気に入っているソファーはなるべく長持ちさせたいですよね。
ソファーを長く使いつづけるためには、ソファーの素材に合った適切なお手入れが欠かせません。
中でもファブリック(布製)ソファーはレザーソファーに比べると汚れやすいため、日常的なお手入れの方法を知っておく必要があります。
本記事ではファブリック(布製)ソファーを長く使い続けるためのお手入れ方法を解説します。
目次
ファブリックはどんな素材?

「ファブリック」とは生地や織物のことです。一般的には布を使った製品全般がそう呼ばれています。ソファーだけでなく、カーテンやテーブルクロス、ベッドカバーなどでファブリックが使用されています。
ソファーのカバー素材は、大きく分けると布系と革系があり、それぞれ異なる魅力があります。
ファブリックソファーの魅力は、革系素材と比べて伸び縮みしやすい素材であるため、座ったときに中材の柔らかさがよく伝わることにあるでしょう。
また、ファブリックソファーは、汗でべたべたになりがちな暑い夏、外気温の影響を受けやすい寒い冬のデメリットが発生しにくいというメリットもあります。
高級感がある代わりにお値段も張る本革ソファーと比べて、比較的お求めやすい価格で手に入れることができるのも、ファブリックソファーの魅力と言えるでしょう。
もちろん、ファブリックソファーには布系素材ならではのさまざまなメリットがあるので、「ソファーといえば革系素材」とこだわっている方にも、一度はファブリックソファーを試してみることをおすすめしたいと思います。
匠ソファからのアドバイス
私たち匠ソファでも、ファブリックソファーと本革ソファーの両方を扱っています。
匠ソファの製品はすべて「フルカバーリング」で、交換用のカバーも豊富に取り揃えているので、カバー交換で手軽にソファーの見た目を変えていただくことができます。
ファブリックソファーの日常的なお手入れ方法

ソファーを快適に使用するためには定期的なお手入れが欠かせません。
ファブリックソファーは、一見すると汚れていないように見えても、布地や隙間に衣類の繊維や服についたホコリ・ゴミなど細かいゴミが入って汚れているものです。
頻繁に本格的なお手入れをしてしまうと家事の負担が大変なので、日常的に済ませることのできる簡単なファブリックソファーのお手入れ方法を解説しましょう。
クッションメンテナンス

クッションはパーツ毎にメンテナンス可能なタイプが多いと思います。
ソファーに座るとクッションは型崩れするので、日頃から簡単なメンテナンスを行うことをオススメします。
メンテナンスといっても難しいものではなく、
・クッションの型崩れを整える
・クッションを叩くなどして、空気を入れて膨らませる
・ファスナーを開け空気を入れ、形を整える
といった感じのことです。
クッションの「型崩れ」を放ったらかしにしておくと、元の状態に戻りづらくなるので、日頃から意識して簡単なメンテナンスを行うことが大切です。
粘着ローラーを使う

最も手軽なファブリックソファーのお手入れ方法は、「粘着ローラー」を使うものです。
通称「コロコロ」と呼ばれる便利な掃除器具は、100円ショップやホームセンターで本体や替え芯を購入でき、さまざまな場所のゴミ取りに役立ちます。
日常的に発生するちょっとしたゴミには、粘着ローラーで手軽にお手入れしましょう。
ソファー表面の髪の毛やゴミを粘着シートにくっつけて掃除すれば、急な来客があったり掃除機の使えない時間帯などにササっと済ませることができます。コロコロをお持ちでないご家庭は、1つは常備しておくとソファーを簡単にお手入れできて便利です。
ブラッシングを行う
ソファーの布の目に詰まったゴミやホコリは粘着ローラーではなかなか取れないので、「ブラシ」を使ったブラッシングでお手入れすると良いでしょう。
ソファーの布地をよく見てみると、織り目が見えるはずです。その目に沿って布地に入り込んだゴミを、軽くかき出すようにしてブラッシングしましょう。
使用するブラシは、ある程度張りがあって、柔らかめの毛のものがおすすめです。
硬めのブラシを使って強く払ってしまうと、ソファーの布地を傷めてしまう恐れがあるので、優しくブラッシングしてください。
ファブリックについたホコリやゴミを取り除くと、ソファーの布地への余計な摩擦を抑えることにつながり、ソファーを長持ちさせられるでしょう。
ソファーに使えるブラシはホームセンターなどで購入できますので、最低でも1つは常備しておきましょう。
毛玉取り
ファブリックソファーは、生地の摩擦によって伸びた繊維が絡まって毛玉ができます。これを放置すると目立ちやすく、いかにもくたびれた感が出てしまいます。
ソファにできてしまった毛玉はついつまんで取りたくなりますが、このやり方は繊維が引き出されてしまうので、さらに新しい毛玉ができて事態が悪化します。
毛玉ができないようにするには、繊維が絡み合わないように、掃除のタイミングで、上記のやり方でホコリを取りながらブラッシングするのがおすすめ。毛玉になる前の早い段階で行い、繊維の流れに沿ってブラッシングしましょう。ていねいにブラッシングをし終えたら、ブラシでかき出したゴミを掃除機で吸い取るとより効果的です。
また、便利なのが洋服用の毛玉取り機に活躍してもらうのも一つの方法です。
最近は手頃な価格のものもあるので、これを活用して、ファブリックを傷めないようにやさしく毛玉を取ってください。
食器用スポンジで毛玉を取ることもできます。堅い方の面をソファーの生地に押し当て、撫でるようにこすってください。効果がない場合は、焦げとり用のスポンジを使ってみてください。放置しすぎた頑固な毛玉は取れないかもしれません。毛玉ができたらすぐ試してみてください。
毛玉をハサミでカットする方法もあります。ソファの生地を切らないよう注意しながらカットしてください。
毛玉がなくなると生地の肌ざわりが滑らかになり、色もワントーン明るくなります。毛玉取り機の後はもう一度ブラッシングして、生地の目をそろえてください。
掃除機を使う
ゴミやホコリが多い場合は、掃除機で布地に絡んだゴミをしっかり吸い取りましょう。
掃除機の吸い込み口にブラシのアタッチメントをつければ、布地を傷めずにお手入れできます。ソファのクッションやクレバス(くぼみ)も忘れずに掃除機をかけてください。
クッションを軽く叩いてホコリやゴミを浮かせたり、ブラシで払ってからゴミを吸い込むと、より効果的にお手入れできます。
部屋掃除の際に、ついでにソファーをきれいにするのが自然な流れですが、上記2つの方法とは異なり、掃除機は大きな音を立てるので、夜間や朝方には避けたほうがいいかもしれません。
匠ソファからのアドバイス
こまめなお手入れをすると、ソファーの寿命をそれだけ延ばすことができます。
ファブリックの製法にもよりますが、ファブリックソファーは本革ソファーほど寿命が長くありません。少しでも長く愛用するためには、こまめなお手入れを心がけましょう。
ファブリックソファーの汚れやシミとり
どれだけ大切に扱っていても、ファブリックソファーに食べ物や飲み物をこぼしてしまったり、ペットがガジガジ噛んで汚れやシミができてしまうことがあります。
放置してしまうとソファーの見た目が悪くなりますから、汚れやシミができてしまったら、本格的にお手入れにチャレンジしましょう。
タオルを使う
ぬるま湯に浸したタオルを固く絞り、布地の目に沿って汚れを拭き取ってください。
汚れがひどい場合は、ぬるま湯の入ったバケツに中性洗剤を数滴入れて拭き取りましょう。
お手入れの効果を高めるためにも、使用するタオルは目が細かい「マイクロファイバー」がおすすめです。
ファブリックソファーは水気に弱いため、拭き終わったら乾いたタオルで水分や洗剤が残らないよう、しっかりと拭き取ってください。
シミ抜きを行う
しつこい汚れは、洗剤付きのタオルで拭き取っても落ちないかもしれません。
そんなときは本格的にシミ抜きをすることになります。
ファブリックによっては、専用のクリーナーで落ちることもありますので、クリーナーの注意書きをよく読んで試してください。
付着した汚れは時間が経過すると余計に落としにくくなってしまいますので、緊急時にすぐ使えるようにシミ抜きを常備しておき、できるだけ手早くシミ抜きを実行しましょう。
臭い消し

ファブリックソファーから気になる臭いがするときは重曹を使いましょう。
重曹には臭いを吸着する働きがあり、悪臭を放つ雑菌の活動を抑制することができます。
使い方は、ソファの背もたれやクッションに重曹を撒いて数時間放置します。その後に掃除機で重曹を吸い取り、仕上げに濡らしたタオルで水拭きしてください。
ソファ生地を取り外しできるカバーリングソファの場合は、次項に述べるやり方で洗濯してしまいましょう。
カバーを洗う

カバーを取り外せるタイプのソファーなら、外して洗うことで汚れを落とせます。カバーの洗い方は製品にもよりますが、洗濯機で洗ったり、手洗いしたりできるものもあります。洗濯前に洗濯ケアの表示をよく確認してください。
おすすめの方法は「ドライクリーニング」です。
ドライクリーニングは工業ガソリンなどの有機溶剤を使って洗濯をするもので、一般的な水と家庭用洗剤を使う洗濯より油汚れがよく落ち、生地の伸縮も生じにくいというメリットがあります。
しっかりときれいにしてからソファーに戻したいところなので、多少費用が掛かってもドライクリーニングに出すのをおすすめします。
ペット対策

ペットがいる家庭では、いくつか対策があるので、以下を組み合わせて実施してください。
まず、ソファーにペット用のカバーや防水カバーをかけて毛や汚れからソファーを保護したり、液体がソファーにしみ込むのを防ぎます。洗濯可能なカバーがあればそれを選びましょう。
ペットの毛がソファーにつきやすい場合は、定期的にペット用の毛取りブラシでこまめに取り除きましょう。
ペットにはソファーに上らないようにしつけることをおすすめします。ソファーのそばにペット用のクッションやベッドを置くと、事態を改善できるかもしれません。
猫の爪とぎ対策としては爪とぎグッズを離れた場所に設置するのがおすすめです。爪切りも忘れないように。
ペット用の除菌・防臭スプレーを使って、ソファーを清潔に保ち、嫌な臭いや菌の繁殖を抑えましょう。
匠ソファの場合、ペット対応の「機能性ファブリック」を多数取り扱っております。
ペットの引っ掻きに強く、汚れが水だけで落としやすいファブリックをご用意しております。
フルカバーリング仕様のソファを選ぶ
ファブリックソファーの汚れやシミの対策としては、やはり購入時に「フルカバーリング仕様」のソファーを選ぶことです。
「フルカバーリング仕様」のソファーだと、カバーが汚れたら洗濯したり、クリーニングしたり、また汚れたカバーだけを購入することも可能です。
匠ソファからのアドバイス
手入れ法をよく知ることより大切なことは、そもそも「ソファーを汚さない」「汚れるような使い方をしない」ということです。
ソファーの上で飲食するような使い方を避ければ、ソファーが汚れるリスクは減らせます。
【まとめ】お手入れでファブリックソファーを長持ちさせよう
ファブリックソファーは飲食物などの汚れに弱く、場合によってはシミ抜きやクリーニングなどの対処が必要になります。
ファブリックソファーを長持ちさせたいなら、日常的なこまめなお手入れを欠かさず、緊急時にはすぐに対処して、少しでもきれいな状態を長持ちさせてあげてください。
満足度の高いソファをお探しの方は、「感動する座り心地」と「洗練されたデザイン」を両立したソファや各種家具類を多数取り扱っている匠ソファまで、ぜひお問い合わせくださいませ。
