は「立ち上がりやすい高さである」ことです。
ソファから立ち上がる際、高低差が大きいほど力が必要になり、腰に負担がかかります。
低い場所から立ち上がるより、高い場所から立ちあがる方が腰への負担が少なく済みます。
したがって、腰痛がある方にとっては、座面の高さが低いソファより、高さのあるソファの方が楽に立ちあがることができるはずです。
ちなみに、座面が低いソファにもメリットがあり、それは小さなお子さんでも比較的簡単にソファに座ることができるという点です。
たとえば3世代でお住いの場合など、高齢者と小さなお子さんの両方が同居しているケースもあると思います。その場合は、お子さん用の座面の低いソファと、腰痛の方用の座面の高いソファの両方があるのがベストな状態です。
足が浮かない奥行きである
7つ目の特徴は「座っているときに足が浮かない奥行きである」ことです。
奥行きが深すぎるソファは、座った際に足が浮いてしまうことがあります。そういった経験のある方も多いのではないでしょうか。
そのような状態では体重の多くが腰に集中してしまうことになるので、腰痛を悪化させ、腰が痛くなる原因になってしまいます。
奥行きが深すぎるソファには姿勢が悪くなりやすいというデメリットもあります。
カウチソファのように奥行きが深いことがメリットになる場合を除き、ソファ選びでは奥行きが深すぎないソファを選びましょう。
奥行きが深いソファに座る際の対処法としては、背もたれとの間に適度な厚みのクッションを挟むと疑似的に奥行きを狭めることができ、足を浮かせずに座ることができるでしょう。
腰痛の方におすすめの匠ソファ製「RX-Dソファ」

「リラックスはしたいけれど、姿勢が崩れ過ぎるのが苦手」という方には、私たち匠ソファの「RX-D」というソファを是非お試しいただきたいと思います。
このソファは、座った瞬間に背中に感じるフィット感で安心感のある掛け心地をお楽しみいただけます。座面が少し高めなので立ち座りも比較的楽に行えます。
高密度ウレタンはしっかりと硬めに構成しており、最初にフェザーのしっとり感はありますが、腰掛けても身体が沈み込み過ぎません。
座面クッション手前から背クッションまでの長さも浅めに設計しており、背クッションは型崩れしにくいようにウレタンの芯をトップまで入れてあります。
姿勢を崩さない状態のままで身体を支えるため、安定感のある座り心地になっているソファです。
腰痛にお悩みの方にメリットの多いソファですので、興味のある方はぜひお問い合わせください。
匠ソファからのアドバイス
クッションを利用して既存のソファの座り心地を改善することもできますが、やはりそれでは限界もあるので、腰痛に悩んでいる方は、腰痛のリスクが低いソファに買い替えたり、買い足したりする選択肢を検討してください。
腰痛に悩まされない正しいソファの腰掛け方

前項では腰痛の方向けのソファについて説明しましたが、「ソファへの座り方」についても解説しておきましょう。
深く腰掛けて背筋を伸ばす
1つ目のポイントは「深く腰掛けて背筋を伸ばす」ことです。
猫背や背中が反った状態で座ることは、腰に大きな負担をかけます。
そのような姿勢で座ることが癖になってしまうと、腰痛になるリスクが高くなったり、腰痛を悪化させたりする要因になります。
ソファに腰かける際にはきちんと深めに腰かけ、背筋を伸ばすように意識してください。
体圧分散がきちんと機能しているソファなら、その姿勢で座って腰への負担が集中するリスクが小さいため、腰痛予防に適した座り方となります。
ご自身の座り方の癖を変えることはなかなか難しい場合もありますが、正しい座り方をしっかりマスターし、腰痛を予防するソファの使い方を心がけてください。
骨盤を起こすように意識する
2つ目のポイントは「骨盤を起こすように意識する」ことです。
前項で「背筋を伸ばして座る」と書きましたが、背筋を伸ばすことばかり強く意識してしまうと、逆に背中を大きく反る形になってしまうかもしれません。
その状態も、猫背の状態で座っているのと同じで、腰への負担が大きい座り方です。
日常的に背筋を伸ばして座ることが無意識にできていればいいのですが、それを意識しすぎて背筋を伸ばそうとしている姿勢はリスクが高いので、良くありません。
せっかく腰痛対策に姿勢を意識しているのに、かえって腰痛を悪化させる要因になってしまうことがあるので、注意しましょう。
「お尻の上に上半身を真っ直ぐに置く」という感覚がわかれば、正しい姿勢を楽に保てます。
できれば両足は床についている方が望ましい
3つ目のポイントは「両足を床につける」ことです。
両足が浮いた状態でソファに座ると、ほとんどの体重を腰で受け止める形になるので、腰への負担が大きくなります。
日常的にそのような座り方をしていると、腰への負担も日常的になり、腰痛の発症リスク、悪化リスクを高めることになります。
ソファを選ぶ際にそうならないものを選ぶのはもちろん、座る際にも普段から足が浮かないように意識するようにしてください。
足が浮いた状態で座ってしまうというのも、ひとつの癖です。そうした座り方をいつもしている方は、意識して両足を床についた状態で座るようにしてください。
意識し続ければ、足を床についた状態を癖にすることができます。いずれは意識しなくても両足を床についてソファに座れるようになるはずです。
30分に一度の頻度で立ち上がって体をほぐす
4つ目のポイントは「30分に一度の頻度で立ち上がって体をほぐす」ことです。
同じ姿勢で座り続けていると腰や体への負担が大きくなり、腰痛のリスクを高めてしまいます。
ソファに座っているということはご自宅にいるということですから、途中で立ち上がることは別に難しいことではないはずです。
目安としては、ソファに座ってから30分が経過したら一度立ち上がり、適度に体をほぐして腰への負担を軽減してください。
その際に軽めのストレッチをすると腰痛対策になりますが、腰に負担のかかるようなストレッチや運動をすると逆に腰を痛めてしまう要因になりますので、あくまでも体をほぐせる程度の適度なストレッチにとどめてください。
クッションを腰に挟んで座る
5つ目のポイントは「クッションを腰に挟んで座る」ことです。
奥行きが深すぎるソファだと、座っている最中に姿勢が悪くなってしまったり、足が宙に浮いたまま座った状態になってしまったりするかもしれません。腰痛を悪化させる要因になるので、避けなければならない座り方です。
奥行きがちょうど良いソファに買い替えられればいいのですが、今すぐできる簡単な対処法としては、腰と背もたれの間にクッションを挟むという方法があります。こうすれば疑似的にソファの奥行きを狭めることができます。
クッションを間に挟めば体圧が適度に分散される効果もあるので、腰への負担を大幅に軽減することにもつながります。
どのくらいのサイズ・柔らかさが適度なのかということは、腰の状態などによるのですが、手持ちのクッションを一通り試してください。
ソファ選びに悩んだら店員さんのアドバイスをもらおう

前項で説明したような腰痛対策となる正しいソファを選ぶことも、腰痛に悩まされずにソファを使い続けるためには重要です。
本記事では腰痛対策となるソファの選び方を解説してきましたが、いざご自身でソファを選ぼうとしたとき、どの項目を見て何を重視すべきかを判断するのは簡単ではありません。
販売店に行ってみると、数多くのソファが並んでいます。それらに囲まれると、なかなか適切なソファを選ぶことはできない方もいるのではないでしょうか。
せっかくソファを新しく購入するのですから、きちんと腰痛対策になるような正しいソファを選びたいはずなのに、うっかり間違ったソファを選んで腰痛を悪化させてしまっては元も子もありません。
そんなときは販売店のスタッフにアドバイスをもらうことをおすすめします。
ソファ販売店のスタッフはソファの専門家ですから、さまざまなソファに関する情報を持っています。
今まで多くのお客さんの悩みを聞いてきているはずなので、腰痛対策になるようなソファ選びについても情報を持っていると思います。
ソファについて詳しくない人が自分で選ぶよりも、ソファの専門家に情報をもらって一緒に選定したほうが、正しいソファ選びができます。
匠ソファからのアドバイス
販売店では、ソファを眺めるだけでなく、必ず座らせてもらってください。
その際、可能な限り普段着に近い状態で座ることで、普段使いの感覚を体験でき、より理想的なソファ選びができるようになります。
【まとめ】ソファによっては腰痛が悪化する!ソファ選びは慎重に行おう
間違ったソファを選んでしまったり、正しくない座り方をしていたりすると、ソファに座ることが腰痛を悪化させてしまうことがあります。
腰痛対策となるようなソファに買い替えて、ソファを普段使いしても腰に負担がかからない生活を手に入れてください。
満足度の高いソファをお探しの方は、「感動する座り心地」と「洗練されたデザイン」を両立したソファや各種家具類を多数取り扱っている匠ソファまで、ぜひお問い合わせくださいませ。
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