背もたれの高さでソファを選ぶ方法

世の中にはさまざまな機能やデザインのソファがあるため、その中から自分が欲しいソファを見つけるのは簡単なことではありません。
たとえばソファの使い心地を左右する重要な要素である「背もたれ」でソファを選ぶ方法もあります。
じつは、背もたれの高さによってソファの使い方はかなり変わってくるのです。

本記事では、ソファの背もたれの高さから選ぶ方法について解説します。

ソファの背もたれの種類

ソファごとにデザインが違うため、背もたれなどの寸法ももちろん異なります。

背もたれだけに注目してみると、「平均的な高さの背もたれ」「平均よりも高い背もたれ」「平均よりも低い背もたれ」の3種類に分類可できます。

平均的な高さの背もたれ

背もたれが平均的な高さのソファは、大人がソファに腰を掛けた際に肩甲骨くらいまでを支えることのできる高さのソファです。

このタイプはどんなお部屋やくつろぎ方でも使用していただけるのですが、「背もたれが高いソファ」と「背もたれが低いソファ」にも、それぞれに適したお部屋や使い方があります。

背もたれに対して適したお部屋の特徴や使い方を知ることによって、ぴったりな背もたれの高さのソファを選ぶことが可能です。

平均よりも高い背もたれ

「ハイバックソファ」と呼ばれる、背もたれが高めなソファは、深く腰掛けた際に首のあたりや頭までを支えることのできるソファです。

ハイバックソファに寸法の厳密な規定はありませんが、一般的に地面から背もたれまでの高さが85㎝以上のものが多くみられます。

とはいえ、座面までの高さもこれには関係してきますので、座面が下がれば全体的に低くなる点には注意が必要です。

背もたれが高いことによってソファの存在感が強く、場合によっては高級感があるようにも感じることがあります。

平均よりも低い背もたれ

「ローバックソファ」とは、一般的なソファより背もたれの部分が低くなっているソファのことです。

これにも厳密な寸法の規定はありませんが、一般的に地面から背もたれまでの高さが70㎝以下のものが多いようです。

とはいえ、座面までの高さも関係してきますので、ソファの座面が上がれば全体的に高くなります。

背もたれが低いことによって背もたれが後方への視界を遮らないことや、インテリアを楽しみたい方にとってメリットの多いソファです。
また、すっきりとした印象を与えることも出来るため、スタイリッシュなデザイン性を感じられます。

匠ソファからのアドバイス

ホームページやカタログなどでハイバックソファであると明言している場合もありますが、そうでない場合もあります。
カタログスペックには寸法が記載されているはずなので、それで背もたれの大きさが平均よりも高いのか低いのかを判断する必要があります。

それぞれの背もたれの高さのメリット

ソファの背もたれに種類があるということは、それぞれにメリットが異なるということでもあります。

そこで、3種類の背もたれそれぞれにどのようなメリットがあるのかについて解説します。

高めの背もたれのソファのメリット

平均よりも高い背もたれを持つハイバックソファには、以下のようなメリットがあります。

頭まで支えてくれる安定感がある

ハイバックソファの1つ目のメリットは「頭まで支えてくれる安定感がある」ことです。

高さのある背もたれにはどっしりともたれかかることができ、頭まで預けられる体勢はしっかりとリラックスすることができます。

ソファに座った状態でテレビや映画を長い時間みていても疲れを感じさせないのが、ハイバックソファの大きなメリットです。

仕事帰りや家事疲れ、休日のリフレッシュには、しっかりともたれかかることのできるハイバックソファが大いに役立つでしょう。

リクライニングできるタイプもある

ハイバックソファの2つ目のメリットは「リクライニングできるタイプもある」ことです。

ハイバックソファにはリクライニング機能付きのものがあり、背もたれを自分好みの角度に整えることでよりリラックスできます。

座ったまま仮眠を取ることも可能ですし、リクライニングを倒すと同時にふくらはぎがあたるソファの前面部分が上がることで、オットマンのような役割をするソファもあるのです。

リクライニング機能を使うためには設置場所にも気を遣う必要がありますが、うまく活用すれば溜まった疲れをリフレッシュするのに大いに役立つでしょう。

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部屋の仕切りになる

ハイバックソファの3つ目のメリットは「部屋の仕切りになる」ことです。

一般的にハイバックソファは圧迫感を抑えるために壁際に置くのがセオリーですが、敢えてその高さを利用することで同じ空間にあるダイニングとリビングを間仕切ることもできます。

ハイバックソファの背面にシェルフや観葉植物などを置くことによってインテリアを楽しむこともできますし、大きな背もたれのソファはそれだけで大きな存在感を発揮してくれるでしょう。

高級感がある

ハイバックソファの4つ目のメリットは「高級感がある」ことです。

その背もたれの大きさによって大きなくつろぎとゆとりを感じさせるハイバックソファは、そのスケール感から高級感も感じられます。

たとえば高級レストランの椅子の背面が高かったりホテルラウンジのソファがハイバックソファであったりと、さまざまなハイクラスな場所で高い背もたれのいすやソファが使用されていることからも、それをイメージしやすいでしょう。

お部屋のイメージに合わせてハイバックソファを選ぶことによって、その高級感をさらに引き出すことができます。

低めの背もたれのソファのメリット

平均よりも低い背もたれのローバックソファには、以下のようなメリットがあります。

お部屋の真ん中に置いても視界をさえぎらない

ローバックソファの1つ目のメリットは「お部屋の真ん中においても視界を遮らない」ことです。

たとえばリビングとダイニングの間にローバックソファを置けば、ダイニングからでもソファ越しにテレビを観ることができます。

背もたれが低いため部屋を狭く感じることはなく、ソファを置いても広々とした空間を演出できます。
ソファは置きたいけれどなるべく部屋に圧迫感を与えたくないという場合にはローバックがおすすめです。

座面が広くあらゆる座り方に最適である

ローバックソファの2つ目のメリットは「座面が広くあらゆる座り方に最適である」ということです。

ローバックソファの多くは座面が広いため、ソファの上であぐらをかいたり正座をしたりと、さまざまな座り方ができます。

ソファの上で楽に体勢を変えられるので、長時間ローバックソファに座っていても疲れにくく、映画を見たり読書したりするなどに最適です。

インテリアを楽しめる

ローバックソファの3つ目のメリットは「インテリアを楽しめる」ことです。

ローバックソファはそのシルエットの低さからスタイリッシュなデザインのものが多く、スタイリッシュでお洒落な空間を演出することが出来ます。

アクセントに自分のイメージカラーのクッションなどを置いてみたり、さまざまな楽しみ方ができるでしょう。

クッションカバーは季節ごとに小まめに変えるなどすると、気分転換にもなります。

スタンダードな高さの背もたれのソファのメリット

スタンダードな高さの背もたれのソファのメリットは、「さまざまな部屋に合わせられる」ことです。

標準的な高さのためデザインのバリエーションが最も豊富で、さらにオプションアイテムのヘッドレストに対応しているソファであれば必要に応じてハイバックソファにすることも可能です。

ハイバックソファやローバックソファは使用用途を絞ったタイプのデザインですので、最も多くの方が使われているのがこのスタンダードな背もたれの高さのソファになります。

匠ソファからのアドバイス

デメリットについては特にふれませんでしたが、背もたれの高さでソファを選ぶなら、実際に置いたところをイメージしてみて、最適なサイズの背もたれを選びましょう。

どの高さのソファを選ぶべきか？

前項で背もたれの高さごとのメリットや魅力を解説しましたが、まだ迷っている人もいると思います。

そこで高さの違うソファの選び方を解説します。

お部屋の間取りでイメージしてみる

1つ目は「お部屋の間取りでイメージしてみる」という方法です。

たとえば部屋が少し手狭な場合は、ハイバックソファを置くと部屋が狭く見えてしまうことがあるかもしれません。

そのような場合は、背もたれが低めのローバックソファがおすすめです。

ローバックソファなら、ソファを置いても圧迫感がなく、開放感を感じさせてくれます。

お部屋の間取りや広さをイメージしながら、最適な背もたれの高さのソファを購入しましょう。

どういった使い方をするかで決める

2つ目の方法は「どういった使い方をするかで決める」という方法です。

ソファに座ってテレビや映画などを観ることが多い人なら、背もたれが頭部までしっかりと支えてくれるハイバックソファをイメージされる方も多いと思います。

映画館の座席のように腰から頭までしっかりと支えられながら、映画やテレビに没頭したい場合はハイバックソファがおすすめです。

ですが、せっかく自宅で映画を観るのであれば映画館のように姿勢を固定せずに、姿勢を崩してゆったりと寝そべってくつろぎながら映画鑑賞するというのも家で映画を観る時ならではの醍醐味です。
そういった場合にはハイバックソファではなく、奥行きの広さが重要になるためローバックでも大丈夫です。

このように利用シーンをイメージすることで、選ぶべきソファを判断する材料にできます。普段どのようなソファの使い方をするのか、イメージしてみてください。

背もたれ以外の要素も加味して決める

3つ目の方法は「背もたれ以外の要素も加味して決める」という方法です。

背もたれはソファの満足度を左右する大きな要因ですが、ソファがすべて背もたれで決まるわけではありません。

同じ背もたれの高さのソファでもさまざまなものがあるので、他の要素についても検討しながら購入するソファを決めましょう。

具体的にどのような基準があるのかということは、次の項で解説します。

匠ソファからのアドバイス

背もたれの具体的な寸法はホームページやカタログに掲載されていると思いますが、実際の座り心地はデータだけでは判断できません。
実際にショールームを訪問し、実物の座り心地を確認してください。

気に入ったソファの選び方

最後に、長く使い続けたいと思えるようなソファはどのように探せばいいのかということを解説します。

ばね・クッションの品質

1つ目のポイントは「本体ベース材の品質」です。

本体ベース部分にはS字ばねやウェービングテープなどがあり、その品質はソファの耐久性や座り心地にも深く関わってきますので、ぜひ確認しておくことをおすすめします。

ばねなどのテンション材のクオリティによってソファの座り心地や耐久性にも差が出てきますので、可能であればどういった素材を何のために使用しているのか確認してみてください。

クッションの品質

2つ目のポイントは「クッションの品質」についてです。

クッションはソファの要であり、座り心地の良し悪しに大きく影響します。
ソファは何と言っても心地良さ・くつろぎが最大の魅力なので、座り心地の良さが満足度を最も大きく左右するでしょう。

背クッション、座面クッション、肘クッションなどの種類に分かれており、それぞれが用途に合わせた素材の組み合わせで作られます。

これらの素材に何が使われているかということはカタログ等にも書いてあるはずですが、実際の座り心地は必ずショールームで確認するようにしてください。

張り地の種類

3つ目のポイントは「張り地の種類」です。

一般的なソファの張り地は、「本革」「合成皮革」「布」のいずれかです。

張り地も価格にも影響する要素で、やはり触り心地や耐久性などを左右します。

用途に合わせた大きさ

4つ目のポイントは「用途に合わせた大きさ」です。

ソファは大きな家具なので、「自室に運び込める」「設置しても手狭にならない」というサイズであることは基本条件となります。

それを踏まえた上で、ソファでどのようなリラックスタイムを過ごしたいのか、どのような姿勢が最もくつろげるのかをしっかりとイメージして、最適な大きさのソファをお選びください。

これもカタログなどの数値で判断するのではなく、ショールームで実際のサイズ感を確認することをおすすめします。

ソファのタイプ

5つ目のポイントは「ソファのタイプ」です。

ソファには、以下のようなタイプがあります。

• ・1人掛けソファ
• ・2～3人掛けソファ
• ・カウチソファ
• ・コーナーソファ
• ・ソファーベッド
• ・ローソファ
• ・オットマン

たとえば寝そべるためのソファとしては「カウチソファ」がおすすめです。

タイプによって価格も異なりますので、普段どういった使い方をするのかをイメージして、理想のソファを選定しましょう。

匠ソファからのアドバイス

ソファを選定する際には、専門知識をもったベテランのアドバイスが必要になることもあります。
プロの意見も参考にしてソファを選ぶことをおすすめします。

まとめ：用途に合わせて背もたれの高さを選ぼう

ソファの背もたれの高さによって、ソファの使い方が変わってしまうこともあるので、理想とする使い方をイメージして、最適な高さの背もたれのソファを選びましょう。

実際にショールームに足を運ぶことではじめてわかる情報もありますので、なるべく暇を見つけて足を運び、アドバイスももらいつつ、理想のソファを手に入れてください。

満足度の高いソファをお探しの方は、「感動する座り心地」と「洗練されたデザイン」を両立したソファや各種家具類を多数取り扱っている匠ソファまで、ぜひお問い合わせくださいませ。