一度買うとなかなか買い替えないソファ。
買うなら、長く使えるソファを選びたいですよね。
今回ご紹介するテーマですが、
「ソファは最低10年以上は使いたい!」
とお考えの方前提の内容となっております。
「ソファは見た目で選ぶ」「とりあえず間に合わせでもソファが欲しい」
という方には合わない内容になっております。
ソファは中が見えない家具で、頻繁に買わないものです。
よって、ソファ選びは非常に難しいと言われています。
ただ、ソファ選びにおいて、「これだけは知っていて損はない!」というのが、
今回の内容です。
是非、「失敗しないソファ選び」のご参考にしてみて下さい。
買ってはいけないソファとは??
展示の時点で型崩れしているソファ
まずお伝えるのは、一番簡単なソファの見極め方です。
家具店やインテリアショップでソファを見に行った際、
展示しているソファが「既に型崩れしている」のを見たことありませんか??
フェザークッションのソファで、座った跡形でやや崩れているのは仕方がないとして、
(こういったソファは簡単なメンテナンスで戻る仕様になっています)
色々な方がソファを試すだけで、クッションが型崩れしたり、生地がズレたりと、
新品なのに古びれた表情を見せているソファは注意が必要です。
おそらくショップスタッフが、都度ソファの型崩れを直すと思います。
それなのに、何となく型崩れを起こしているソファは、使用後早くにへたる可能性が高いと思って下さい。
ショップスタッフからの説明が少ないソファ
ソファは内部はブラックボックスのようになっていて、内部構造や素材がわかりません。
よって、ショップスタッフから詳しく説明を聞かないと、どれぐらいの耐久性があるかわかりません。
ソファを10年以上使いたいなら、
ソファ内部の素材や構造を十分知った上で購入するべきですよね?
内部の素材や構造がどのようになってるかで、耐久性は大きく変わるものです。
少なくとも、購入を検討するソファは、
「最低30分は座ってみて、そのぐらいの時間はしっかりとした説明を受けて下さい」。
ソファの説明が、
「サイズ」「価格」「選ぶ生地」「硬いか、柔らかいか」
程度に留まるようだと、おそらくショップスタッフはそのソファを熟知していません。
そういうソファを買って後悔するのは、自分自身です。
耐久性の良いソファにはきちんとした理由があります。
「張り込み仕様」のソファ
ソファのデザインをきれいに見せるには、「フルカバーリング仕様」より、「張り込み仕様」の方が向いています。
ただ、デメリットとして、「張り込み仕様」はカバーが汚れても、お客様で交換することができません。
カバーを張り替えるには、高額な費用が必要です。
もし、10年以上ソファを使用したいなら、
「張り込み仕様」のソファを選ばず、
カバーの着せ替えが可能な「フルカバーリング仕様」のソファを選ぶべきです。
耐久性の良いソファなら、カバーをクリーニング(或いは洗濯)しながら、また新しいカバーに着せ替えながら、長く使っていくことができます。
最近では、本体のみ「張り込み」、クッションは「カバーリング仕様」という「ハーフカバーリング仕様」のソファもあります。
ただ、本体のカバーも長年使っていると汚れたり、劣化します。
本体のカバーも交換出来る「フルカバーリング仕様」のソファを選ぶのが、長くソファを使っていくには正解です。
⇒【匠ソファのフルカバーリングソファ】の詳しいご紹介はこちら
驚くほど安くなっているソファ
昨今は市場に驚くほど安いソファが存在します。
新品で安いものから、セールなどで大幅に安くなってるものなど、
「どう作ったら、この価格になるの?」と思ってしまうほどです。
ほとんどはアジアを中心とした生産国で、安く作って輸入してきているのですが、
実際のソファの中身がどうなっているかは、容易に想像がつきます。
でも、「安い!」という魅力で選んでしまうことが多いのではないでしょうか。
数年で頻繁に買い替えるなら、それで良いでしょう。
でも、10年以上ソファを使いたいなら、もう少し吟味して選んでみて下さい。
また、こういった場合も同じく注意が必要です。
「定価に比べ、驚くほど安くなっているソファ」。
正直なところ、その「定価」自体疑うべきです。
ソファや家具の「定価」というのはあまり信用しない方が良いです。
「最終的な価格」で判断し、比較されることをオススメします。
もし、「定価より、驚くほど安くなっているソファ」があるとしたら、
・「定価」自体にあまり意味を持たない
・そもそもそのソファがあまり売れない
・店舗側が何らしかの理由で売りさばきたい
と考えて良いです。
ソファメーカーやソファ専門店のソファならば、アフターもきちんとしているので大丈夫ですが、
そうでない家具店やショップでこういったソファを検討される場合は、少し慎重になってみて下さい。
品質と価格が見合っていないソファ
ソファの「品質」は見極めづらいものです。
「品質」を見極めるために最も参考になるのは、ソファの「スペック」比較です。
車でも家電製品でも、スペック表で比較出来るようになっていますね。
ソファも、本来はベースやクッション内部の素材や構造など、「スペック」が存在します。
この「スペック」をサイトやショップで確認して比較すべきです。
もし、ソファの「スペック表が存在しない」「スペックを紹介出来ない」というソファがあるなら、購入は避けた方が良いでしょう。
見た目の「デザイン」はもちろん大切です。
「デザイン」+「品質」+「座り心地」に対して、どういった「価格設定」となっているか。
これらを繰り返し見比べていくことで、ソファの「品質と価格」の違いがわかってきます。
その際、ソファの「品質」に比べて、「価格が高い」場合は、吟味して選ぶべきです。
特に、人気ブランドや、広告宣伝を多く行っているブランドやメーカーは、比較的高めの価格設定になっていることがあります。
その場合は、「ブランド料」や「広告料」が含まれていると納得した上で、選ぶことをオススメします。
生産地が曖昧なソファ
国内で販売されているソファは、国産だけでなく、色々な国で生産されています。
もちろん国産が良いわけではなく、海外製の良いソファはたくさんあります。
特に、イタリアなど海外トップブランドのソファは、高額にはなりますが、デザイン・品質ともに素晴らしいソファが多く存在します。
ソファの「生産地」が何に影響を及ぼすか?
まずは「価格」です。
輸入コストを含むので「高額」になるケースもあれば、生産コストの安い国で作り「リーズナブル」になる場合もあります。
もう一つは、「アフターサービス」です。
「ソファが劣化したら買い替える」という方は、それほど気にされなくても大丈夫です。
ただ、クッションやカバーが劣化したり、ソファが破損した場合に対応して欲しい場合は、やはり「国産」がオススメになります。
もちろん「海外製」のソファでもきちんと対応しているところもありますので、事前に確認が必要になります。
ソファの「生産地」を把握してソファを選ぶべきなのですが、
問題は、「生産地が曖昧なソファ」です。
例えば、
「国産メーカーのソファだけど、海外で生産している」
「北欧ブランドのソファだけど、アジアで生産している」
こういった現実を知らないまま購入してしまうケースが非常に多いので、注意が必要です。
購入側は、「出来れば生産地を知りたい」と思われる場合が多いのですが、
販売側は、「わざわざ生産地を説明しない」ことがあります。
一体なぜでしょうか?
こういったことも疑問に感じてみることも大切です。
アフターサービスが充実していないソファ
ソファ購入時に、ほとんどの方が見落としてしまうのが、「アフターサービスの確認」です。
ソファは毎日使うもので、消耗が起こりやすい大型家具です。
「ソファがへたったり、劣化したら買い替える」という方は確認は不要ですが、
「出来る限り長く使いたい!」と考えられている方は、必ず「アフターサービス」を確認して下さい。
ソファの「アフターサービス」はどういったことが考えられるでしょうか?
・替えカバーの購入が可能か?(カバー交換が可能なソファであることが前提)
・替えカバーの価格設定がされているか?
・メンテナンス方法が紹介されているか?
・クッションなど、劣化したパーツのリフォームや買い替えが可能か?
・「保証設定」がされているか?(10年保証、5年保証、1年保証など)
などです。
最低でもこれらの確認をしておくことが大切です。
「口コミ」の良くないソファ
物を買う際に、購入者の「口コミ」を事前に確認するのは今では常識になっています。
実際にその商品を使っている方の「口コミ」やレビューが最も参考になります。
「口コミ」はブログやSNSで紹介されている場合もあれば、ソファを販売しているサイトで紹介されている場合もあります。最近では、ホームページに「納品事例」や「お客様の声」を紹介しているところも増えているので、そういったところで参考にしてみて下さい。
ソファの「口コミ」で、「座り心地が良くなかった」「すぐにへたってしまった」という内容が多い場合は注意が必要です。ソファで大切なのは、「座り心地の良さ」と「耐久性」だからです。
また、「ソファの選び方」という記事もネット上では良く見られますね。
「失敗しないソファの選び方」や「ソファ選びで後悔しないために」など。
そういった記事も参考になると思います。
■こちらの記事も参考にしてみて下さい。たくさんの方に見られている記事になります。
⇒【ソファコンシェルジュが教える 失敗しないソファの選び方】
⇒【へたらないソファの選び方】
⇒【知っておきたい!疲れないソファの選び方】
プロのバイヤー目線!【こういうソファは選ばない】
「国産ソファ専門店/匠ソファ」を運営する「KANEKA」は、元々家具専門店です。
国内外のあらゆるメーカー、ブランドのソファを仕入れ、展示・販売するセレクトショップでした。
よって、国内のソファメーカー・家具メーカーとほとんど取引経験があり、実際にメーカーからソファを仕入れて販売してきました。
リーズナブルなソファから高級ブランドのソファまで、色々なソファを販売する中で、
プロのバイヤーとして「こういうソファは選ばない!(仕入れない)」という目が養われてきたのです。
「プロのバイヤーとして絶対に選ばないソファ」をご紹介します。
是非、「買ってはいけないソファ」の参考にしてみて下さい。
▲2006年頃の「京都・KANEKA」店内。あらゆるメーカーのソファが並んでいました。
リーズナブルな海外製ソファ
今ではネット通販や大型家具店を中心に、「リーズナブルな海外製ソファ」は溢れかえっています。
主に、生産コストの安いアジア諸国で生産されたソファです。
ただ、以前から「リーズナブルな海外製ソファ」は存在していたのです。
よって、「価格」と「デザイン」重視の仕入れを行っていた頃は、こういったソファを良く販売していました。
結果、「早期にへたる」ことが多く、商品クレームに繋がることが多くありました。
良く、「安いソファを頻繁に買い替える」という方がいらっしゃいます。
それも一つの考えですが、
・想像よりも早くへたること
・座り心地が決して良いとは言えないこと
・ソファの廃棄処分が面倒で、費用がかかること
は是非覚えておいて下さい。
「張り込み仕様」のソファ
「買ってはいけないソファとは??」と同じ内容になりますが、「張り込み仕様」のソファは先を考えると選びづらくなります。
「張り込み仕様」のソファは多くあります。
本革ソファのほとんどは「張り込み」ですし、海外製ソファや、人気ブランド、デザイナーズソファでも多くあります。
最近では、「フルカバーリング仕様」のソファは増えてきましたが、まだまだ多くのソファは「張り込み仕様」のソファです。
ソファの表面の生地は、ファブリック、ビニールレザー、本革問わず、使っていると汚れて劣化していきます。
汚れや劣化は見映えが良くないですし、気分も良くありません。
「張り込み仕様」のソファは表面の生地を変えようと思うと、メーカーに送ったり、家具修理会社で張り替えることになります。
輸送費はもちろんのこと、生地の張り替えは想像以上に高額になるものです。
ただ、「フルカバーリング仕様」のソファだと、クリーニングや洗濯が出来ますし、
替えカバーを購入すれば自宅で着せ替えることが出来るのです。
常にソファカバーを清潔に保つことが出来、見映えも良くなり、何より長く使っていくことが出来るのです。
ソファは出来る限り長く使いたいとうい方が多いことを考えると、やはり「張り込み仕様のソファ」は選びづらいものです。
クッション性が良くないソファ
長くソファの仕入れを行っていると、「新しいデザイン」のソファには魅力を感じます。
ソファは人気のデザインが出ると、どのメーカーも似たデザインのソファを作り、同じようなデザインのソファが溢れかえってきます。
そういった中で新しい発想のデザインは、販売側としては楽しみを感じるものです。
「新しいデザイン」のソファを見て、品質や構造を確認し、「販売価格」が描いているイメージに近いと、「このソファは市場に支持されそう」と感じることが出来ます。
ただ、この時に同時に確認しなければならないことは、「座り心地の良さ」です。
どれだけ新しく魅力的なデザインであったとしても、「座り心地が良くない」ソファは市場では支持されません。
「座り心地が良いソファ」とは、クッション性の良いソファです。
長時間座ってて心地良く、違和感を感じず座っていられるソファ。
ソファ選びに、「クッション性の良さ」は必須条件なのです。
デザインバランスが崩れているソファ
ソファメーカーや家具メーカーから、毎年新作ソファが発売されます。
全国色々なメーカーのソファを見ていると、「きれいなデザインのソファ」とそうでないソファは、一目でわかるものです。
プロのデザイナーがデザインするソファは、「デザインバランスのきれいなソファ」が多いものです。
でも、新しく発売されるソファは、プロのデザイナーのデザインばかりではありません。
メーカーでの社内デザインや職人が考えたソファなど、色々なデザインのソファが発売されます。
その際、「デザインバランスが崩れているソファ」にはあまり魅力を感じないですし、その後ヒット商品に繋がることも少ないように感じます。
ロングセラーのソファは、「デザインバランスがきれい」なソファが多いものです。
ソファは「座り心地」と「耐久性」が重要なのですが、やはり「デザイン」はとても大事な要素なのです。
「デザイン+品質+機能性」に対して価格が高いソファ
ソファや家具を仕入れるバイヤーは、必ずこのことを意識します。
長年仕入れを行っていると、「デザイン」「品質」「機能性」に対して、「価格設定」がどうなっているか?という目線が養われていきます。
これは、お客様が「ソファ選び」をする場合も同じです。
あらゆるショップや家具店を巡り、色々なソファを見て比べていくと、「デザイン+品質+機能性」に対して「価格設定」がどうなっているか、ということを何となく意識するようになります。
その際、「思ったより価格が高い」という場合は、まず仕入れることはありません。
おそらく市場から支持されない、と感じるからです。
逆に、「イメージよりも良い価格設定」と感じた場合は、市場から支持される可能性が高いと感じます。
ソファや家具に限らず、どんな商品も同じことだとは思いますが、
こういった「デザイン+品質+機能性」と「価格設定」のバランスはとても大事な選ぶ要素になります。
選ぶべきソファとは??
では、実際にどういうソファを買うべき、選ぶべきなのでしょうか?
見た目のデザインや好みはもちろん大切です。
また、お部屋にレイアウト出来るサイズであることも必須条件です。
それ以外で、「こういうソファを選ぶべき」という内容をお伝えいたします。
「座り心地の良い」ソファ
ソファは「座る家具」でもありますが、特に求めるのは「くつろぎ」です。
リラックスすることが目的なので、「座り心地の良さ」が最も大事な要素です。
ソファは「座る」だけではなく、ソファに座りながら、あらゆる体勢でくつろぎます。
ソファに上がり込む場合もあれば、ソファで寝てしまうこともあります。
実際に家でくつろぐことをイメージしながら、ショップで「心地良さ」を確認することが大切です。
ネットの画面で見ただけでは、「ソファの心地良さ」は確認出来ません。
出来る限り、実際にショップや家具店に足を運び、「座り心地の良さ」を確認することが大事なのです。
「フルカバーリング仕様」のソファ
これから「フルカバーリング仕様」のソファは、選ぶべきソファの絶対条件になってきます。
ソファカバーを自宅で着せ替え出来、いつも清潔に保ち、長く使っていける「フルカバーリング仕様」のソファは、モノを簡単に捨てないこれから時代に適した「機能」なのです。
小さいお子さんがいらっしゃるご家庭や、ペットを飼ってらっしゃる方、
ソファに座りながら食事したりする方など、ソファが汚れる可能性というのはたくさんあります。
もしソファカバーが汚れても、パーツ毎に洗濯やクリーニング出来れば安心ですよね。
「耐久性」の良いソファなら、数年使っても、カバーを新調すれば新しいソファを買ったようになるものです。
「フルカバーリング仕様」のソファを選ぶ、というポイントは「後悔しないソファ選び」に絶対に外すことが出来ない条件なのです。
「アフターサービス」が充実しているソファ
ソファを使って、最も多い困りごとが、「ソファのへたり」です。
これは、「クッションのへたり」と「ソファカバーのへたり(劣化)」です。
「クッション」の耐久性を確認するのはもちろんのこと、「クッション」のメンテナンス方法を知ることも大切です。ご自宅で出来る簡単なメンテナンスを行うことで、「クッション」を長持ちさせることが出来ます。
また、実際に「クッション」がへたった場合、「クッション」だけを購入出来るか?という確認も必要です。
「ソファカバー」に関しては、「フルカバーリング仕様」のソファならば、「替えカバー」の価格を確認しておくことが必要でしょう。
あと、ソファの躯体、構造部分が破損することもあります。
「ソファがグラつく」「座ると音が鳴る」「ベースのバネが壊れた」など、
普通に使っていて破損することもあります。
こういった場合、「ソファの保証年数」が設定されていると安心です。
保証設定がなかったり、非現実的に長い保証設定だったり、永久保証などとうたっている場合は注意が必要です。
「アフターサービス」が充実しているとは、ソファを使う際の不安が少なくなり、長く快適に使うためのサービスです。無料、有料サービスがあると思いますが、これらが充実していると安心してソファを使っていくことが出来ます。
以上、長年のソファの販売やアフターの対応経験からの内容です。
是非、ソファ選びの参考にしてみて下さい。