ソファの快適さはさまざまな要素の組み合わせによって決まるものです。
その中でも重要な要素に、「座面の広さ」があります。
座面の広いソファにはどのようなメリットがあり、どのような選び方をすればいいのでしょうか。
本記事では、座面の広いソファをさまざまな観点から解説し、おすすめの座面の広いソファを紹介します。
目次
座面が広いソファにはどんなメリットがある?

座面部分が広いソファには、一般的なソファにはない、さまざまなメリットがあると言われます。
具体的にどのような良さがあるのかを解説しましょう。
大人数で座れる

座面が広いソファのメリットの1つ目は「大人数で座ることができる」ことです。
一般的なソファは2~3人掛けのものが多いですが、カウチソファやコーナーソファのように座面の広いソファには、4~5人で座れるタイプのものがあります。
家族の人数が多かったり、多くの友人を招く機会の多い家では、一度に大人数がソファに座れることはメリットになるでしょう。
座面の広いソファであれば全員が座ってくつろぐことができ、家族のだんらんの時間や友人との語らいの時間を楽しく過ごせます。
⇒【奥行きが深いソファをオススメする理由】の詳しい内容はこちら
寝そべることができる

座面が広いソファのメリットの2つ目は「寝そべることができる」ことです。
一般的なソファは、大人が寝そべるには幅も奥行きも足りず、ゆっくりリラックスして横たわることは難しいでしょう。
友人や親せきが泊まりに来た際、ベッドや布団が足りないために代わりにソファに寝てもらうということがありますが、座面の狭いソファしかないと、快適な睡眠を提供することはできないと思います。
これに対して、座面の広いソファは、たとえば寝そべるという使い方を前提とするカウチソファのように、ベッド代わりに使用しても問題ありません。
ただ、あくまでもベッドとして作られているものではありませんので、平時からベッド代わりに使用することはおすすめできません。体重がかかりすぎてへたれやすくなってしまうからです。
⇒【ソファで横になる最適なサイズとは?】の詳しい内容はこちら
高級感がある

座面が広いソファのメリットの3つ目は「高級感がある」ことです。
一般的な大衆的ソファは数万円でも買えますが、高級ソファともなると数十万円から100万円を上回る金額のものになります。
しかしソファの「高級感」は、必ずしもそのような価格で決まるわけではありません。
使用されている素材の品質が高いと高級ソファと呼ばれるものに分類されますが、サイズが大きいソファも高級感を感じさせてくれます。
高級ホテルや高級レストラン、一流企業のロビーなどに置かれたソファには、コンパクトなものはありません。どれも座面が広く、サイズが大きいソファです。
座面の広いソファにはそのような場を演出する高級感を感じさせ、部屋のグレードを引き上げてくれるでしょう。
⇒【高級ソファの見極め方とおすすめソファ10選】の詳しい内容はこちら
用途が広い

座面が広いソファのメリットの4つ目は「用途が広い」ことです。
ソファの座面が狭いと、普通に腰掛けることしかできません。クッションの上であぐらをかいたり、ましてや寝そべったりするには、かなり窮屈な思いをしなければならないでしょう。
もちろん、ソファの本来の目的は「座る」ことですから、それでもいいのですが、よりリラックスした姿勢でくつろぎたい人の目にとっては、座面の広いソファのほうが魅力的に映るはずです。
座面の広いソファなら、クッションの上であぐらをかいたり、脚を伸ばして寝そべったり、自分だけのくつろぎタイムを満喫できます。
もちろん普通に座ることも問題なくできますし、その場合は、座面が広い分、大人数で同時に座ることもできます。
つまり座面の広いソファは、それだけさまざまな用途でソファを活用できるということです。さまざまな使い方をしたい人ほど、買った後で満足感を覚えることができるでしょう。
匠ソファからのアドバイス
座面の広さを使ってさまざまな使い方ができることはメリットですが、とはいえ、お子さんがトランポリンの代わりに飛び跳ねたりする使い方は厳禁です。
過剰に体重がかかりすぎるためにソファの消耗を早めてしまうからです。
「座面が広いソファ」とは?

前項では漠然と「座面が広いソファ」と書きましたが、どのようなソファなら、前項に書いたようなメリットを享受できるのでしょうか。
座面の幅が広い
1つ目は「座面の幅が広いソファ」です。
一般的に、人がゆったり腰掛けるのに必要な幅は、1人当たり約50~60cmです。
- 1人掛けの場合:座面幅60cm以上のソファ
- 2人掛けの場合:座面幅120cm以上のソファ
- 3人掛けの場合:座面幅180cm以上のソファ
このように1人あたり60cm以上の横幅を確保できるのが「座面が広いソファ」ということになります。
なお、アームレスソファは肘掛がないためソファの全体幅=座面の幅です。つまり肘掛けがあるアームソファに比べて、アームレスソファや、肘掛が片方にしかないワンアームソファの方が全体的に座面が広くなるでしょう。
アームソファでも肘掛けが細いタイプのものは、その分だけ座面が広くなり、のびのびとくつろげます。
そのため、あまり大きすぎない範囲で、かつ、より座面幅が広いソファを選ぶなら、アームレスソファやワンアームソファ、肘掛けが細いソファに的を絞るのがおすすめです。
座面の奥行きが広い

2つ目は「座面の奥行きが広い(深い)ソファ」です。
一般的に、仰向けに寝ころぶには座面の奥行きが50cm以上が必要です。60cmもあれば、クッションの上であぐらをかいても窮屈ではありません。
つまり奥行き50cm以上のソファを選べば、「座面の広いソファ」のメリットを享受できます。
人間工学の分野においては、、「座面の高さ+座面奥行き」が90cm~100cmあるソファは座り心地が良いと言われています。
奥行きが深いソファには座面が低い「ロータイプ」のものが多く、より贅沢な座り心地が重視されています。
さらに、一部分がベッドのような作りをしている「カウチソファ」は、座面が100cm以上もあるタイプも珍しくなく、奥行きが深さを活かして、寝転がったり大人数で腰掛けたりするのに向いています。
匠ソファからのアドバイス
普通のソファを使ってきたけれど、まったく新しい体験をしたいので座面の広いソファに買い替える検討をすることもあるでしょう。
そのような座り心地を得るためにはどのくらいの座面の広さが必要なのかと知るには、上記の寸法を参考いしてください。
座面が広いソファのデメリット

座面が広いソファには前記したような多くのメリットがありますが、デメリットがないわけではありません。
そこで、座面が広いソファのデメリットについても解説しましょう。
高価である
座面の広いソファのデメリット1つ目は「価格が高価い」ことです。
ソファの販売価格は部材の品質などによっても高くなりますが、サイズが大きいほど価格も高くなります。
同じ素材・製法で生産されているソファなら、当然のことながら、小さいものより大きいものの方が高くなります。大きくなるほど製造にも工夫が必要になるからです。
一般的な大衆的ソファなら数万円から買えますが、座面の広いソファは数十万円という価格帯になることを想定して予算を組みましょう。
部屋のスペースを占有する
座面の広いソファのデメリットの2つ目は「部屋のスペースを占有する」ということです
ソファの座面が広いと、それだけ面積が大きくなりますから、設置スペースを十分に確保する必要があります。
そのためには既存の家具の配置を変えたり、別な部屋に移したり、処分したりする必要があるでしょう。
無理をして設置しても、部屋の中が狭苦しくなり、生活スペースを圧迫してしまうこともあります。
部屋の中を移動するときにいちいちソファのこを気にしなければならないことは、生活におけるくつろぎ方を変えなければならないということです。
もちろん、サイズが大きいソファは、部屋に搬入する際にも手間がかかります。
部屋のドアを通れるサイズでなければ、窓から搬入することも検討する必要があります。低層階の部屋ならそれも可能ですが、高層階の場合は事実上不可能になってしまいます。
このように座面の広いソファの大きさは生活スペースを圧迫したり、そもそも搬入できなかったりする可能性があることを覚えておいてください。
かえってくつろげない可能性がある
座面の広いソファのデメリットの3つ目は「かえってくつろげない可能性がある」ということです。
座面の広いソファは、ゆったりとできることがメリットだと書きましたが、人によっては、広さすぎて逆に落ち着けないこともあります。
これは、ソファに何を求めるかという問題でもあります。
小さなソファに座ると密着感があり、それが守ってくれている感じがするのを好む人がいます。
そういった人は、座面が広いソファだと、その広さの中でどう腰を落ち着ければいいのかわからず、くつろげないと感じてしまうでしょう。
もちろん寝そべったりするほどリラックスすれば、座面の広いソファの良さを実感できるはずですが、たとえば来客として初めてその部屋に入った人だと、いきなりそのようなくつろぎ方はできませんから、ただ落ち着かないという印象をもたれてしまうかもしれません。
極端な例で言うと、面接の部屋にカウチソファが置いてあったら、どうぞ座ってリラックスしてくださいと言われたとしても、おそらく落ち着かない気持ちになる人のほうが多いと思います。
このように、サイズが大きいことが場違いな印象を生むこともありますので、必ずしもサイズの大きなソファがベストな選択とは限りません。
匠ソファからのアドバイス
ソファはサイズという要素も重視して慎重に選びましょう。よく考えずに、「部屋の広さにそぐわない」「搬入するための経路がない」ようなソファを買ってしまい、返品しなければならなくなる人も稀に存在します。設置場所や搬入経路はきちんと測っておきましょう。
ソファはどうやって選ぶべき?

ソファは安い買い物ではありません。せっかく予算を組んでソファを買うのなら、満足度を重視したいですね。
そこでソファを選ぶときのポイントを解説しましょう。
お部屋のスペースに合わせる

1つ目のポイントは「お部屋のスペースに合わせる」ことです。
ソファは大きな家具ですから、部屋の中でそれなりに存在を主張します。座面の広いソファならなおさら大きくなります。
このため、期せずして部屋のインテリアの主役となってしまい、他の家具や内装とちぐはぐな印象を与えてしまうこともよくあります。
お部屋に合ったサイズのソファを選ぶなら、部屋とソファの大きさだけでなく、ほかの家具のサイズも計測することをおすすめします。
家具のレイアウトによって、選ぶべきソファのサイズも自然に決まるはずです。
ソファと家具の間の導線や距離などを見落としてしまいがちになるので、きちんと計測することが重要になります。
くつろぐために座面の広いソファを買ったけれども、置いてみたら想像以上に大きくて部屋の印象が思ったものにならなかった、というようなことにならないように、生活導線を意識した大きさのソファを選んでください。
用途に最適なサイズ・タイプを選ぶ

2つ目のポイントは「用途に応じた最適なサイズ・タイプを選ぶ」ことです。
ソファの必要なサイズを考えるときには、もちろん設置スペースも大事ですが、何人がそのソファに座るかという日常における使い方も考慮しましょう。
家族の人数や家族の過ごし方に応じて、ソファの使い方はさまざまなはずです。
たとえば夕食後、3人の家族がリビングでくつろいでテレビを見る生活スタイルの家では、そのときに全員がリラックスできる環境を追求したいですね。そういった使い方と、ソファを設置するスペースの広さを考え合わせれば、適切な大きさのソファを選ぶことができるでしょう。
時にはベッド代わりに使うこともある、というような場合は、座面が広く快適に寝そべることができるカウチソファがベストチョイスになるでしょう。
このように、生活の中でソファをどのように使うのかというイメージをかためれば、自ずと最適なサイズとタイプが決まることが多いでしょう。
最適なサイズやタイプのソファが見つからないときは、販売店などでスタッフにアドバイスをもらうことをおすすめします。
良質な素材を使用している

3つ目のポイントは「良質な素材を使用している」ことです。
ソファには使用されている素材にはさまざまなものがあります。
たとえば表面素材には「天然皮革」「合成皮革」「ファブリック」がありますが、素材ごとに特徴が違います。内部のばね・スプリング部分やクッション部分に使われている素材にもさまざまなものがあります。
ソファを長く使い続けていくなら、質の高い素材を使用したソファを選びましょう。
素材が良質なほど「座り心地が良い」「耐久性に優れて長持ちする」といったメリットがあります。
良質な素材を使用しているソファは自然と高額になりますが、使用感に優れているだけでなく、それだけ長持ちするため、結局はコストパフォーマンスとして優れています。
どんな素材が使用されているということはホームページやカタログなどを確認してみあmしょう。ただし実際の座り心地については現物で確かめることをおすすめします。
信頼できるメーカーのものを選ぶ

4つ目のポイントは「信頼できるメーカーのものを選ぶ」ことです。
海外メーカーも含めて世の中にはさまざまなソファメーカー、家具メーカーがあり、メーカーごとに異なるこだわりをもってソファを製造していますので、ソファの品質もさまざまです。
利益重視の大量生産を行うメーカーでは、品質を犠牲にして価格の安さが売りのソファを提供しているので、それをよく知らずに買ってしまって後悔する方もいます。
くつろぎの質を重視してソファを選ぶなら、品質にこだわり、顧客第一の姿勢で信頼されているソファメーカーのものを探しましょう。
メーカーのこだわりはホームページなどで確認できることが多いので、参考にしてください。
気に入ったデザイン・カラーのものを選ぶ

5つ目のポイントは「気に入ったデザイン・カラーのものを選ぶ」ことです。
ソファで最も大切なことは座り心地であり、それを生む品質などにばかり目をとられてしまいがちですが、一方では存在感のある家具なので、デザインやカラーリングなども考慮しないと、インテリアにマッチしないことがあります。
同じ型番でも豊富なカラーリングのバリエーションを用意しているメーカーもありますので、どんなデザインやカラーリングを選べるのかを調べ、インテリアにマッチする最適なソファを選んでください。
⇒【ソファコンシェルジュが教える 失敗しないソファの選び方】の詳しい内容はこちら
匠ソファからのアドバイス
ホームページやカタログを見れば、ソファのカラーリングバリエーションは写真で説明されていることが多いでしょう。
ただ、色合いはやはり写真だけではなく、できるだけ実物を見て判断していただきたいと思います。
匠ソファおすすめの座面の広いソファ

最後に、匠ソファがおすすめする座面の広いソファを3つ紹介します。
LAソファ(I型、L型)

ソファ本体の奥行きは広めの110cmで、座面の奥行きは約62cm、背クッションを外すと最大81cmまでの奥行きになります。
あぐらをかいたり寝転んだり、ルーズな姿勢でゆったりとくつろぎたい方におすすめのソファです。
国内最高級の超高密度ソフトウレタンを10cmもの厚さでたっぷり採用して、柔らかさ・反発力・高耐久性を追求しました。ほかにない、心地良い弾力のクッションを実現しています。
本体の高さは約60cmと低く、アームと背もたれの高さを揃えたデザインがスタイリッシュな印象を与えます。
アームから背もたれに掛けても、贅沢に厚く高密度ウレタンで覆っています。
体重をかけて寄り掛かっても構造体の硬さを感じさせず、クッションがない状態でも心地良く寄りかかれます。
ソファ本体の肉付けをしっかりと行うことで、フルカバーリングソファとは思えない美しいシルエットが特長です。
RX-Fソファ(I型、L型)

座面の奥行きが広く、ソファの上でも多様な床座り楽しめるソファです。
背もたれまでは75cmあり、胡坐をかいたり寝転んだり、どんな姿勢でのくつろぎ方でもできます。
直角にデザインされたソファの背もたれには、非常に分厚い高密度ウレタンを手前側に使用しており、背もたれそのものがクッションの役割を果たしているため、背中にクッションを挟まなくても心地良く身体を受け止めてくれます。
座面クッションには25cm間隔のグリッドデザインを採用し、平らなワンシートの座面クッションに陰影を出すしっかりとした窪みを設けて、遊び心のあるデザインになっています。
アームは座面からの高さが約11cmと低く、表面を高密度ウレタンで厚く立体的に覆っているので、横になったときには枕代わりにも使えます。
RX-Gソファ(I型)

上質なふかふかのお布団の上でくつろぐような、ルーズな姿勢でリラックスするのに最適なソファです。
クッションに細かくカットしたウレタンを混合した上質なフェザーをたっぷりと採用しているため、ふかふかで、もっちりした心地良さを楽しめます。
高密度ウレタンをベースにウレタン混合フェザーを座面クッションに使用し、沈み込み過ぎないふかふか感を実現しました。
付属のサイドクッションを背クッションに重ねてダブルクッションにすることで、浅く腰掛けてくつろぐこともできます。
背クッションを取り外すと座面クッションの奥行きは約83cmあり、ベッド代わりに、横になってゆっくり寝そべることもできます。
背もたれからアームにかけて高さや傾斜の角度を揃えたデザインで、高く感じられるアームは肘掛けだけでなく背もたれとしても使えます。
匠ソファからのアドバイス
ホームページやカタログに掲載されている情報だけでは、語りきれない魅力がたくさんあります。
ソファの魅力をしっかりと体感していただくため、ぜひショールームに足をお運びください。
まとめ:座面が広いソファの快適さを実感するには実物に触れるのが一番
くつろぐという目的を重視するなら、座面が広いソファにはさまざまなメリットがあります。
どんなソファが最適かということは、それを置く部屋のスペースやインテリア、そして使い方によって決まるものです。
ホームページやカタログなどでよく情報収集し、実際にショールームを訪問して、実物の座り心地などを実感して、生活にマッチしたソファに巡り会ってください。
満足度の高いソファをお探しの方は、「感動する座り心地」と「洗練されたデザイン」を両立したソファや各種家具類を多数取り扱っている匠ソファまで、ぜひお問い合わせくださいませ。
