ソファの座面の広さは、快適性に大きく影響します。
多くの方は、ソファに何人座ることができるかということから、同じ広さでも、座面の「幅」ばかりを重視してしまう傾向があります。
しかし、ソファの快適性を左右する要素としては、座面の「幅」と同じくらい座面の「奥行き」が重要なのです。
本記事では、ソファの座面の奥行きの広さの重要性について解説します。
目次
ソファの座面が快適性に影響する理由
ソファの座面がどれくらい広いかということがそのソファの快適性を左右するのはなぜでしょうか。それは座面の広さが、ソファでくつろぐ人にとってどれだけのスペースを利用できるかということを左右するからです。
広い座面は快適でくつろげる環境を提供し、長時間座り続けても疲れません。もっとも、座る人の好みや体型によって「快適な座面の広さ」はまちまちなので、適切なサイズを選ぶことが重要です。 以下に座面の広さが快適性に与える主な影響について解説しましょう。
姿勢が調整できるから
ソファの座面が広いと、そこに座る人がさまざまな座り方ができたり、体勢をより簡単に変えることができる余裕が生まれます。
広い快適な座面があるソファなら、座面上で体を動かし、リラックスした姿勢をとりやすくなります。
身体をサポートしてくれるから
ソファの座面が広いと、クッションにかかる重量の分布が、身体の各部位に均等になります。
重量分布が均一でないと、腰や背中に余計な負担がかかり、長時間座っていると身体を傷めるコトになる可能性があります。
重量の分布が均一だと腰や背中への負担が軽減され、長時間座っていても快適な感覚を持続できます。
自由に動けるから
ソファの座面が十分に広ければ、座る人は窮屈な思いをせずに身体を微妙に動かすことができるので、さまざまなポジションで座ることができるようになります。
多様なポジションで座ることができると、長時間座り続けても血行が妨げられることが減り、座りながらのくつろぐことができます。
複数人で座れるから
ソファの座面が広いと、複数の人が同時に座ることができるので、来客や家族が多い場合には重宝するでしょう。
家族や友人たちと一緒にソファを座ることは、くつろぎやすいリラックスした雰囲気を提供してくれます。
快適な余裕があるから
ソファの座面が広いと、座っている人は余裕を感じることになります。
座席が狭すぎるソファに座っていると、圧迫感を感じ、座り心地がよくありません。
ソファの2種類の奥行き
冒頭にも書いたように、ソファの「広さ」には、「幅」と「奥行き」があります。
このうち「奥行き」については2つの種類がありますので、その違いを把握しておきましょう。
座面の奥行き
まず「座面の奥行き」は、ソファに座る際の座面の奥行きのことです。
座面の奥行きは、ソファに座った際の快適さや使い方に深く関わります。
座面の奥行きが狭すぎると、深く腰かけることができません。つまり、ソファに座ってもあまりリラックスできないことになってしまいます。
ただし座面の奥行きが広ければいいというものではありません。奥行きが深すぎると、背もたれにもたれかかった際に足が浮いてしまうことになります。このケースでもやはり快適にソファに座ることができないでしょう。
このように、ソファの座面の奥行きは、短すぎても長すぎてもソファに座った際の快適さにマイナスの影響を与えてしまいます。
ただし、カウチソファのようにソファの上で寝そべったりベッド代わりに使用することを前提とするソファの場合は、座面の奥行きは寝そべった際の横幅になりますので、ある程度の深さがあるほうが使い勝手がいいことになります。
ソファの座面奥行きの長さは、ソファのカタログやメーカーのホームページなどに数値が記載されていると思いますが、数値では実際の座り心地を想像することは難しいと思います。
おすすめしたいのは、本当に座り心地の良い座面奥行きであるかどうかを知るために、販売店やショールームに足を運び、実際にソファに座ってみて確かめることです。
ソファを買ってしまった後で座り心地が良くないと後悔するようなことにならないためには、購入するソファ選びの段階で実物の座り心地を確かめるようにしてください。
ソファ全体の奥行き(総奥行き)
もう1つは、「ソファ全体の奥行き」です。
ソファ全体の奥行きは、座面部分の奥行きに加えて、背もたれ部分の奥行きが含まれた、家具としてのソファ全体の奥行きの長さです。
座面の奥行きは、上で述べたようにソファの座り心地に関係しますが、全体の奥行きはソファの設置に関係します。
ソファという家具は大型なので、設置するためには相応のスペースを確保する必要があります。
部屋やスペースが狭い場合は、大きいソファを買うことは諦め、無理のない小型のソファを選んだほうがいいでしょう。
ソファの奥行きは、ソファを設置した後の生活導線にも影響を及ぼします。
生活導線とは部屋の中で人が移動するルートのことですが、ソファを設置すると、その分だけ自由に移動できなくなりますので、生活導線が圧迫されることになるのです。
奥行きが長いソファを設置すると、ソファの前にある空間は必然的に制限され、ほかの家具や部屋全体の広さによっては、窮屈に感じることになります。
大きすぎるソファが人の通り道や生活動線上に配置されていると、室内を移動する際にいちいちぶつかったりして邪魔になります。
大きなソファは視覚的にも圧迫感を与えますので、部屋が狭く感じられ、開放感が損なわれる可能性があります。小さな部屋に大きすぎるソファを置いてしまうと、空間を支配してしまうのです。
また、他の家具や装飾アイテムを配置するスペースが限定されてしまうでしょう。他の家具の配置が難しくなり、部屋の機能的な使い勝手が失われてしまう可能性があります。
さらに、大きなソファを窓や出入り口近くに設置してしまうと、窓からの光の取り込みや室内の通風が妨げられるかもしれません。室内の明るさや快適性に影響します。
ただ寸法的に「設置できる」というだけでなく、どのような生活導線を確保できるかということについても考慮して、購入するソファの最適な奥行きを判断することが、ソファの満足度にも大きく関わることになります。
特に部屋の広さやソファの配置場所によってある程度は改善できます。部屋全体のバランスや機能性を考慮して、ソファのサイズと配置を検討しましょう。
匠ソファからのアドバイス
ソファの設置スペースということでは、奥行きだけでなく横幅も考慮する必要があります。
とくにカウチソファのような大型のソファは、設置場所の吟味は非常に重要です。
生活導線が圧迫された狭苦しい部屋にならないように工夫しましょう。
座面の奥行きが広いことのメリット
前項でソファの「奥行き」が2種類あることを説明しましたが、どちらの奥行きも、もちろんソファごとに異なります。座面奥行きが広いソファにはどのようなメリットがあるのかということを見ていきましょう。
さまざまな姿勢でくつろげる
座面奥行きの広いソファでは、ただ座るだけでなく、ソファの上でさまざまな姿勢でくつろげます。
ソファの座面の奥行きが狭いと、座る際の姿勢はある程度限られてしまうことになりますが、座面の奥行きが広いと、ソファの上でアグラをかいて座ったりすることもでき、さまざまな姿勢でソファでくつろげます。
同じ姿勢ばかりとっていると人間の身体は凝ってしまうので、姿勢を変えられることは大きなメリットです。また人のよってお気に入りの姿勢というものもありますので、ソファでくつろぐときにその姿勢をとれないことは快適さを低下させることになります。
一つの姿勢のままで長時間じっとしていると、特にそれが誤った座り方や体勢の場合、特定の部位に過度の負担をかけてしまうことになります。定期的に姿勢を変えることで、身体への負担を分散し、特定の部分への圧力を軽減できるのです。
また、常に同じ姿勢でいることは血液の流れを妨げてしまいます。人間の身体は、定期的に姿勢を変更することによって血液の循環を促進し、身体全体に酸素や栄養を供給させるようにできているのです。
同じ姿勢を続けると特定の筋肉を過度に使用することになるので、くつろいでいるつもりなのに、なぜか疲労してしまう可能性もあります。疲れやストレスも蓄積しやすくなります。異なる姿勢に変えることで、異なる筋群を使うことになり、均等に筋力を分散させ、リラックス感をもたらし、心身のストレスを軽減するのに役立ちます。
定期的な姿勢の変更は、関節の柔軟性の維持の面からも重要です。同じ姿勢を続けると関節が硬くなるリスクがあります。異なる姿勢に変えることで関節の可動域を保てるのです。
姿勢を変えるということは身体の健康と快適さを促進するために重要なのです。
姿勢というものはその時々で異なりますが、どのような姿勢でも受け入れてくれるような座面奥行きの広いソファは、より満足度が高くなります。
座面の奥行きが広く、横幅も広いソファなら、複数人で同時に座ることもできます。さらに座っている人それぞれが思い思いの異なる姿勢でくつろいだり、寝そべったりできるので、リビングルームや寝室を寛ぎの空間に変えることができるでしょう。
リビングなどにソファを設置する目的は、そこでリラックスタイムを満喫することです。その時々でさまざまな好きな姿勢を選べるソファは、そんなリラックスタイムの満足感をより高めてくれることでしょう。
横になっても狭さを感じない
座面奥行きの広いソファは、横になっても窮屈さを感じにくいでしょう。
大きなソファはベッド代わりにもなることがメリットです。本格的にベッドとして就寝する予定がなくても、リビングのソファでは寝そべって快適に過ごす使い方をすることが多いと思います。ソファで寝そべれば居眠りや短時間の休憩を簡単に取れます。
ソファの横幅が短かったり身長が高かったりすると、ソファから脚などがはみ出してしまうことになりますので、ソファの横幅(寝そべるときには縦幅)が問題になるわけですが、しかし実はソファの座面奥行きも、そのような使い方をするときの重要なポイントです。
ソファの上で寝そべる場合、座面の奥行きは、寝そべった際の横幅ということになります。
もし座面奥行きが狭いソファだと、横になった際の横幅が狭いと大変窮屈です。人が横になるのはより楽な姿勢になりたいからですが、座面奥行きが狭いと寝そべっても快適ではないのです。
座面奥行きが十分な広さなら、ベッドのように寝返りを打つことが難しくても、横になった際に窮屈さを感じることがなくなり、快適な状態で寝そべることができるでしょう。
ソファをベッド代わりに使用する使い方を想定してソファを選ぶなら、座面奥行きの広さには十分に注意する必要があるでしょう。
座面の奥行きが広ければ、背もたれから足元までのスペースが確保されているため、寝そべったときに足を伸ばしたり、くつろいだりでき、全身をしっかりとサポートしてくれます。体重も均等に分散され、快適で安定した寝姿勢をとりやすくなり、リラックスして身体を伸ばすことができ、快適なくつろぎの状態を楽しむことができます。
また座面の奥行きが広いソファは、足を折り曲げて横たわる、足を伸ばして寝そべるなど、異なる寝姿勢や体勢を取りやすいので、自分に合ったくつろぎ方を見つけやすくなります。
十分な座面奥行きがあれば、快適で良質な休息を得ることができます。
座面奥行きの数値はカタログやホームページなどの情報だけではなく、やはり実物を確認するのが確かです。販売店やショールームでは、座り心地を確かめるだけでなく、寝そべったときのサイズ感についても確認してください。
匠ソファからのアドバイス
ベッド代わりに使用するなら、サイズだけでなく、座面のクッション材質についても確認しておきましょう。
寝具の硬さは好みが分かれますので、ご自身の好みに合わせて最適なクッション性を持ったソファを選びましょう。
座面の奥行きが広いソファのデメリット
ソファの座面の奥行きが広いとさまざまなメリットがありますが、一般的なデメリットも考えられます。ただしあくまでも傾向を示すものなので、個々の好みや使い方によっても異なります。ソファを選ぶ際には、個々の体型や好み、室内のスペースなどを考慮して適切なサイズを選ぶことが重要です。
サイズが大きいので置き場所に困る
座面奥行きが広いということは、背面部分の奥行きも加えれば、ソファ全体の奥行きが長いということになります。
先ほども書いたように、それでなくてもソファは大型の家具で、設置する場所選びは慎重に行わなければなりません。ソファの奥行きが長いことは、それだけ生活導線を圧迫するリスクが高くなることを意味します。
奥行きが長いソファは、コンパクトなソファと比較して置き場所にも困り、置けたとしても生活の利便性を下げる可能性があるので、使い勝手があまり良くないかもしれません。
また他の家具とのバランスも考慮したほうがいいでしょう。座面の奥行きが広すぎて、他の家具や室内のデザインと調和せずにバランスの悪いインテリアになることがあります。過大なサイズのソファが部屋に不釣り合いに見えてしまうのです。
姿勢が安定しないケースもある
座面奥行きが広いことにより、座る際の姿勢が不安定になる可能性があります。
座面の奥行きが広すぎる場合、深く座ると足が床に届かず子どものようにブラブラしてしまうことになります。逆に浅く座ると背もたれとの距離が開くことになります。どちらの場合も姿勢としては不安定なので、ソファでくつろげないかもしれません。
もちろん座る人の身長や体型にもよりますが、ご自身の身長に合わない奥行きのソファを選んでしまうと、座った際に姿勢が安定しないために、場合によっては腰痛などの不調を引き起こしてしまう可能性があります。
背もたれとの背の距離が広すぎる問題に関しては、間にクッションを挟む工夫をすれば解消できます。
昼間はクッションを間に挟んでソファとして使い、夜はクッションをどけてベッド代わりに使用するといったハイブリッドな使い方も考えられます。
匠ソファからのアドバイス
ソファ選びで不安なことがあったら、販売店やショールームのスタッフに相談してみましょう。
スタッフはソファのプロですから、気になるソファの特徴や起こり得るデメリットなどについて詳しく話してくれるはずです。
匠ソファおすすめの座面奥行きの広いソファ
最後に、私たち匠ソファが取り扱っている座面奥行きの広いソファをいくつか紹介しましょう。
LAソファ ~広い奥行きで最上級のくつろぎを
ゆったりとした広い奥行きは最上級のくつろぎをもたらします。超高密度ウレタン搭載の弾力クッションが心地良く身体を支えてくれるので、より高いレベルのくつろぎ時間を体感できます。
幅の広い重厚なアームデザインと座クッションと本体が一体化したスタイリッシュなデザインが共存したモダンソファです。圧倒的スケール感によって他の追随を許さないハイグレードソファとして仕上がっています。
LAカウチソファ ~圧倒的スケール感が魅力
最大130cmという圧倒的スケール感で製作可能なカウチ幅が魅力です。まるでベッドのようにゆったりと寝そべることができる余裕のある広さは、一度体験すると忘れられないリラックス感をもたらしてくれるでしょう。
ワンアームソファと組み合わせると総幅は最大330cmにもなり、かつてないスケール感のL型カウチソファセットになります。幅の広いアームデザインも相まってワンランク上の空間を演出することのできるカウチソファです。
RX-Fソファ ~ソファの上でくつろぐソファ
奥行きの広さがあらゆる座り心地を可能にしたソファで、ソファの上でも「床座り」を楽しめます。
きちんと座りたい方だけでなく、寝転びたい方やアグラをかきたい方、ソファの上に上がり込むという贅沢をこのソファならしっかりと叶えられます。
RX-Fカウチソファ ~究極の贅沢を最適に楽しめる
広々としたW990mmサイズ、さらに広いW1240mmのカウチ幅をご用意したカウチソファです。座面の奥行きは750mmもあり、上がり込んでアグラをかくこともできます。
高密度ウレタンを積み重ねて作られた心地良い弾力を持つハードクッションは安定感があり、ソファに上がり込んだ際にもスムーズに体勢を変えることが可能です。
RX-Gソファ ~ふかふかクッションの「眠れるソファ」
ふかふかとした上質な布団の上でくつろぐような、ルーズな姿勢でのリラックスタイムに最適なソファです。
ふかふかのクッションには細かくカットしたウレタンを混合した上質なフェザーをたっぷりと採用することで、ふかふかでもっちりとした心地良さが楽しめます。
匠ソファからのアドバイス
販売店やショールームに足を運ぶと、カタログの文字情報だけでは知ることのできないソファの魅力を体験できます。
ソファを購入してからがっかりしないためには、ネットの情報だけでなく実際に販売店やショールームに足を運びソファを選定しましょう。
【まとめ】座面の奥行きに注目してソファを選定しよう
ソファの座面奥行きは、ソファの快適さを左右する重要な要素です。
幅ばかりに目がいって意外と見落としがちの要素なので、座面奥行きの広さも十分に考慮してソファ選びを行ってください。
満足度の高いソファをお探しの方は、「感動する座り心地」と「洗練されたデザイン」を両立したソファや各種家具類を多数取り扱っている匠ソファまで、ぜひお問い合わせくださいませ。